モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

SFC版少年アシベの感想 ゲーム初心者にこそお勧めなアクションゲーム

少年アシベ・ゴマちゃんのゆうえんち大冒険』で、あなたもアシベ沼にハマる!

テレビゲームって、本当に不思議で楽しいものですよね。

 

原作を知らなくても、あっという間にのめり込める。

 

そして、最高のゲームに出会ってしまうと、クリアした後にこう思うはずです。

 

「このゲーム、本当に面白かったな…」

 

「このゲームの原作を読んでみたいな…!」

 

気づけば、あなたは書店へ走り、原作を全巻買い揃えていることでしょう。

 

そして、原作を全て読み終えた後、もう一度ゲームをプレイする。

 

するとどうでしょう!一度クリアしたはずのゲームなのに、

まるで初めてプレイするかのような新鮮な気持ちで、

その世界を二度、三度と味わえるんです!

 

逆にレトロゲームの場合、

「原作を読みたいな…買っちゃおうかな…」と思って調べたら、

「ガッツリプレミア付いてました!」なんて悲しい結末も、ゲーマーあるあるですよね…。

 

しかし!今回ご紹介するゲームは、まさに

「ゲームをプレイしてから原作を全巻集めてしまった」という、

そんな奇跡の体験をもたらしてくれたアクションゲームです!

 

それが、スーパーファミコンでタカラから発売された

少年アシベ・ゴマちゃんのゆうえんち大冒険』なのです!

 

 

笑いとブラックユーモアが詰まった、奇想天外アクション!

 

1992年、タカラからスーパーファミコンに登場した

横スクロールアクション『ゴマちゃんのゆうえんち大冒険』。

 

原作は、森下裕美先生による大人気ギャグ漫画『少年アシベ』!

 

アシベくんと、キュートなアザラシのゴマちゃんを中心に、

様々な日常を描く4コマ漫画です。

 

コミカルなのにちょっぴりブラック、でも最後はほのぼの…そんな独特の世界観が、

多くのファンを魅了してきました。

(最近ではアニメのリメイクも放送されていましたね!)

 

その愛すべき『少年アシベ』の世界が、

ついにスーパーファミコンでゲームになったのが、

この『少年アシベ・ゴマちゃんのゆうえんち大冒険』なんです!

 

ゲームの舞台は、

アシベのじいちゃんが作った、とんでもなく巨大な遊園地!

 

プレイヤーはゴマちゃんを操作し、

様々なバリエーションに富んだパビリオンを冒険しながら、

隠された宝石を全て集めていくのが目的です。

 

システムは、いたってオーソドックスな横スクロールアクション。

 

例えるなら、

スーパーマリオワールドスーパードンキーコング』のような感覚で楽しめます。

 

遊園地内には個性的なステージが多数用意されており、

それぞれのステージをクリアすることで、奥へと進んでいける仕組みは、

まさに『スーパーマリオワールド』さながら!

 

各ステージには、

「りんごを集めろ!」「うさぎを集めろ!」「ひよこを集めろ!」といった

ユニークなクリア目標が設定されていて、

ステージを歩き回って目標アイテムを集めていくのがポイントです。

 

ボスとの対決があるわけではなく、

ひたすらアイテムを集めてステージクリアを目指すというシンプルなゲーム性が、

逆に良かったですね。

 

ステージの途中には、

パスワードを教えてくれるキャラクターもいるので、

自分のペースでコツコツと遊べるのも嬉しい配慮。

 

様々なステージをクリアしながら、

広大な遊園地を大冒険し、おなじみの原作キャラクターたちと出会うのが、

たまらなく楽しい一本でした。

 

まさに、少年アシベが大好きな人にとっては、最高のゲームだったことでしょう!

 

 

小学生でもクリアできる!?奇跡の「死ににくい」アクションゲーム!

 

私がこのゲームを初めてプレイしたのは、まだ小学生の頃でした。

 

当時の私は、決してゲームが得意な方ではなかったのですが、

この『ゴマちゃんのゆうえんち大冒険』だけは、

いつプレイしても驚くほど簡単にクリアできたんです。

 

だからこそ、何度も何度も繰り返し夢中になって遊びましたね。

 

今でこそ、高難易度のゲームを評価する脳みそになってしまいましたが、

昔は「簡単にクリアできるゲームが大好き!」という純粋なゲーマーでした。

 

このゲームが簡単だった理由は、

ミニゲーム以外ではほとんど死なないという、驚きの親切設計にあったんです!

