目的地まであと3マス…からの「吹っ飛んで」30マス!? 終わらない地獄のボードゲーム

ボードゲームって、本当に素晴らしいですよね。
友達や親戚とワイワイ盛り上がったり、
一人で黙々とやり込んだり、どんな状況でも楽しめる万能のエンターテイメントです。
しかし、ボードゲームというジャンルで「辛い」と思ったのは、
後にも先にもこのゲームが初めてかもしれません。
目的地まであと少しなのに、
突如としてマップの端っこまで吹き飛ばされる絶望。
ライバルに邪魔され、一向にゴールにたどり着けないイライラ。
今回ご紹介するのは、
そんなボードゲームの「面白さ」と「酷さ」を同時に教えてくれた、摩訶不思議な作品、
スーパーファミコン版『フォーチュンクエスト・ダイスをころがせ』です。
人気小説がゲーム化! 旅の結末はダイス次第
『フォーチュンクエスト・ダイスをころがせ』は、
1994年にバンプレストから発売された、スーパーファミコン専用のボードゲームです。
当時大人気だったファンタジー小説
『フォーチュンクエスト』の世界観を見事に再現。
新米冒険者たちが、クエストをクリアして「フォーチュンポイント」を貯め、
ナンバーワン冒険者を目指すという、
シンプルながらも熱い目的がプレイヤーを待っています。
ゲームのシステムは、
桃太郎電鉄やドカポンといった作品に似た、オーソドックスなボードゲームです。
ダイスを振ってマスを進んでいきます。
それぞれのマスには、プレイヤーを待ち受けるさまざまなイベントが用意されていました。
- 青いマス:ほのぼのとした日常イベントや、現実的なRPGイベントが発生します。「荷物を届けて」という依頼から、「風邪を引いて一回休み」というハプニングまで、ボードゲームの世界をよりリアルに感じさせてくれます。
- 赤いマス:モンスターと遭遇します。しかし、戦い方は「じゃんけん」。勝てば大量のポイントが手に入りますが、負ければ手持ちのカードを奪われるなど、とんでもないペナルティが課せられます。
- 黄色いマス:落とし穴やワナが発動します。お金を落としたり、貴重なカードを失ったりと、プレイヤーを絶望の淵に突き落とす、このゲームの象徴とも言えるマスです。
ドカポンにハマった人なら、このゲームの魅力に気づくのに時間はかからないでしょう。
このゲームのシステムは、
一見するとシンプルなボードゲームに見えます。
しかし、その真価は、プレイヤーが仕掛けられる「ワナ」のシステムにあります。
このゲームでは、
プレイヤー自身がマップ上にワナを設置することができるのです。
このシステムが、ただのボードゲームを、終わりの見えない
「ドロドロの戦い」へと変貌させます。
ライバルがお宝を持って、目的地に向かって進んでいるとき…あなたは、
その道中にありとあらゆるワナを仕掛けまくります。
相手を遠くまで吹き飛ばすワナ、手持ちのカードを落とさせるワナ、
強制的にカードを捨てさせるワナ。
お宝は「カード」として扱われるため、
ライバルがワナにかかってカードを落とした瞬間に、そのお宝を横取りできるのです。
そして、今度は自分が狙われる番。
お宝を持っていないときは、モンスターに負けても大して痛くありません。
しかし、お宝を持っている状態でワナにかかったり、モンスターに負けたりすると、
一瞬にしてライバルに奪われてしまいます。
この不毛な、しかし中毒性のある戦いが何度も繰り返され、
クエストは一向に終わりません。
ライバルたちもワナを仕掛けまくるため、目的地の周辺は地雷原と化します。
「目的地まであと3マス!」と喜んだ次の瞬間、
ワナにかかって残り30マスまで吹き飛ばされる。
この絶望感と、「もう一回!」と奮い立つ気持ちが、
プレイヤーを虜にするのです。
このゲームは、最大6人まで遊ぶことができます。
もし6人で遊んだ場合、最長のクエスト99回でクリアを目指すと、
300時間以上はかかると言われています。
「ボードゲームで数百時間遊べるなんて、最高じゃないか!」という人には、
最高の作品かもしれません。
なぜ、今このゲームをプレイするべきなのか?
ボードゲームで最も重要なのは、
「簡単にゴールにたどり着けない、絶妙なバランス」です。
簡単にゴールできてしまっては面白くない。
かといって、あまりにもゴールにたどり着けないと、ただただ腹が立つ。
このバランスの難しさを、私はこのゲームから学びました。
朝、昼、夜の概念があり、
朝になるとセーブされるという親切なシステムも高評価。
昼や夜に絶望的な状況になったら、
そっとリセットボタンを押すという「ボードゲームらしからぬ」攻略法も可能です。
ドカポンもそうでしたが、
格安で手に入れたゲームで、数百時間も遊べる。
こんなにもお得なゲームは、そうそう見つかるものではありません。
ボードゲーム史上、最もプレイヤーを絶望させる作品。
しかし、その裏側には、何度でも挑戦したくなる不思議な魅力が隠されています。
最長で300時間以上は遊べる、最高に酷くて最高に面白いボードゲーム。
それが、今すぐ『フォーチュンクエスト』を買う理由です。
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