モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ダイスダイスファンタジア レトロゲーム並の理不尽さが このボードゲームにはある

最初のステージすら勝たせる気がない?!容赦ないインチキと情熱のボードゲーム体験!

ゲームにまつわる噂話は、いつだって私たちの好奇心をくすぐります。

 

ストリートファイター』のサガット昇竜拳を出すと異常にキレるとか、

ファミスタ』は8回から急激にCPUが強くなるとか、

RPGで「欲しい素材だけ一切手に入らない」といった、あるあるです。

 

どれもこれも、プレイヤーの体験に基づいた、共感と笑いを誘う話ばかりです。

 

そんな「ゲームの理不尽さ」を凝縮したかのようなボードゲームが、

今回ご紹介する『ダイスダイスファンタジア』です。

 

このゲームでは、ボードゲームにおける「インチキ」が、

もはや当たり前のようにまかり通ります。まるで、あなたへの挑戦状のように…。

 

 

『ダイスダイスファンタジア』とはどんなゲーム?

 

この『ダイスダイスファンタジア』は、

2009年にブロッコリーから発売された

プレイステーションポータブルPSP)専用のボードゲームです。

 

ゲームの目的は、

青年とツンデレな妖精がコンビを組み、

様々な世界を冒険しながら「神器」と呼ばれる秘宝を求め、

神の試練をクリアしていくこと。

 

RPGの要素が強く、

例えるなら『カルドセプト』や『ドカポン』のような、

ボードゲームRPGが融合したジャンルに近いと言えば分かりやすいかもしれません。

 

ゲームの流れは、短いステージを連続してクリアしていくタイプ。

 

15、20、25といったラウンド制限が設けられており、

その間にいかに「女神さま」に気に入られるかが勝負の鍵となります。

 

女神さまは

「財宝を持ってきて」「魔術師を連れてきて」「ゴーレムを倒してきて」

「あのマスを調べてきて」など、

エストのように様々な「お願い事」を複数提示してきます。

 

プレイヤーはこれらのクエストをクリアしながら、

女神さまの「ご機嫌ポイント」を獲得していき、

最終的に最も気に入られたプレイヤーが優勝。次のミッションへと進める、という流れです。

 

1ステージあたり約30分、4人対戦だと約1時間と、

PSPでサクッと遊ぶにはちょうど良いボリューム感。

 

2009年という時代に発売されたゲームとしては、少しシンプルすぎる気もしますが、

携帯機で手軽にボードゲームを楽しめるという点では、

むしろそれが良かったのかもしれません。

 

可愛らしいイラストに彩られたボードゲームを遊び、

可愛らしいキャラクターたちと冒険を繰り広げながら、

突如として襲いかかるコンピューターの理不尽なイカサマにブチ切れる

そんな「冷静と情熱の間」をぜひお楽しみください。

 

 

計算されたRPGシステムと、無限に広がる戦略性

 

このゲームの最大の魅力は、

ボードゲームでありながらも非常に深く練り込まれたRPGシステムにあります。

 

ボード上のマスには3種類の色が設定されており、それぞれ異なる効果があります。

  • 赤マス: 手持ちの財宝を破壊され、モンスターが出現。
  • 青マス: 仲間を入れ替えることができ、モンスターが出現。
  • 黄マス: 財宝を獲得でき、モンスターが出現。

特殊マス以外では、なんと100%モンスターが出現するという、

なんとも挑戦的なバランス!

 

経験値の概念はありませんが、

モンスターを倒すことで財宝をドロップし、

その財宝を女神さまに献上して機嫌を稼いでいくのが基本的な流れです。

 

では、どうやってモンスターを倒すのか?

 

プレイヤーは4人のパーティーを組み、

サイコロを振ってダメージを与えていきます。

 

パーティーには、それぞれ異なる能力を持つ冒険者がいます。

  • 戦士: 攻撃力が高い
  • 探検家: 財宝のランクが上がる
  • 魔術師: 財宝を必ず発見できる
  • 奇術師: イベントを強制的に起こす

これらの冒険者たちをマップやクエストに合わせてバランスよく構成し、

いかに効率的に財宝を稼ぐかを考えるのが、このゲームの醍醐味です。

 

例えば、戦士4人で

「絶対に負けない無敵のパーティー」を組むのか、

探検家4人で「最高クラスの財宝」を目指すのか、

あるいは奇術師を投入して「運ゲー」に持ち込むのか…。

 

様々な戦略が楽しめます。

 

このゲームの特に凄い点は、

モンスターとのバトルに負けた時のペナルティです。

 

なんと、財宝を2個も破壊されてしまうのです。

 

赤マスに止まって財宝を1個破壊され、

さらにモンスターに負けて財宝を2個破壊される…という、

この容赦ないペナルティの厳しさゆえに、

プレイヤーは真剣にパーティー構成を考えることになります。

 

