モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

忍者くん・魔城の冒険の感想 3時間遊んで気付いたんです これは面白い!!

鎧武者に絶望しろ!何度死んでもやめられない中毒性『忍者くん 魔城の冒険』

 

忍者のゲームって、どうしてあんなにワクワクするんでしょうか。

 

そして、難しいゲームをクリアした時の達成感も、また格別です。

 

もし、この二つの要素が完璧に融合したゲームがあったとしたら…それはもう、

最高傑作に違いありません。

 

今回ご紹介するのは、

まさにその「最高傑作」と呼ぶにふさわしい伝説のアクションゲームです。

 

その名も、1985年にジャレコから発売された『忍者くん 魔城の冒険』!

熱く、そしてどこまでも奥深い「忍者修行」が詰まった、まさに傑作だったのです。

 

 

忍者くんの原点にして、鬼畜アクションゲーム

 

『忍者くん 魔城の冒険』は、

多くのプレイヤーが「忍者じゃじゃ丸くん」の原型として認識している作品です。

 

私自身も、友人の家でじゃじゃ丸くんをプレイした経験から、

このゲームを「じゃじゃ丸くん」だと思い込んで購入しました。

 

しかし、実際にプレイしてみると、

その想像をはるかに超える「忍者くん」独自の魅力に気づかされることになります。

 

このゲームの目的は、ステージ上にいる敵を全て倒すこと。

 

操作方法はシンプルで、Aボタンでジャンプ、Bボタンで手裏剣攻撃です。

 

しかし、このゲームには一つの大きなクセがありました。

 

それが、「横に移動しながらでないとジャンプできない」という独特のシステムです。

  • 垂直に飛べない
  • 斜めにしか飛べない

この厄介な仕様が、ゲームの難易度を何倍にも引き上げています。

 

マリオブラザーズアイスクライマーのように、

上下に行き来しながら敵を倒すのですが、ジャンプのクセを掴むまでがとにかく大変!

 

慣れないうちは、何度も敵に踏まれ、気絶させられてしまうことでしょう。

 

敵の飛び道具を食らうと一発でミスになるため、

後半のステージでは一瞬たりとも気が抜けません。

 

しかし、この難しさこそが、このゲームの中毒性の高さでもありました。

 

長時間プレイしているうちに、

「これはじゃじゃ丸くんにも負けない名作を、偶然見つけてしまったかもしれない」と

確信した作品でした。

 

 

ボスが雑魚になる!絶望的な難易度がプレイヤーを熱狂させる

 

このゲームは全18ステージで構成されており、

ステージが進むごとに、登場する敵のキャラクターが変化していきます。

  • 最初は「雑魚忍者」
  • 次は「ダルマ」
  • そして「歌舞伎」
  • 最後は「雷小僧」や「鎧武者」

敵はステージが進むにつれて、どんどん凶悪になっていきます。

 

最初は手裏剣を当てるだけで倒せていた敵が、

ステージが進むと攻撃を加えても倒せなくなっていきます。

  • 爆弾を降らせてくる敵
  • 驚くほど素早く動き回る敵
  • 一旦体当たりをして気絶させてからでないと倒せない敵

そして、このゲーム最大の絶望ポイントが、

「前のステージのボスが、次のステージの雑魚になる」という理不尽なシステムです。

 

ステージを3つクリアすると、

今まではボスとして登場していたキャラクターが、

次のステージでは雑魚として大量に出てくるようになります。

 

最初、ダルマを倒すのに苦労していたのに、

次のステージではダルマが雑魚としてうじゃうじゃいる……。

 

そして、この流れで登場する「鎧武者」こそが、

多くのプレイヤーをどん底に突き落とした元凶でした。

 

手裏剣を当てただけでは倒せない、とんでもない性能を持った鎧武者。

 

たった一体を倒すのに苦労していたのに、

その鎧武者がステージ上に大量に出現するのです。

 

何度このステージでゲームオーバーになったかわからない、

絶望的な難しさが、そこにはありました。

 

しかし、このゲームにはコンティニュー機能はありません。

 

ゲームオーバーになったら、また最初からやり直しです。

 

そこまでたどり着くための、長くて辛い道のりが待っています。

 

それでも、何度も挑戦したくなる中毒性が、このゲームにはありました。

 

 

終わりのない冒険…だからこそ何度でもプレイできる

 

このゲームは、当時としては珍しく、

エンディング画面が用意されていませんでした。

 

全18ステージをクリアすると、

また最初のステージに戻るというループ形式になっていたのです。

 

そのため、頑張ってクリアしても、

何も起こらないまま最初に戻されてしまいます。

 

しかし、この「終わりのない冒険」こそが、

このゲームを飽きさせない最大の魅力でもありました。

 

エンディングがないからこそ、

プレイヤーは自分の満足がいくまで、何度でもプレイすることができます。

  • 「今回はどこまで行けるかな?」
  • 「次のステージでは、どんな敵が出てくるんだろう?」
  • 「鎧武者を倒すコツを見つけたい!」

そんな、好奇心と挑戦心が、プレイヤーを駆り立て続けます。

 

最初はクソゲーだと思っていたゲームが、遊べば遊ぶほど味が出てくる。

 

このゲームは、そんな熱狂が詰まった作品なのでした。

 

 

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