グットエンディングなはずなのに 66%で悲劇が起こるって やばいね
[美少女と幸せに暮らすのか 暴力団の組に殴りこみに行くのか そんなゲーム]
1998年発売 ジャンル サウンドノベル 参考価格250円
記事のネタバレ度 オチまで書いちゃうから 少し注意が必要
攻略に必要なプレイ時間 7時間
このゲームに対する世間の評価 季節を抱きしめてよりは スリリングかな
どんな人におすすめ? 名作サウンドノベルが好きなら絶対に遊んでほしいな
ゲームアーカイブスで配信なし
アドベンチャーゲームを人に勧める時って
結構慎重になりますよね。
オチが最高だから人にお勧めしたいのに
そのオチを言うことができない。
だから上手く表現できない。
そして中途半端になってしまう。
こんなジレンマがあります。
しかし、別次元でおもしろい
名作アドベンチャーになってきますと。
そのメインストーリー意外にも、
楽しめるポイントが数多く存在していますので。
そのセールスポイントを体験して欲しいが為に、
あえて「オチを言っても良いですか?」と聞いて話すのもありでした。
かまいたちの夜とか
月面のアヌビスなんかは
人にお勧めしやすかった作品だと思います。
そんな今回の グットエンディングのオチを書く だって最高だから
サンパギータの感想です。
このサンパギータですが
1998年にソニーから発売された
見るドラマからやるドラマへ
そんな新時代のサウンドノベル3弾目で
「士郎政宗」さんがアニメを担当していました。
ゲームのあらすじは
彼女も居ない、さえない大学生の主人公
そんな主人公が、
酔っ払って帰り道を歩いていると、
記憶喪失の美少女が震えて隠れているのを発見する。
この美少女は何者なのだろうか?
本当にこの子と一緒にいていいのだろうか?
果たして、この美少女の記憶を取り戻すことができるのだろうか…。
こんなあらすじでした。
ゲームのシステムは
オーソドックスなサウンドノベルに
綺麗なアニメーションをプラスした作品で。
サウンドノベルなのだけど、
アニメを見ているみたい
アニメを見ているようだけど、
サウンドノベルの満足感もある
そんな大満足のシステムでした。
今作の特徴としましては
ヒロインがフィリピン人というのが斬新でした。
日本人では醸し出せない 不思議な魅力
こんなヒロインでした。
記憶喪失のフィリピン人を
自分のアパートに連れて行く
その彼女が持っているバックを一緒に見てみると
現金30万円と拳銃が入っていた…。
こんな物語の始まりに震えましたね。
今までは普通の大学生
この瞬間から
とんでもない事件へと巻き込まれていく悲惨な人間
こんなぶっ壊れた展開こそが
今でも名作アドベンチャーとして語り継がれている理由なのかも知れません。
プレイした後は
絶対にサンパギータの花を嗅いでみたくなる
ジェットコースターの様なサウンドノベル作品なのでした。
サンパギータの感想でもあり レビューでもあり
[前作のギャルゲー風とは大違い そんなハードボイルドゲーム]
前作の季節を抱きしめては
ギャルゲー風味のするサウンドノベルでした。
サンパギータも、
美少女との共同生活をメインにしていますので、
ギャルゲー風味なのかと聞かれればそうなのですが。
それを超越するほどのスリリングな展開ですので
バイオレンス50% イチャイチャ50%といった感じです。
前作では3人のヒロインが居まして
どの子を攻略しようかなといった感じでしたが。
今作ではヒロインは1人しか居ません。
というか他の女性キャラクターがほとんど出てきません。
ごついゴリラの様な警官
ごついゴリラの様なバーテン
日本刀をもった、ごついスキンヘッドなどなど
「ここは、本宮漫画の世界ですか?」といった凄さでした。
「季節を抱きしめてはギャルゲー風味だから、サンパギータも」なんて
当時の風潮を逆手に取って。
まさかのハードボイルド路線にする。
こんな展開も、未だにサンパギータが
数多くのゲーマーの印象に残っている理由なのかもしれません。
前作では、
ノーマルエンドを見ても
主題歌を聞くことができたのですが。
今作からは、
グットエンディングを見なければ
主題歌を聞くことができませんでしたので。
この部分も大きな変更点でしたね。
グットエンディングまで行って
ようやく主題歌を聞けたときの感動は今でも覚えています。
ギャルゲー風味のゲームなのかと思いきや
そんなギャップをお楽しみください。
[グットエンディングが もはやグットエンディングでは無い]
ここからネタバレ度が上がりますので
「ネタバレしても全然OKですよ」もしくは
「もう最後まで充分プレイしたよ」なんて人はお読みください。
このゲームにはグットエンディングが3つあります
ヒロインと幸せに暮らす真のエンディング
主人公が捕まって刑務所に送られるエンディング
主人公が死ぬエンディング
こんな3つのグットエンディングが用意されていました。
もう一度言います
これはグットエンディングです。
沢山の選択肢を選び
後半のバットエンド地獄を、1つの選択肢も間違うこと無くくぐり抜け
ようやくたどり着ける真のエンディング
それこそがグットエンディングですよね。
そんな究極のご褒美なのに
まさかの66%で主人公が悲惨な目に合いますからね。
このゲームの製作者はどんな気持ちだったのでしょうか。
どんでん返しがあるんだよね?
こんな気持ちだったのに、まさかのそのまま主題歌が流れてしまう
そんな衝撃でした。
ただ、ここで終わるのならば
タダのイカレタゲームで終ってしまいます。
実はこのエンディングには
ちゃんとした救いも用意されていまして。
そのエンディングごとに少し先の未来を体験できるんです。
真のエンディングならば数ヶ月後
主人公が死ぬエンディングならば2年後
主人公が刑務所に送られるエンディングならば5年後
こんな未来を見ることができました。
そして、幸せ度で言えば
主人公が悲惨な目に合った2つのエンディングの方が
最高に感動出来ましたね。
主人公は悲惨なのだけど、
それを上回る幸せがヒロインのマリアには訪れる。
だからこそ、嫌なゲームで終わらなかった
こんな救いがありました。
正直言いまして
主人公に感情移入していますので、助けてほしかったなとも思います。
しかし、そうまでしてでも
ヒロインのマリアを守りたかった訳ですね。
自分の人生を捨ててでも、守りたいもの
それこそがこのゲームの伝えたかった事なのかも知れません。
昔遊んだ時は
「理不尽なゲームだな」と思いました。
大人になってから遊んでみると
「こんなにも、真剣に没頭できるのは凄いな」と思いました。
どうにかしてヒロインを助けたい
どうにかしてヒロインのお兄さんを助けたい
その結果が、2つの悲惨なグットエンディングに繋がる
そんな素晴らしさなのでした。
サンパギータのまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
あのころ、小学生、中学生だった人は
このゲームの本質を分からなかったと思います。
私もそうでした。
だからこそ、今の時代に遊び直してほしいなと思いますね。
なにがそんなに面白いのか?
結末が分かっているからこそ
楽しめるゲームもあると思います。
ギャルゲーの掟破りである
禁断の必殺技も最後に用意されていますので。
その部分を楽しみに遊んでみてはいかがでしょうか。
今急いで買う理由ってあるの?
プレイステーションを持っているなら
ディスクの入れ替えが無いPSP版をお楽しみください。
人生を捨ててでも守りたいもの
そんな体験がこのゲームには有った
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました。
66%で悲惨な人生が待っている でも希望もある
それこそが、今急いで250円で買う理由です
こちらから購入できます