モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ハイドライド3の感想 オブリビオンの先輩だと思ってプレイしよう

オブリビオンの先輩と言っても過言では無い

 

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[あまりにリアルを追求しすぎて 時代が追い付いて来なかった]

[ハイドライド3  ナムコ  ファミコン]

1989年発売  ジャンル アクションRPG  参考価格600円

 

記事のネタバレ度  高め

攻略に必要なプレイ時間  10時間

このゲームに対する世間の評価  ガッツリ遊べる濃厚なRPG

どんな人におすすめ?  リアルなRPGが好きなら絶対におすすめ

バーチャルコンソールで配信なし

 

 

レトロゲームを遊んでいて思うのが

「今の時代にリメイクしたら最高だろうな」です。

 

三国志をRPGにした

天地を喰らう」とか

 

ジャンプ漫画の主人公でRPGを楽しめる

ファミコンジャンプ2」とか

 

敵を捕食して、自分の体を極限まで進化させていく

「セブンスクロス」など

 

最新鋭の技術で

リメイクして欲しい作品ばかりです。

 

 

そんな今回の、斬新なシステム過ぎて、プレイヤーを置き去りにした名作ゲーム

ハイドライド3の感想です(*’▽’)

 

 

 

ハイドライド3とはどんなレトロゲーム

 

このハイドライド3ですが

1989年にナムコから発売された

ファミコン用のアクションRPGでした。

 

ハイドライド3と銘打っていますが

ハイドライド

ハイドライド2は、ファミコンでは発売されておらず

ハイドライドスペシャル」という作品が、発売されているくらいでしたね。

 

 

ゲームの目的ですが

三度目の危機を迎えたフェアリーランドを救うため

闇の支配者「ガイザック」を倒すのが目的でした。

 

ゲームのシステムは

何とも言えない不思議なシステムでした。

 

基本的には、アクションRPGなのですが

沢山の複雑なシステムが混ざり合って、未だに遊ぶ人の多い作品です。

 

 

前作のハイドライドスペシャルとは違いまして

今回は、街からのスタートと言うのは

ありがたかったです。

 

街の住人達と会話できるのが

こんなに嬉しいのかと

ハイドライドスペシャルから移行して思いましたね。

 

ゲームの基本的な流れとしては

最初の街を拠点に

 

フィールドに出かけて行き

アイテムやダンジョンを探しながら

この世界の謎を解いていく…こんな流れでした。

 

 

戦闘システムは

ハイドライドスペシャルとは違い

 

「武器を振って倒す」王道の方法に変更されていました

 

どんな強敵でも

自分のアクションテクニックさえあれば

ノーダメで倒せるのは、嬉しかったですね。

 

武器を変えることで攻撃方法が変わるのも

聖剣伝説」チックで面白かったです。

 

近くで強烈な一撃を狙うのか

遠くから、ちまちま攻撃するのかを選びながら冒険するのも最高でした。

 

 

ゲームの初めに

自分の職業を決めるのですが

 

戦士、僧侶、修道士、そして強盗

 

こんな魅力的な職業を

いきなり決めさせられるのですから

 

いかに凄いゲームなのかは、分かっていただけると思います。

 

強盗が世界を救うなんて、誰が思うのでしょうね。

 

 

今の時代に遊んでみると

名作ゲーム「オブリビオン」の匂いが漂ってきますので

 

オブリビオンが大好きな人には

最高のゲームなのではないでしょうか(^◇^)

 

 

 

ハイドライド3の感想でもあり レビューでもあり

 

[重さという概念が とても斬新で とても腹立たしい]

 

このゲームで真っ先に驚くのは

「重さの概念」でしょうね。

 

さっきまでは

スピーディーに動いていたのに

 

突然、呪いにでも掛かったかの様に

動かなくなってしまい

 

あっという間にモンスターに瞬殺されてしまいます。

 

しかも、レベル上げの為に

モンスターを狩りまくった挙句に

この状態になりますので

暴れる事間違いなしの衝撃でした。

 

 

では何故、こんな事が起こるのかと言いますと

全てのアイテムに、重さの概念があったからでした。

 

武器や鎧、回復アイテムまで

全てに重さの概念が設定されていました。

 

しかも、雑魚敵がアイテムを頻繁に落とすので

アイテムを勝手に拾った瞬間に

重さをオーバーして動けなくなり

そのままタコ殴りという危なさでした。

 

 

更に斬新なのが、お金が相当重いという事です。

 

おそらく金貨なのでしょうが

「お金が一杯嬉しいな!!……あれ動きが鈍くなってきたぞ」となり

結果タコ殴りにされる、こんな感じでした。

 

お金に関していえば

「両替機」というアイテムを使用することによって

効率的に変更できるのですが

このアイテムに出会うまでは、地獄そのものでした。

 

強力な武器や防具が

いかに重いのかという現実を

嫌と言うほど思い知らされましたね。

 

