モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ナムコ版スターウォーズの感想 原作ファンブチ切れゲームの決定版

「サソリベイダー」って何者だ!? 原作ファンを激怒させたファミコン版『スター・ウォーズ』の真実

スター・ウォーズ」は、私たちの常識を覆し、

全世界に衝撃を与えた伝説の映画です。

 

エピソード4から始まる斬新な物語、

そして日本の文化から影響を受けたと言われるダース・ベイダーの威厳ある姿。

 

多くの日本のファンが、その壮大な世界観とキャラクターたちに心を奪われました。

 

そんな世界的な大ヒット作が、

ゲーム化されるのは当然の流れでした。

 

当時の子供たちは、

ライトセーバーを手に、

ルークとして銀河を冒険できることに胸を膨らませたに違いありません。

 

しかし、そのゲームは、原作ファンを激怒させる「とんでもない代物」でした。

 

今回ご紹介するのは、伝説の「クソゲー」として、そして「バカゲー」として、

今もなお語り継がれるファミコン版『スター・ウォーズ』です。

 

 

ナムコが放った、カオスな『スター・ウォーズ』とは?

 

このゲームは、1987年にナムコから発売されたファミコン用アクションゲームです。

 

主人公ルークを操り、

帝国軍に立ち向かい、囚われた仲間たちを救出することが目的です。

 

ゲームのシステムは、至ってシンプルなアクションゲーム。

 

マリオやロックマンのように、

ステージを飛び回り、敵を倒していきます。

 

特筆すべきは、映画でもおなじみの「フォース」の存在。

 

フォースを溜めることで、雷を落としたり、ライトセーバーを強化したり、

時には空を飛んだりと、とんでもない特殊能力が使えます。

 

アクションステージとシューティングステージが交互に現れる構成も斬新で。

 

「早くシューティングステージがやりたい!」という気持ちが、

難易度の高いアクションステージをクリアするモチベーションになりました。

 

しかし、このゲームは

スター・ウォーズなのに、スター・ウォーズではない」という、

なんとも不思議な魅力に満ちていました。

 

そして、その「スター・ウォーズらしからぬ」部分こそが、

ファンの間で大きな議論を呼ぶことになるのです。

 

 

「死んで覚える」レトロゲームの鬼畜難易度

 

このゲームは、見た目とは裏腹に、かなりの難易度を誇ります。

 

ライトセーバーを振り回して敵を倒していくアクションパートは、

常に大量の敵が押し寄せてくるため、一瞬たりとも気が抜けません。

 

しかも、一度でも攻撃を食らえば即ミスというシビアな仕様。

 

各ステージをクリアするたびに、プレイヤーは相当な緊張感を強いられます。

 

さらに、このゲームはコンティニューにも制限がありました。

 

復活するには、これまで集めてきたフォースを消費しなければならないのです。

 

フォースがなくなればゲームオーバー。

 

このシステムが、プレイヤーに「絶対に死ねない」というプレッシャーをかけ、

熱中させる要因となりました。

 

当時の子供たちは、

この鬼畜なゲームをノーコンティニューでクリアしていたという噂もあります。

 

なぜなら、このゲームのコンティニューコマンドは、

説明書にも載っていない隠しコマンドだったからです。

 

当時の子供たちのゲームに対する情熱には、ただただ脱帽するしかありません。

 

 

「オレサマハ サソリベイダー ダ」…一体何者なんだ!?

 

このゲームが、なぜ原作ファンを激怒させたのか。

その最大の理由は、ダース・ベイダーの扱いがあまりにも酷いからです。

 

映画では、圧倒的な存在感を放つ史上最高の悪役であるダース・ベイダー

 

しかし、このゲームでは、ステージごとに様々な姿に変身し、ボスとして登場するのです。

  • 「オレサマハ サソリベイダー ダ!」と名乗る、サソリの格好をしたボス。
  • プテラノドンの姿をした「ギャオスベイダー」。
  • クジラをモチーフにした「クラドスベイダー」。

 

まるで『ウルトラマン』に出てくる怪獣のように、

次々と姿を変えるダース・ベイダー

 

当時の子供たちは、このゲームをプレイして

ダース・ベイダーって、色々な姿に変身する怪獣なんだな」と勘違いしていたそうです。

 

しかし、映画を観て驚愕。

 

ダース・ベイダーは一人しか出てこないし、

そもそも「サソリベイダー」なんて存在しないのです。

 

映画本編では、ルークとダース・ベイダー

親子対決が最大のクライマックスであるにもかかわらず、

このゲームでは、各ステージの最後に登場する、ただのボスとして扱われているのです。

 

スター・ウォーズのゲームが遊べるらしいぞ!」と胸を躍らせた原作ファンが、

ゲームをプレイした途端「サソリベイダーってなんだよ!」とブチ切れたという逸話は、

今もなお伝説として語り継がれています。

 

 

なぜ、今このゲームをプレイするべきなのか?

 

このファミコン版『スター・ウォーズ』は、

ゲームとしては十分に楽しめる作品です。

 

しかし、原作再現度という点では、

もはや伝説級の「バカゲー」と言えるでしょう。

 

スター・ウォーズ」の最新作が次々と公開されている今だからこそ、

あえて「ダース・ベイダーがサソリになるゲーム」をプレイしてみてはいかがでしょうか。

 

きっとあなたは、あまりのカオスさにブチ切れるか、

あるいはこの奇妙な魅力にハマってしまうかのどちらかでしょう。

 

ゲーム好きにはたまらない。

 

スター・ウォーズ好きには「勘弁してくれ」と言いたくなる。

 

それが、今すぐこのゲームを買う理由です。

 

 

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