花札と双六がまさかの結婚!?相手にサイコロを振らせない、破天荒なボードゲーム
子どもの頃、どの家庭にも花札が一つはなかったでしょうか?
修学旅行の夜、トランプに飽きたら花札で「こいこい」に興じる。
そんな思い出を持つ人も少なくないはずです。
今回ご紹介するのは、そんな花札の常識を覆す、奇抜なゲームです。
『祇園花』
これは、花札と双六という、全く異なる二つのゲームが融合した、前代未聞の作品。
そして、そのルールはあまりにも大雑把で、あまりにも中毒性が高い、
知る人ぞ知る名作です。
「こいこい」「絵合わせ」「おいちょかぶ」といった、
お馴染みの花札を楽しむことができるのですが、
このゲームの真骨頂は、そのメインモードにありました。
なんと、このゲームは「双六」の要素を取り入れているのです。
双六と花札を同時に楽しむ。
プレイヤーはサイコロを振り、マスに止まってイベントをこなし、
そしてそこで花札勝負を繰り広げます。
この斬新なシステムが、このゲームの全てを物語っていました。
一見すると、シンプルで中毒性の高いボードゲームです。
しかし、このゲームの面白さは、ここからが本番でした。
「こいこい」をしない「こいこい」、そのワケとは?
このゲームのメイン種目は、花札の「こいこい」です。
「こいこい」といえば、手役ができた時に、
「勝負を終わらせるか」「さらに点数の高い役を狙って勝負を続けるか」という、
究極のチキンレースが醍醐味です。
しかし、『祇園花』のコンピューターは、驚くべき行動に出ます。
なんと、役が完成した瞬間に、100%の確率で勝負を終わらせてくるのです。
こちらがどんなに不利な手でも、相手は「こいこい」をしてきません。
そのため、プレイヤーもまた、
「こいこい」をする意味がなくなってしまいます。
つまり、このゲームの「こいこい」は、
「先に役を完成させた方が勝ち」という、
あまりにも大雑把で、シンプルなゲームへと変貌を遂げていたのです。
相手にサイコロを振らせない、豪快なルール
なぜ、コンピューターは「こいこい」をしてこないのでしょうか?
その答えこそが、このゲームの最も斬新なルールにありました。
それは、「花札勝負に勝った方が、サイコロを振る権利を得る」というシステムです。
普通の双六は、お互いが交互にサイコロを振るのが当たり前です。
しかし、『祇園花』では、
花札勝負に勝たなければ、次のターンを迎えることができません。
そのため、無理に高い点数を狙って「こいこい」をするよりも、
さっさと手役を完成させて、サイコロを振り続けた方が、圧倒的に有利なのです。
ボード上には、「ポイントを大量に貰えるマス」や
「次の出目を自由に決められるマス」が用意されており、
それらを独占してしまえば、相手を置き去りにして、一気に勝利を掴むことができます。
時には、6回連続でサイコロを振ることも。
まるで、相手のターンを完全に潰すかのような、
豪快なゲームプレイが、この作品の最大の魅力でした。
祇園花のまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
中毒性の高いゲームです。
何がそんなに面白いのか?
相手にサイコロを振らせず、自分だけが先に進んでいく爽快感は、
他のボードゲームでは決して味わうことができません。
今急いで買う理由ってあるの?
このゲームには「フリーモード」も用意されており、
ここではしっかりと「こいこい」をしてくれます。
メインモードでは「こいこい」をしないという、なんとも不思議なゲームですが、
双六も花札も両方楽しみたいという人には、最高の作品です。
あなたは、この破天荒なルールの中で、勝利を掴み取ることができますか?
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