モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

カラテカ クソゲーだよねという人に程プレイして欲しい

クソゲーの代表格? いや、これは人生だ! 『カラテカ』は急いだら死ぬ、礼儀を重んじる名作だった!

 

カラテカ

  • 発売年: 1985年
  • 機種: ファミコン
  • ジャンル: アクションゲーム
  • 参考価格: 880円
  • プレイ時間: 攻略ルートなら約1時間。しかし、その1時間にたどり着くまでに何度も……
  • このゲームに対する世間の評価: 「これってクソゲーじゃないんですか?」という声がほとんど。
  • こんな人におすすめ: これまでクソゲー扱いしていた人、そして“理不尽”にこそ燃える真のゲーマーたちへ!

 

 

期待せずにプレイしたら、とんでもない傑作だった!

 

誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

 

「どうせ面白くないだろう」と全く期待せずにプレイしたゲームが、

いざ蓋を開けてみたら、意外なほど面白かったときのあの感覚。

 

まるで、ふらっと立ち寄ったお店で、

有名店にも負けない絶品の料理に出会ってしまったような、得した気分になりますよね。

 

今回ご紹介するゲームは、

まさにそんな「期待値の低さ」が最高のスパイスになった一本。

その名は『カラテカ』。

 

長きにわたり「クソゲー」の烙印を押されてきたこのゲームが、

実は基本ルールさえ理解すれば、驚くほどの奥深さと面白さを秘めた名作だったのです。

 

 

カラテカ』とは、一体どんなレトロゲームだったのか?

 

カラテカ』は、

1985年にソフトプロから発売されたファミコン用のアクションゲームです。

 

発売当時から、ゲーマーたちの間では

カラテカってクソゲーだよね」という声が絶えませんでした。

 

その「クソゲー」呼ばわりの裏には、一体どんな秘密が隠されていたのでしょうか?

 

ゲームの目的は至ってシンプル。

 

空手の達人集団にさらわれた愛しい彼女を救い出すため、

主人公である空手家がたった一人で敵のアジトに乗り込んでいくという、

まるで映画のようなストーリーです。

 

ゲームシステムは、

横スクロールで進行するオーソドックスなアクションゲーム。

 

画面を右に進んでいくと敵が現れ、空手勝負を仕掛けられます。

 

敵を倒せば先に進めるという、分かりやすい構造です。

 

パンチとキックのボタンを使い分け、

十字キーの上下で上段・中段・下段の打ち分けができるという、

当時としてはかなり先進的な格闘システムも搭載されていました。

 

後の『ファイナルファイト』や『ストリートファイター』のような、

格闘アクションの源流を感じさせる作りだったのです。

 

では、なぜそんな革新的なゲームが「クソゲー」と揶揄されたのか?

 

その最大の理由は、

構えを解いた状態で敵と接触すると即死する」という、

あまりにも独特すぎるルールにありました。

 

普通のゲームなら、

敵と出会った瞬間に自動的に臨戦態勢になりますよね。

 

しかし『カラテカ』では、

プレイヤーが十字キーで構えを指示しなければ、無防備な状態のまま。

 

敵が目の前に現れて

「さあ、どうしようか?」と少しでも立ち止まろうものなら、

ライフがどれだけ残っていようと一撃でゲームオーバー。

 

この理不尽なまでの厳しさが、

初めてプレイする人にとってはあまりにも衝撃的で、

「これってクソゲーじゃない?」という評価に繋がってしまったのです。

 

しかし、このルールこそが、このゲームを伝説たらしめる最大のポイントだったのです。

 

 

「礼儀」と「戦略」が勝利を導く、真剣勝負の世界

 

カラテカ』の真髄は、その独特なルールに隠された奥深さにあります。

 

このゲームは、単なるアクションゲームではなく、

「空手の真剣勝負」をテーマにした作品だったのです。

 

ゲーム中、どんなに手ごわい敵であろうと、

こちらが「礼」をすると、相手も律儀に「礼」を返してから勝負が始まります。

 

この「礼に始まり、礼に終わる」というストイックな精神が、

このゲームの根底には流れています。

 

しかし、その勝負はとてつもなく難しい。

 

敵に近づかなければ攻撃が当たらないのに、

少しでも踏み込むと、あっという間にボコボコにされてしまいます。

 

あっという間にライフは減り、

コンティニューなんて甘い救済措置もありません。

 

ゲームオーバーになれば、当然最初からです。

 

このあまりに高い難易度も、「クソゲー」と言われた理由の一つでした。

 

しかし、何度も繰り返しプレイしていくうちに、

このゲームの隠された基本ルールに気づくことができました。

 

その一つが「ライフは黙っていれば回復する」というルールです。

 

敵の攻撃を避け、構えを解かずにただじっとしていると、

少しずつライフが回復していきます。

 

このことに気づいてからは、闇雲に突っ込むのではなく、

危険になったら一度下がって体制を立て直すという、戦略的なプレイが可能になりました。

 

そして、もう一つ、驚くべきルールに気づきます。

 

それは「敵の攻撃パターンは一定である」ということです。

 

敵は必ず同じタイミングで、

同じ回数の攻撃を仕掛けてきます。

 

例えば、相手が4回キックを繰り出したら、必ず一瞬の隙が生まれます。

 

その隙を見計らって、一気にラッシュを仕掛ける!

 

そして、相手が再び攻撃してきたら、

一旦後退して体勢を立て直し、ライフを回復させる。

 

この繰り返しで、どんな強敵であろうと撃破できるのです。

 

「危なくなったら一度下がり、ライフを回復する」

 

「敵の攻撃パターンを読み、隙をついて一気に畳みかける」

 

この二つのルールを理解したとき、

長年「クソゲー」だと思っていたこのゲームが、

まるで優秀な格闘ゲームのように感じられるようになりました。

 

「礼儀正しく、そして戦略的に戦う」。

 

カラテカ』は、ただのクソゲーではなく、

人生の縮図のような、物凄く真面目な格闘ゲームだったのです。

 

 

なぜ、今この『カラテカ』を遊んでほしいのか?

  • 当時の「クソゲー」を、今こそ名作として再評価する喜び:

「あの時代のクソゲーなんて今さら…」そう思っている人にこそ、ぜひプレイしてほしいのです。なぜなら、当時クソゲー扱いされていたゲームが、実はこんなに奥深く、面白いゲームだったのだと気づく喜びは、他のゲームでは味わえないからです。

 

カラテカ』は、パンチとキックを使い分け、上中下段の打ち分けもできる、画期的な格闘アクションでした。もし、もう少し遊びやすかったら、間違いなく歴史に名を残す伝説のゲームになっていたでしょう。そんな「幻の名作」の片鱗に触れることができます。

 

  • 理不尽なゲームだからこそ、クリアした時の感動が段違い:

私がこのゲームを購入した時も、正直、ほとんど期待していませんでした。しかし、何度も何度も挑戦するうちに、少しずつ先に進めるようになり、ついにはゲームのルールに気づき、エンディング画面を見ることができました。その時の達成感は、他のどんなゲームのクリアよりも格別でした。

 

カラテカってクソゲーだよね」

そんな風に語っていた昔の自分に、今の私なら胸を張って言えます。

 

「基本ルールさえわかれば、最高の格闘アクションゲームに変身するぞ!」と。

 

クソゲーだと思っていたからこそ、

その面白さに気づいたときの感動は、何倍にも膨れ上がりました。

 

基本ルールさえ理解すれば、かなりの名作ゲームに変わる『カラテカ』。

 

それこそが、今急いで880円で買うべき、たった一つの理由です。

 

 

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