クラッシュしたらもう終わり！任天堂が作った鬼畜レースゲーム『F1レース』がヤバすぎる！
ファミコン初期のゲームというのは、本当にシンプルでした。
ステージにゲーム音楽なんてものはなく、
効果音だけでゲームが進んでいく作品も数多く存在しました。
それなのに、なぜか私たちの脳内では、
ものすごいサウンドが鳴り響いていたんですよね。
久しぶりに昔のゲームをプレイして、
「あれ？このゲームって音楽なかったんだ？」と驚くのは、
レトロゲームあるあるではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、そんな「無音の熱狂」を体験できる伝説のレースゲームです。
その名も、任天堂が1984年に世に送り出した『F1レース』！
あまりにもハードで、あまりにも熱い「極限のレース体験」が詰まった、
まさに狂気の一本だったのです。
ファミコン初期に誕生した「芸術品」
『F1レース』は、
任天堂がファミコンの黎明期に発売した、初の疑似3Dレースゲームです。
「本物の臨場感をそのままお届けします！」とまではいきませんが、
迫りくるコースやライバル車は、
当時の子供たちに「リアルなレース」の感覚を十分に味わわせてくれました。
ゲームの目的は、
全5コースを規定タイム以内に走り抜けるという、非常にシンプルなものです。
- アクセルボタンとブレーキボタンの2種類
- ローとハイの2速というシンプルなギアチェンジ
操作方法はこれだけ。これ以上ないほどシンプルです。
しかし、このゲームが他のレースゲームと一線を画していたのは、
「クラッシュ」の存在でした。
コース上にはライバル車がひしめき合っており、
少しでも接触すれば、ド派手な爆発と共にマシンはクラッシュ。
大幅なタイムロスとなってしまいます。
「ライバル車にぶつからずに、いかに速く走るか」
この一つの厳しさが、このゲームのすべてであり、最大の魅力でもありました。
1984年という時代に、これほどシンプルでありながら、
完成度の高いゲームを生み出した任天堂の技術力は、もはや芸術品と言えるでしょう。
わずか数秒の余裕すらない、狂気の難易度！
このゲームの最大の魅力であり、最大の壁となるのが、
「たった一つのミスが、すべてを破壊する」という鬼畜な難易度です。
最初のコースでは、規定タイムに多少の余裕があります。
クラッシュしても、だいたい2回くらいならリカバリーが可能です。
しかし、コースが進むにつれて、そのハードルはどんどん上がっていきます。
- 次のコースでは、クラッシュは1回まで
- その次のコースでは、クラッシュしたらもう終わり
- そして、最後のコースでは……
もはや、一瞬のミスも許されません。
最高のスピードを保ちながら、
絶妙なコーナリングで、目の前にいるライバル車をギリギリでかわす。
そして、ようやく規定タイムギリギリでゴールできる……。
「これ、ゲームの製作者は設定タイムを5秒くらい間違ったんじゃないか？」
そう思ってしまうほどの難易度が、このゲームにはありました。
特に、最後のコースは本当に狂っていました。
何度挑戦してもクリアできる気配すらなく、
ひたすらクラッシュしてはゲームオーバーを繰り返す日々。
しかし、この理不尽なまでの難易度こそが、当時の子供たちを熱狂させたのです。
「どうすればクリアできるんだ！？」
その疑問を胸に、
何度も何度もコントローラーを握り、自分の技術を磨いていく。
このゲームをクリアできた子供たちは、
その後に発売される数々の激ムズゲームも、いとも簡単に攻略できたことでしょう。
たった一つのミスが、すべての努力を無に帰す。
そんな極限の緊張感が、
このゲームをファミコン屈指の激ムズゲームたらしめているのです。
シンプルだからこそ、今でも面白い！
「昔のゲームでしょ？今やっても面白いの？」
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、このゲームはシンプルだからこそ、
今遊んでも十分に楽しめる魅力を持っています。
- シンプルな操作性：アクセルとブレーキ、2速のギアチェンジというシンプルな操作だからこそ、誰でもすぐに楽しめます。
- 細かな攻略要素：ただ速く走るだけでなく、絶妙なライン取りでカーブを曲がったり、ライバル車をギリギリでかわしたりする「細かな攻略要素」が満載です。
- 中毒性の高さ：失敗しても「もう一回！」と何度も挑戦したくなる中毒性があります。
このゲームには、余計な要素は一切ありません。
あるのは、プレイヤーの腕と、クリアを阻むライバル車とコースだけです。
そのシンプルさが、逆に時代を超えた面白さを生み出しているのです！！
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