金色の黄金騎士が邪悪な魔城へ挑む! 挑戦すればするほど面白さが覚醒する、伝説のアクションRPG

今回のゲームは、ぜひ一度プレイしていただきたい名作です。
しかし、その価値に見合うだけの価格の高さゆえ、
手に入れるまでの道のりは決して楽ではありません。
それでもあえて言いたい。
このゲームは、ファミコンのアクションRPGの中でもトップクラスの面白さです。
『ソードマスター』 アクションとRPGの融合が生んだ傑作
1990年にアテナから発売された、
そのあらすじは、まさしく王道ファンタジーです。
金色の鎧をまとった黄金騎士が、
捕らわれたお姫様を救うため、邪悪な魔城へと突き進んでいきます。
ゲームシステムは、横スクロールアクションがベースになっています。
見た目は、まるでリアルな『魔界村』のよう。
剣で敵を攻撃し、ジャンプでトラップをかわすというシンプルな操作性でありながら、
このゲームには、他のアクションゲームにはない魅力が満載です。
それは、RPG要素が色濃く取り入れられていることです。
敵を倒すと経験値が手に入り、
レベルアップすることで最大HPや攻撃力がアップします。
さらに、ゲームを進めれば魔法使いにクラスチェンジできるなど、
主人公がどんどん成長していく姿を実感できるのです。
考えてみてください。
『魔界村』にレベルアップの概念があったら、どれだけ面白かったことでしょうか。
『ソードマスター』は、そんな夢を現実にしたような作品です。
『魔界村』を5倍カッコよく、そしてRPGの要素を強くプラスした、
まさに偉大なアクションゲームと言えるでしょう。
挑戦すればするほど、ゲームの本当の姿が見えてくる
初めて『ソードマスター』をプレイした人は、その難易度に驚くはずです。
即死トラップがこれでもかと仕掛けられており、
死んでしまうとステージの最初からやり直し。
さらに、コンティニュー回数にも限りがあるため、
「本当に難しいゲームだな…」と感じるでしょう。
しかし、諦めずにプレイを続けていると、あることに気づきます。
「あれ?レベルが引き継がれている…?」
実はこのゲーム、
コンティニュー回数を使い切ってゲームオーバーになっても、
レベルだけはそのまま引き継がれるという、
非常にユニークな救済措置が用意されています。
ゲームオーバーになるたびに、主人公はどんどん強くなっていきます。
最大HPが増え、攻撃力が上がり、最初は苦戦したボスも、
気づけばたったの数発で倒せるようになるのです。
最初のボス戦には30秒かかっていたのに、
レベルアップした騎士ならわずか3秒で倒せてしまう…。
これは、ゲームオーバーになるたびに難易度が下がっていくという、
現代のシステムにも似た、不思議なアクションRPGだったのです。
バランス調整は本当に難しい
このゲームは、文句なしの名作アクションゲームです。
しかし、その「救済措置」が、
ある意味ではゲームバランスを崩してしまった側面もあります。
何度もゲームオーバーを繰り返した結果、
ラスボスにたどり着いた頃には、主人公はとんでもなく強くなっていました。
ラスボスの登場を待ちわびていたのに、たったの数発で倒せてしまい、
あっけなくエンディングを迎えてしまったのです。
強力な中ボスを次々と倒し、
満を持してラスボスに挑むという本来の展開が、
プレイヤーが強くなりすぎたために、ほぼ意味をなさなくなってしまったのです。
おそらく開発者は、
プレイヤーが途中で挫折しないよう、あえてこのシステムを採用したのでしょう。
製作者からの挑戦状を受け取れ!
そこで私は、あることを思いつきました。
「ゲームオーバーになったら電源を切ろう!」と。
ゲームオーバーになるたびにレベルが引き継がれてしまうなら、
電源を切って、まっさらな状態からやり直すことで、
ゲーム本来の難易度を体験できるのではないかと考えたのです。
すると、どうでしょう。
今まで楽勝だったボスたちが、本来の圧倒的な強さで襲いかかってきます。
救済措置に頼らず、
純粋なアクションスキルだけでステージを攻略していく。
このプレイスタイルこそが、『ソードマスター』を100%楽しむ方法でした。
即死トラップの突破方法は、何度もプレイすることで何とかなりますし。
ボス戦の攻略方法も、戦い慣れているので対応できます。
しかし、最後に待ち受けるボスラッシュの難しさは尋常ではありません。
歴代のボスたちが次々と襲いかかり、回復アイテムもほとんど落ちていない…。
ここを突破したとしても、最強のラスボスに瞬殺されてしまいます。
私は、この「本来の難易度」をクリアできていません。
しかし、ゲーム製作者がプレイヤーに突きつけた挑戦状を、
真正面から受け止めることこそが、このゲームの真の醍醐味だと感じています。
「救済措置を用意してくれても、真っ向から否定してやる!」
そんな、ゲームとプレイヤーの間に生まれた奇妙な関係性が、
このゲームの面白さをさらに深めているのです。
ファミコンの奥深さを知る、最高の1本
『ソードマスター』は、遊べば遊ぶほど面白さが覚醒していく、
まさに名作中の名作です。
私は、「パッケージがカッコイイ」という理由だけ
でこのゲームを購入しましたが、
ファミコンには、まだまだ知られざる名作が埋もれているのだと改めて思いました。
骨太なアクションRPG体験を求めているなら、ぜひ一度手に取ってみてください。
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