さらに、このゲームには「クルム」と呼ばれる、

車をモチーフにした乗り物が登場します。

 

このクルムを選ぶのもまた、奥深い戦略性を持っています。

  • 財宝を少ししか積めないが、ダイスの数値が多い機動力重視型
  • 財宝をたくさん積めるが、ダイスの数値が少ない運搬力重視型
  • どちらも絶妙なバランスを持つバランス型
  • 攻撃力がアップする戦闘型

 

それに加えて、積荷を多く積めるようにしたり、

戦闘に負けても財宝が破壊されなくなったり、移動能力をアップさせたりと、

特殊能力の組み合わせも考慮できます。

 

どんなクルムに乗り、どんな特殊能力を設定し、

モンスターのバランスを見て冒険者の構成を決めるか…。

 

この組み合わせを考える時間は、

他のどのボードゲームよりもワクワクできました。

 

本編のゲームを楽しむよりも、

本編に出かける前の「準備」の方が楽しい。

 

そんなアンバランスさも、このゲームの魅力の一つと言えるでしょう。

 

私の場合は、移動力をマックスにしたクルムに、

積荷制限を上げて戦闘能力も強化し、探検家4人という

「やるかやられるか」のギャンブル性の高いパーティーで遊んでいました。

 

運が良ければ圧倒的な大差で勝てる、

しかし運が悪ければまず勝てない…そんな豪快なプレイも楽しめます。

 

ガチガチのパーティーで堅実に勝利を狙いに行くのか、

それともギャンブル性が強めなパーティーでドキドキを楽しむのか。

 

あなたの好きなプレイスタイルで、この奥深い戦略性を堪能してください。

 

 

PSPをぶん投げたくなる「理不尽さ」の極致

 

このゲームを一言で表すなら、

それは卑怯なんじゃないの?!」です。

 

正直に言いましょう。

 

このゲームのコンピューターは、尋常じゃなく強いです。

 

いや、強いというよりも、あまりにも「運が良すぎる」のです。

 

財宝にはランクがあり、

強いモンスターを倒すほど良い財宝が手に入ります。

 

「指輪」や「コイン」は格安ですが、

「剣」や「王冠」は非常に高価なアイテムです。

 

そんなレアな財宝を、

コンピューターは驚くほどガンガン手に入れていきます。

 

ここでまずプレイヤーは疑問に思うわけです。

 

「ずいぶん運がいいんだな?」と…。

 

その「運の良さ」が顕著に表れるのが、

ゲーム後半の数ラウンドです。

 

「さすがに400ポイントも離れていれば勝てるよね?」と余裕で思っていたのに、

まさかの猛追。

 

そして、最終ラウンド。

「相手がマックスである13の数字を出さない限り、こちらの優勝は確定的!」

という状況からの、まさかの「13」を出され、40分間の努力が水の泡…。

 

こんな理不尽さが、このゲームには隠されていました。

  • まず逆転できないポイント差をつけられているはずなのに、なぜか逆転される。
  • たまたま高価な財宝のクエストが派生する。
  • たまたまその財宝をコンピューターは既に持っている。
  • たまたまダイスの最高数値がバンバン出る。
  • そして僅差で優勝される。

これを納得しろというのか!!」――そんな「インチキ」と100回くらい心の中で叫んでしまうほど、このゲームは私たちを翻弄します。

 

もしあなたが、理不尽なことに耐性がある、

あるいは「負けても笑い飛ばせる」心の広いゲーマーであれば、

ぜひ一度遊んでみてはいかがでしょうか。

 

意外と、その不条理さこそが病みつきになるかもしれません。

 

 

『ダイスダイスファンタジア』まとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

「遠足に行く前が、死ぬほど楽しい」。そんな例えがぴったりくる、

ゲーム開始前の戦略を練る段階が、このゲームの醍醐味です。

 

相手が無茶な強さを見せつけてくるなら、

こちらは綿密な戦略で打ち破ってやる

 

そんなボードゲームならではの正統派な戦いをお楽しみください。

 

なにがそんなに面白いのか?

 

エストが複数発生しており、

そのクエストを「どのタイミングでクリアするのか?」という駆け引きも非常に楽しいです。

 

財宝をすぐに収めて確実にポイントにするのか、

それとも破壊されるリスクを負ってでも持ち続け、

エストが発生するのを待って一発逆転の大勝を狙うのか…。

 

その駆け引きが生み出すドキドキ感は、最高の一言です。

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

「今急いで買う理由ってあるの?」と問われれば、正直に「別に…」と答えます。

 

しかし、「理不尽なゲームを遊びたいんですけど?」と聞かれたならば、

私は迷わずこう答えるでしょう。

 

もう、今すぐにでも遊んでください!!」と。

 

ただし、一つだけ注意点があります。PSPを絶対にぶん投げないでください。

 

レトロゲーム並みの理不尽さが、あなたをまっています

 

 

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