モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

七人の侍・20XX ps2版 二つの地獄さえ乗り越えれば 名作アクション

七人の侍」がSFアクションに!? 坂本龍一の音楽が響く『七人の侍 20XX』は、あなたを「二つの地獄」へと誘う!

黒澤明の名作が、斬新な「SFアクション」として覚醒!

 

黒澤明監督の不朽の名作『七人の侍』。

 

村を守るため、七人の侍が集結していくあの壮大な物語が、

もしSFの世界で繰り広げられたら…?

 

そんな壮大な問いに答えるかのように、

2004年、サミーがプレイステーション2に送り出したのが『七人の侍 20XX』です。

 

ゲーム音楽には、なんとあの坂本龍一を起用!

 

発売前からその豪華な布陣が話題を呼びました。

 

物語の舞台は、

機械人間「ヒューマノイド」に脅かされる近未来の世界。

 

主人公の凄腕ハンター「ナト」が、

各地に散らばる仲間たちを集め、ヒューマノイド軍団との激しい戦いに身を投じます。

 

システムは、まさに『無双シリーズ』と『鬼武者』のハイブリッド!

 

数十体の雑魚敵を豪快になぎ倒しながらステージを進み、

最奥に待ち受けるボスとは、

格闘ゲームのような緊迫感あふれるタイマンバトルを繰り広げます。

 

いかに素早く、いかに効率的に、

そしていかにスタイリッシュに敵を「斬る」かに特化した、

豪快なアクションゲームがここにあります。

 

爽快感は一級品!「二刀流」で敵を切り刻む快感!

 

本作の最大の魅力は、なんといってもその「アクションの爽快感」です。

 

主人公ナトは、普段は一本の刀で戦いますが、

特殊モード「二刀流」を発動すれば、その真価を発揮します。

 

圧倒的なスピードで繰り出される連撃は、

あっという間に40ヒット以上のコンボを叩き出し、

雑魚敵は瞬殺、中ボスもみるみるうちに沈み、

ボス戦では相手のライフゲージがごっそり減っていく快感を味わえます。

 

時間制限のあるモードとはいえ、

再使用までの時間が非常に短いため、

ほとんどの時間を二刀流で戦えるのも嬉しいポイント。

 

敵の猛攻でこちらのライフがガンガン減る中、こちらも一気に切り刻む!

 

そんな「斬って、斬って、斬りまくれ」という、

シンプルながらも奥深い爽快感は、

他のアクションゲームではなかなか味わえないほどです。

 

プレイヤーを挫折させた「二つの地獄」とは!?

 

「あれ?結構面白いぞ?」と多くのプレイヤーが感じたはずの本作。

 

しかし、なぜかワゴンセールの常連となり、

クソゲー」の烙印を押されることも少なくありませんでした。

 

その理由は、本作に潜む「二つの地獄」にあります。

 

一つ目の地獄は、「広すぎるマップ」です。

 

とあるミッションで

「ロージー」という凄腕ハンターを探すステージに差し掛かると、

そのマップの広さに多くのプレイヤーが絶望しました。

 

広大な街をひたすら探索し、

少しずつイベントを進めるアドベンチャーパートは、

次にどこへ行けばいいのか全く分からず、ただただ途方に暮れる時間…。

 

そして何より恐ろしいのは、

この広大なマップを「2時間ノーセーブ」で探索しなければならないという点です。

 

途中でゲームオーバーになれば、また最初から。

 

2時間もの間、集中力を維持しなければならないという、

まさに「拘束」されるような体験に、多くのプレイヤーが心を折られたことでしょう。

 

そして、二つ目の地獄は、「理不尽な難易度のボス戦」です。

 

ゲーム中盤に登場する、

小さなステージに100体以上の敵がわんさか出現する

「ウェーブバトル」を乗り越えた後、

プレイヤーを待っているのは、「ラスボスよりも強い」とまで言われる

「太っちょの中ボス」です。

 

この中ボスが尋常ではない強さで、気を抜いた瞬間に瞬殺されます。

 

しかも、直前のウェーブバトルでライフが消耗している状態で挑まなければならないため、難易度はさらに跳ね上がります。

 

もし負ければ、また100体以上の敵を倒す10分間の戦いからやり直し…。

 

この理不尽な繰り返しが、多くのプレイヤーの心をへし折ったことでしょう。

 

この二つのバランスさえ改善されていれば、

きっと『七人の侍 20XX』は、

伝説的な名作アクションゲームとして語り継がれたに違いありません。

 

本当に「惜しい」の一言に尽きる作品です。

 

 

今すぐ『七人の侍 20XX』をプレイする理由!

 

確かに、最高に楽しい部分と、

最高に地獄な部分が混在する「賛否両論」のゲームかもしれません。

 

しかし、本作は断じて「つまらないゲーム」ではありません。

 

ただ、異常に難しいだけなのです。

 

アクションゲームとしての完成度は高く、

隠しボスを倒して主人公の武器を変更できるなど、やり込み要素も満載です。

 

説明不足な点も多いものの、先の展開が気になり、

ついついプレイを続けてしまうストーリーの魅力も光ります。

 

「激ムズゲームは大好物だ!」という真の勇者よ。

 

この「二つの地獄」を乗り越えれば、

その先には「名作アクション」の称号が待っています。

 

黒澤明の名作に捧げられた、

スタイリッシュで、そして狂気すら感じるアクションを、ぜひ体験してみてください。

 

 

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