特に非力な僧侶でプレイした時は

アイテムを殆ど持てずに拷問でした。

 

 

そのぶん

レベルを上げて「筋力を強化」する事で

アイテムを沢山持てるようになりますので

レベル上げが楽しい作品でもありました。

 

 

回復アイテムを沢山持ち込みたいけど

アイテムの重量を考えなければいけない

 

強力な武器を装備したいけど重くて買えない

 

重いキーアイテムを拾ってしまい

他のアイテムを捨てるしかない

 

こんなジレンマを楽しむのが

ハイドライド3なのかも知れませんね(*´з`)

 

 

 

[リアルなゲームがここにはある]

 

このゲームですが、とにかくリアルです。

 

この世界には

ちゃんとした時間が流れています。

 

夜中になれば

お店は閉まりますし

時間が経過すればお腹も減ります。

 

こんなリアルなゲームでした。

 

 

お腹が減れば

体力も減ってしまいますので

 

冒険の前には

2食分お弁当を持っていくのが重要な

不思議なゲームでもありました。

 

 

モンスターには

善と悪があるシステムで

 

善のモンスターを倒すと悪評が広がり

心というパラメーターが下がってしまいます。

 

その結果、街の住人にぼったくられるなど

かなりリアルでした。

 

「あいつは悪い奴だ、ぼったくってやれ」こんな酷さがありました。

 

 

善と悪の見分け方は

モンスターが攻撃して来たら悪

たったのこれだけです。

 

なので、見たこと無いモンスターを倒していいのか分からずに

もじもじしている間に

こちらが瞬殺されるというのもリアルでした。

 

「あのモンスターはどっちなんだろう?」で死にます。

 

そのぶん

悪のモンスターを倒せば

心のパラメーターは上がって

皆に優しくしてもらえるので

 

結果的には

世界平和の為に頑張っちゃうんですがね。

 

 

そんなリアル過ぎて、辛過ぎる

不思議なゲームなのでした(/・ω・)/

 

 

 

[お金がないなら稼いで来い そんなゲーム]

 

このゲームを遊んでいて

最も困ったのがセーブ機能です。

 

このゲームは

前作のハイドライドスペシャルであった

最高のシステム「クイックセーブ」が廃止されていました。

 

おそらく、ゲームメーカーが変更されたために

廃止されたのでしょうが。

 

ハイドライドという

鬼の様な難易度のゲームに有った

最大の良心である、クイックセーブが無いのですから

 

どんなに、難しいゲームになったのかは

お分かりに頂けると思います。

 

 

しかし、良い事もありまして

パスワード方式から、セーブ方式になったのは嬉しかったです。

 

しかし、このセーブ機能が

嬉しくもあり、厄介でもありました。

 

このゲームでは

宿屋でセーブをするのですが

セーブだけをする事が出来ません。

 

宿屋に強制的に泊らなければ

セーブされないシステムでした。

 

「そんなの、たいしたことないんじゃないの」とお思いでしょうが

大ありです。

 

 

このゲームは、宿屋がぼったくり価格で有名です。

 

ゲームを開始した状態では、2回しか泊れません。

 

一泊するには

最低でもモンスターを10匹は倒さなければならず

 

その間に死んでしまうと

全てがパーになってしまいます。

 

 

ライフを回復する為に「宿屋」があるはずなのに

 

そこに泊るためには

大量のお金を稼がねばならず

その結果ガッツリライフが減る。

 

こんな矛盾が最高でした。

 

セーブがしたい

お金が無い

ミスったら全てがおわる

 

ようやくお金が貯まる

セーブをする

もうすっからかん。

 

お金を稼ぐ苦しみを

リアルに体験できるゲームでした。

 

お金を気にせず

宿屋に泊れるようになる後半では

 

本当は楽な筈なのに

少し寂しいのも、楽しかったゲームでしたね(/ω\)

 

 

 

ハイドライド3のまとめ

 

このゲームは

序盤こそが最高に盛り上がるゲームだと思います。

 

最初の方は

カツカツでやりくりしながら

レベルが1上がっただけで最高に嬉しい

 

こんな気持ちは

他のRPGでは味わうことが出来ない

 

激ムズゲームだけに許される

素晴らしさだったのかも知れませんね。

 

あの、見知らぬダンジョンに潜った時の

「本当に進んでも良いのか、一旦セーブしに戻のるか?」

 

こんなハラハラドキドキは

今の時代にも負けないくらいの中毒性がありましたね。

 

ストーリーは一本道なのですが

職業を変える事で

ゲームの流れがガラリと変わりますので

 

ゲームをクリアしても

何回でも繰り返し遊べるのは

素晴らしかったのではないでしょうか。

 

 

そんな今回の、遊べば遊ぶほど、2回目のプレイが楽しくなる怪物的な作品

ハイドライド3の感想でした(*^▽^*)