 

普通のアクションゲームなら、敵に当たったら即アウトですが、

このゲームでは何回敵に当たってもOK!

 

タイムアップ以外ではほとんど死ぬことがなく、

「諦めなければいつかはクリアできる」というシステムは、

時間が有り余っている小学生にとってはまさに最高のゲームでしたね。

 

もちろん、ミニゲームで詰まってしまうとかなり苦戦するのですが、

そのくらいの歯ごたえがある方が、ゲームとしては最高です!

 

 

「ゆみこちゃん」と「坂田の兄ちゃん」がトラウマに!? 原作を知ることで深まる「絶望」!

 

このゲームに登場する敵キャラクターは、

コウモリや幽霊、鳥など、アクションゲームの王道を行く面々ばかり。

 

それだけなら、ただの普通のアクションゲームで終わっていたかもしれません。

 

しかし、このゲームの最大の特徴は、

なんと漫画のキャラクターまで敵として出現することなんです!

 

中でも、特にプレイヤーの心を折る、トラウマ級の敵キャラクターが二人…。

 

それが「ゆみこちゃん」「坂田の兄ちゃん」です!

 

まず、ゆみこちゃん。

彼女は、このゲームの死因ナンバーワンの敵キャラクターです。

 

ゆみこちゃんに触れると、

ゴマちゃんはなんと「ギュッと抱きしめられて」死んでしまうんです!

 

原作ではヒロイン的な存在でありながら、

実はかなりの暴力キャラクターだったということを、

ゲームで体感させられるという皮肉…!

 

そして次に登場する坂田の兄ちゃん

彼こそが、トップクラスに最悪なキャラクターでした。

 

ゴマちゃんを見つけるやいなや、ダッシュで近づいてきては、

猛烈な勢いで吹っ飛ばしてくるんです!

 

「もう少しでステージクリアできる!」という時に、

坂田の兄ちゃんに追いかけられて、目標アイテムを全部落とされてしまう…。

 

必死に落としたアイテムを集めても、

また坂田の兄ちゃんに吹っ飛ばされる…。

 

そんな絶望の繰り返しを何度も経験しました。

 

だから、私は『少年アシベ』の原作を読むまでは、

勝手に「きっと坂田の兄ちゃんは、暴力的なキャラクターなんだ…」と

思い込んでいたんです。

 

しかし! いざ漫画を読んでみると、

坂田の兄ちゃんというのは、

実は「異常なほどゴマちゃんのことが好き」なキャラクターだったんですよね!

 

最初は意地悪なキャラクターとして登場するのですが、

ゴマちゃんを見た瞬間にメロメロになってしまい、

その後はゴマちゃんのストーカー的な存在になっていくんです。

 

だからゲームでゴマちゃんを見かけるたびに、

「笑いながら」近づいてきていたんですね…!

 

そんな、プレイすることでゆみこちゃんと坂田の兄ちゃんがトラウマになる、

素晴らしい(?)ゲームなのでした!

 

 

なぜ今、このゲームを遊んでほしいのか?

 

少年アシベ』を知らなくても十分に楽しめますし、

原作を知ることで、ゲームのユニークな部分がさらに深く理解でき、

二重に楽しむことができます!

 

何がそんなに面白いのか?

 

アクションゲームなのに

「死ににくい」という珍しい体験ができます!

 

「アクションゲームが苦手…」という人に、

このゲームで自信をつけてもらうのも良いかもしれませんね。

 

今すぐ買う理由ってあるの?

 

このゲームを久しぶりにプレイしてみると、

原作を読んだからこそ分かる、ゲームの奇妙な部分が本当に面白かったんです。

 

「ゴマちゃんって頭が武器だったの!?」とか、

「そもそもゴマちゃんを遊園地に放し飼いにしていいの!?」とか(笑)。

 

実は、原作の世界観をぶっ壊している

「原作破壊ゲーム」としても有名なんだとか!

 

久しぶりにプレイしても、

だいたい2時間くらいでエンディングまで到達できたので、

気軽に遊びたい時にも最適です。

 

今ではアニメのリメイクも放送されているので、

「アシベのゲームを全部集めたい!」という人も今後増えてくるはず!

 

だからこそ、プレミアソフトになってしまう前に、今すぐ急いでください!!

 

ゆみこちゃんと坂田の兄ちゃんが嫌いになる…でも、

その理由を知れば納得できるゲーム!

 

それこそが、『少年アシベ・ゴマちゃんのゆうえんち大冒険』を手に入れる理由です!

 

 

こちらから購入できます