ロボットに変形するシューティング!『マグマックス』はファミコン時代の異色作だ!

でも、すぐに足が吹っ飛ばされちゃうのは悲しい…そんな記憶が蘇る、
ユニークなゲームがファミコンにありました。
今回ご紹介するのは、
戦闘機でも潜水艦でもなく、
まさかのロボットが主人公のアクションシューティングゲーム、
日本物産から1986年に発売された『マグマックス』です!
シンプルな操作性の中に、斬新なアイデアとちょっぴりシュールな魅力が詰まっています。
『マグマックス』ってどんなレトロゲーム?
『マグマックス』は、
アクションシューティングゲームです。
ゲームの目的は、
プレイヤーが主人公機「マグマックス」を操り、大冒険を繰り広げること。
ゲームシステムは
オーソドックスな横スクロールシューティングですが、
その最大の特徴は、
自機が「ロボットへと進化していく」という斬新なコンセプトにあります!
最初はただの戦車のような姿なのですが、
ステージ上に落ちているパワーアップアイテムを取ることで、
まずは頭が生え、次に足が生え、最終的には昔ながらの人型ロボットに変身するんです。
このぶっ飛んだ発想に、
当時のプレイヤーは「マグマックスってすげぇ!!」と心を奪われたことでしょう。
特に、自機の見た目が、
まさに映画『スター・ウォーズ』の「R2-D2」そっくりなことには驚かされました。
「これって許されるの!?」と一瞬ためらうも、
その直後にさらに「C-3PO」に成長するわけですから、
いっそ『スター・ウォーズ』のゲームとして出しても面白かったのでは?とすら
思わせるほど。
アクション要素が強めの、摩訶不思議なシューティングゲームでした。
ステージ分岐に隠された意外な楽しみ!
この『マグマックス』には、ステージの至る所に穴が空いています。
最初は「この穴に落ちたらゲームオーバーかな?」と思ってしまうのですが、
実はこの穴に入ることで「ステージが変更される」という、
ユニークなシステムが採用されています。
最初は地上のステージを進んでいますが、
穴に入ると地下のステージへ、あるいは海のステージへ、
さらには荒廃した未来のようなステージへと分岐していくんです。
自分でステージを選んで進んでいく楽しさが、このゲームにはありましたね。
なぜかステージの最後に待ち受ける、
「キングギドラ」のような巨大ロボットのボスも、
マグマックスが描く荒廃した未来の世界観をよく表していたのではないでしょうか。
エンディングがない無限ループのシステムだったので、
ステージを自分で選べるようにして、
繰り返しプレイして欲しかったのかもしれません。
ロボット形態がまさかの使いづらさ!?隠された罠!
このゲームの最大の魅力は、
なんといっても自機がロボットへと進化していく点にあるでしょう。
しかし、この最終段階のロボット形態が、
実は「使いづらい」という、なんとも皮肉な罠がありました。
このゲームでは、自機の大きさが進化するにつれて変わっていきます。
戦車は小さく、R2-D2は普通、そしてC-3POは大きくなります。
この「大きさ」こそが、ロボット形態の弱点だったのです。
『マグマックス』では、結構な数の敵の猛攻を受けます。
そんな猛攻を、大きな体をしたロボットが避けられるはずもなく、
せっかく最終段階のロボットに進化しても、
すぐに足だけ吹っ飛ばされてしまうことが頻繁に起こるんです。
そのため、スムーズにゲームを進めたいなら、
「あえて足のパワーアップアイテムを取らないで行く…」というのが、
いつしか『マグマックス』の定石になってしまったのが、少し残念な点でした。
足があれば、その分だけ敵の攻撃を食らっても良いという耐久力はありましたが、
結局は足なしでも十分攻略可能でした。
『マグマックス』を今すぐ手に入れるべき理由!
このゲームは、
最終ステージまで行くのに大体30分くらいで到達できるので、
「少し時間が空いたな」という時にサッと遊ぶのに最適です。
寝る前に何か遊ぶゲームはないかな、
そんな欲望を解消するにはもってこいの作品でした。
このゲームの良いところは、
メッセージ性がほぼないところです。
「ゲームは楽しむもの」というメッセージが込められているかのように、
何も考えずに、無心でプレイするのが
『マグマックス』を心から楽しむ方法なのかもしれません。
戦闘機でもなく、潜水艦でもなく、まさかの人型ロボットが主人公のゲーム。
それが、今すぐ『マグマックス』を手に入れる理由です!
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