50時間の超大作RPG!隠れた名作『じゅうべえくえすと』で、ファミコンの限界を超えた冒険に旅立て!
昔のゲームに「プレイ時間」の表示はありませんでした。
だからこそ、一つのRPGをクリアするのにどれだけの時間を費やしたのか、
感覚的にしか分からなかったものです。
『ドラゴンクエスト』が7時間、
『ファイナルファンタジー』が20時間。
ファミコン時代のRPGは、そのくらいのボリュームが一般的でした。
しかし、とんでもないボリュームのRPGがあったとしたら?
クリアに50時間以上を要し、
個性豊かな仲間たちを駆使して、戦国時代を舞台にした壮大な冒険を繰り広げる……。
そんな常識破りのRPGが、
1991年にナムコから発売された『じゅうべえくえすと』です。
この記事では、私がこのゲームにどっぷりハマり、
1ヶ月以上かけてクリアした体験を、興奮冷めやらぬまま語らせてください。
ファミコンの常識を覆す!和風RPGの異端児『じゅうべえくえすと』とは?
『じゅうべえくえすと』は、
当時、ファミコンとは思えないほど豪華なシステムを搭載していました。
開発元は、名作『貝獣物語』を手掛けたチーム。
そのため、敵のグラフィックがダメージを受けると弱々しくなったり、
魔法名が「貝獣物語」を彷彿とさせるなど、ファンにはたまらない要素が満載です。
物語の舞台は、戦国の世。
原因不明の怪奇事件が多発する中、
若干15歳の少年「じゅうべえ」が、事件解決のために壮大な旅に出ます。
基本システムは、シンプルながら奥深いコマンド選択式RPG。
しかし、このゲームの真骨頂は、
そのシンプルさからは想像もつかない、斬新なシステムの数々にあります。
- どこでもセーブ可能! 現代のゲームでは当たり前ですが、ファミコン時代に、好きな場所でいつでも冒険を中断できるのは画期的なシステムでした。これのおかげで、エンカウント率の高さに苦戦しても、少しずつ確実に進められたのです。
- 助っ人システム! じゅうべえたちの冒険をサポートしてくれる、個性豊かな「助っ人」たち。これがこのゲームの面白さを決定づけています。
仲間を呼んで冒険を有利に進めろ!超豪華な「助っ人」システム!
『じゅうべえくえすと』のパーティーは4人ですが、
旅の途中で出会う個性的なキャラクターたちは、
戦闘に参加するだけでなく、「助っ人」として様々なサポートをしてくれます。
例えば、
- カゴちゃん:ドラクエの「ルーラ」のように、一度行った町へ瞬時に移動させてくれます。
- ジロキチ:忍者としての能力を活かし、町の秘密の情報を調べてくれます。
- さばのすけ:水中を自由に移動し、じゅうべえたちでは手に入らない水中のお宝を発見してくれます。
中でも特にワクワクさせてくれたのが、変人の老人発明家「げんない」です!
彼は、持っているアイテムを
別のアイテムにパワーアップさせる能力を持っています。
例えば、最も安価な回復アイテム「まんじゅう」を「やくそう」に、
さらには「きくそう」へと変化させることができます。
しかし、失敗するとアイテムが消えてしまうという、
まさに一か八かのギャンブル要素!
このシステムが、冒険にさらなる深みと楽しさを与えてくれました。
特に中盤で手に入るアイテム「鉄パイプ」を、
最強クラスの攻撃アイテム「ミサイルポッド」へと改造できた時の興奮は、
今でも忘れられません。
新しい町に着くたびにセーブをして、げんないの元へ駆け込んだものです。
厳しい難易度も愛せる!歯ごたえ満点のバトル!
ファミコン後期とは思えない豪華なシステムを持つ一方で、
このゲームの難易度は、かなりのものです。
敵のエンカウント率は高く、敵は常に自分たちより数段強い。
「どうだ、このゲームはそんなに甘くないぞ!」
そう語りかけてくるかのような、手強いバランスです。
しかし、そんな絶望的な状況でも、
「どこでもセーブ」がプレイヤーの心強い味方になってくれます。
「数歩進んではセーブ、数歩進んではセーブ」
この牛歩戦術でダンジョンを攻略していくのが、
このゲームの正しい遊び方でした。
そして、苦労の末に辿り着いたダンジョンの奥には、
さらに強力なボスが待ち受けています。
「レベルを上げてから出直してこい!」
そう言わんばかりの強敵に、何度も心が折れそうになりましたが、
それでもまた立ち上がり、町の周りでひたすらレベル上げに励む。
その先に、このゲームでしか味わえない、壮大なストーリーと達成感が待っているのです。
まとめ:なぜ今、このゲームを手に取るべきなのか?
『じゅうべえくえすと』は、ファミコンの常識を打ち破った、隠れた名作RPGです。
- 50時間以上も遊べる、ファミコンとは思えない圧倒的なボリューム。
- 冒険をサポートしてくれる、個性的な「助っ人」たち。
- 運を天に任せて、アイテムをパワーアップさせる「げんない」のギャンブル要素。
- 厳しい難易度を乗り越えた先に待つ、感動的なストーリーと達成感。
今のゲームに慣れてしまった人にとっては、少し厳しく感じるかもしれません。
しかし、それ以上に、このゲームをプレイする楽しさは格別です。
『新桃太郎伝説』のような、個性豊かな仲間と冒険するRPGが好きな方には、
ぜひ一度プレイしていただきたい作品です。
それが『じゅうべえくえすと』です。
興味を持った方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
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