一人きりの戦場へ。マシンガンと手榴弾だけで、戦場の伝説となれ!
アメリカでは、軍隊への入隊を促すために、
戦争ゲームが無料で配布されることがあるそうです。
「こんなスリリングな体験がしたいだろう?軍隊で待ってるぜ」
そうしたゲームの力が、多くの若者を軍隊へと導いているという話を聞くと、
ゲームが持つ影響力の大きさに改めて驚かされます。
今回ご紹介するのは、そんな「戦争ゲーム」の原点とも言える一作。
『戦場の狼』
これは、たった一人の兵士が、
マシンガンと手榴弾だけで無数の敵に立ち向かう、
シンプルながらも熱い魂が宿る、アクションゲームの傑作です。
縦スクロールアクションの熱狂を、ファミコンで!
当時ゲームセンターで人気を博していた同名アーケードゲームのファミコン移植版です。
ゲームの目的は、ただ一つ。
一人の兵士となって、敵がひしめく戦場を突き進み、作戦を成功させること。
ゲームシステムは、
まるで『怒』シリーズや『フロントライン』のように、
画面が縦にスクロールしていくアクションゲームです。
使う武器は、たったの二種類。
マシンガンと手榴弾。
シンプルすぎる、と思うかもしれません。
しかし、この二つの武器を使いこなすことが、戦場を生き抜くための鍵となります。
それぞれの武器を状況に応じて使い分けることで、奥深い戦略が生まれます。
また、道中には捕虜がおり、
彼らを救出していくことでボーナスがもらえます。
こうした要素は、後の名作『メタルスラッグ』にも通じるものがあり、
ステージの最後には、
巨大なボスではなく、大量の敵兵が押し寄せるという、
まさに「戦争」のリアルさを感じさせる演出も、プレイヤーの心を熱くさせます。
最強の兵士にも、唯一の弱点があった
このゲームの主人公は、おそらく史上最強の兵士でしょう。
縦横無尽に飛び交う銃弾を、まるで紙一重でかわすその姿は、
まさに戦場の英雄です。
しかし、そんな最強の兵士にも、一つだけ最大の弱点がありました。
それは、「乗り物に弱い」ということ。
ステージが進むにつれて、
敵はジープやバイクに乗って、プレイヤーを轢き殺しに来ます。
「銃弾は避けられるのに、乗り物は避けきれない…」
そんな、どこか滑稽で本末転倒な状況が、このゲームでは日常茶飯事でした。
後半のステージでは、乗り物に乗った敵が大量に押し寄せ、
まるで回避不可能な地獄絵図と化します。
「マシンガンを避ける達人らしいぞ…」
「どうすれば倒せる?」
「そうだ、乗り物で轢き殺せ!」
そんな敵の心の声が聞こえてくるような、奇妙なリアリティが、
このゲームの隠れた魅力なのです。
秘密基地を探せ!戦場のもう一つの楽しみ
このゲームを語る上で欠かせないのが、もう一つの武器、手榴弾の存在です。
意外な使い道がありました。
それは、「敵の秘密基地を探し出す」こと。
ステージ上の特定の場所で手榴弾を投げると、
地面に隠された梯子が出現し、地下の秘密基地へと潜ることができるのです。
この秘密基地は、まさに宝の山。
捕虜がいたり、隠しアイテムがあったり、時には敵が大量に待ち構えていたり…。
殺伐とした地上とは異なる、どこかミステリアスな地下の世界は、
このゲームに新たな楽しみを与えてくれました。
しかも、秘密基地の入り口はノーヒント。
プレイヤーは、手榴弾を投げまくりながら、
くまなくマップを探索することになります。
「あそこに何かありそうだ!」
そう思って手榴弾を投げた瞬間に、敵に囲まれてやられてしまう。
「秘密基地探しに夢中になりすぎて、気づけばゲームオーバー」
そんな、戦場の狼あるあるも、このゲームの忘れられない思い出の一つです。
今、この伝説の戦場に挑むべき理由
『戦場の狼』は、シンプルながらも、奥深い戦略性と遊び心が詰まった名作です。
そして、今では、カプコンから発売されているレトロゲームコレクションで、
この『戦場の狼』を続編とセットで楽しむことができます。
プレイステーションやPCで、
手軽に伝説の戦場に降り立つことができる。
これだけでも、最高の贈り物ではないでしょうか。
マシンガンと手榴弾、たった二つの武器で、
戦場の狼となり、秘密基地を探し尽くす。
そんな熱い体験を、ぜひあなたにも味わってほしいのです。
こちらから購入できます