シミュレーションゲームという名の嘘
[友達はこのゲームを笑顔で進めてくれた]
1988年発売 ジャンル シミュレーションゲーム 参考価格350円
友達が進めてくれるゲームは、なるべく購入する様にしています。
大当たりだったら嬉しいですし、
大外れだったら、ガンガン文句を言えますからね。
どちらに転んでも、結果的には面白いですよね。
そんな今回の、シミュレーションゲームとしては0点 バカゲーとしては100点
この武田信玄ですが、
1988年にホットビイから発売された、
ファミコン専用のシミュレーションゲームでした。
ゲームの目的は、武田信玄となり、全国統一を目指すというのが目的でした。
ゲームのシステムは、
オーソドックスなシミュレーションゲームで、信長の野望の様なシステムでしたね。
信長の野望ならば、様々なタイプの武将を選んで、
何度もゲームを楽しむことが出来ましたが。
今回の武田信玄というゲームでは、
ゲームのタイトル通り、武田信玄しか操れないというのが、男らしかったですね。
普通ならば、「上杉謙信」や「織田信長」くらい選ばせてくれる物ですが、
このゲームでは、武田信玄一本でしたね。
ゲームの基本的な流れは、
お金を使用して、国を豊かにする、
農民からお米を収めてもらう、
お米を気まぐれな商人に売ってお金を稼ぐ、
そのおかねで軍備を強化する…こんな流れで進んで行きます。
このゲームの特徴としましては、「金山」というコマンドで、
今までのシミュレーションゲームお馴染の、
「収穫の時期が来るまでは、収入がゼロ円」というジレンマを、
「お金が無いなら、金山を掘ればいいじゃない!!」という力技で突破していました。
戦闘のシステムがとても面白く、
弓兵や鉄砲隊の強力さが際立っていましたね。
騎馬隊や足軽を、
遠くからちまちま攻撃するだけで、戦争に勝てるのは最高でした。
自分は1国しかないのに、
相手は連合を組んでガンガン攻め込んできますので、
やるかやられるかのハラハラドキドキ感を味わえるのは、最高でしたね(^◇^)
[友達は笑顔でお勧めしてくれた]
このゲームですが、購入したのは数年前でした。
ゲームの名前も、メーカーすらも知らないのに、
どうしてこのゲームを購入したのかと言いますと、
友達が笑顔でお勧めしてくれたからでした。
「このゲームはマジで面白いよ」こんな感じでした。
値段も安かったですし、それならばお試しでといった感じで、
この武田信玄を遊んで、ビックリでしたね。
「全ての数値が戻った!!」なんて衝撃でした。
このゲームですが、パスワード方式でした。
シミュレーションゲームというジャンルで、
パスワード方式を採用するのは、とんでもなく無謀だと思います。
パスワードというのは、
その状況を記憶するための方法なので、
数値が細かい、シミュレーションゲームには不向きでした。
自国の細かい数値から、相手国の状況、
どの国を獲得しているのか等を、事細かく記憶しなければならず、とても大変でした。
そんなシミュレーションゲームで、
この武田信玄は、わずか10数文字という物凄く短いパスワードでした。
これが何を意味するのかと言いますと、
兵士の数以外は、全てが初期値に戻るという物でしたね。
国を長時間かけて最高の状態にしても、
パスワードの後には、まさかの荒れ果てた土地。
農民の忠誠心を上げて、幸せの国を築き上げたのに、
パスワードの後には、まさかのマッドシティー。
こんな、シミュレーションゲームなのに、
自分の努力を、全てを否定するのは凄かったですね。
パスワードという機能が殆ど意味をなさないのは、中々の豪快さでした。
大技林の裏ワザにも、
「限界まで年貢を取ったら、兵士に交換してパスワードを取ろう、数値は元に戻るぞ」
みたいな事を書いていますので、
もはや、裏ワザ前提の難易度だったのかも知れませんね。
その結果が、軍備だけを強化する、
バイオレンスなゲームに早変わりしました。
他の数値を必死に上げても、
パスワードでリセットされてしまいますので、
「それなら、ガッツリ兵士を徴兵しましょうか」といった潔さが、
このゲームにはあったのでした。
どうやらこのゲームは、
知る人ぞ知るクレイジーな作品だったそうで、
友達もその情報を聞いて欲しくなり、遊んだ結果が、大満足だったそうです。
ゲームの出来としては、
部隊にレベルが設定されているなど、RPGの様なシステムも面白かったですし。
相手の部隊を蹴散らす快感は、中々のものでしたが。
いかんせん、コツコツと努力しながら遊びたい人にとっては、
自分の生きた証をリセットされるのはきつかったですね。
そんな、
シミュレーションゲームとしては0点、
バカゲーとしては100点満点の怪物的な作品でしたね(*´Д`)
武田信玄のまとめ
【中古】 武田信玄 FC ファミコンソフト【ソフト単品】 |
このゲームは、オープニングが長いのですが。
「今からこんな熱い世界に飛び込むのか」と思わせてくれるのは最高ですので、
パスワードを取らないで、ノンストップで遊びたい人にとっては、
意外とお勧めのゲームだったのかも知れませんね。
そんな今回の、シミュレーションゲームとしては0点 バカゲーとしては100点