モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

魔界転生 PS2   序盤で諦めなければ 大好きなローグライクRPGになる

和風のローグライクRPG それだけで面白そうなのにな…

 

[風来のシレンに噛みついたものの 力及ばず  その勇気は認めます]

[魔界転生  ディースリーパブリッシャー  プレイステーション2]

2003年発売  ジャンル ダンジョンRPG  参考価格400円

 

記事のネタバレ度  結構高め

攻略に必要なプレイ時間  7時間

このゲームに対する世間の評価  調整さえ完璧ならば 名作シリーズになれた

どんな人におすすめ  風来のシレンが好きなら かなり遊べると思います

 

 

ゲームを、

序盤で諦める時ってありますよね。

 

いまでこそ、どんなゲームでも

真剣に遊ぶようになりましたが。

 

数年前までは、数百円で買ったゲームならば、

序盤が詰まらなかったら、そのまま積みゲーにしていました。

 

「後で遊ぶからね」です。

 

今回のゲームも、

数年前に遊んでいたら、そのまま封印していたと思います。

 

しかし、後半から楽しくなるゲームもありますからね。

 

そんなゲームを探し出すことができれば、

沢山の人に褒めてもらえるのかも知れません。

 

 

そんな今回の 序盤は辞めたくなる 後半は辞めたくなくなる

魔界転生の感想です。

 

 

 

魔界転生とはどんなレトロゲーム

 

この魔界転生ですが、

2003年にディースリーパブリッシャーから発売された

プレイステーション2専用のダンジョンRPGでした。

 

甲賀忍法帖」なのでお馴染の、

山田風太郎原作の小説

魔界転生」をゲーム化する。

 

しかも、

トルネコの大冒険風来のシレンでお馴染の

ローグライクRPGとして発売する。

 

この情報だけで、

原作ファンのみならず、ローグライクRPG好きも

ドキドキワクワク出来たのではないでしょうか。

 

あの和風の世界で、

不思議のダンジョンを遊ぶことができる。

 

「もう、絶対に買うしか無いよね!!」だったと思います。

 

 

そんなゲームの目的は

 

島原の乱で命を失った天草四郎

 

その10数年後、

突如として、復活を遂げる

 

不思議な力「魔界転生」を使用して、

過去の剣豪たちを次々と蘇らせていく。

 

その力を利用して、天下を我が物にしようとする、

天草四郎

 

その天草四郎を打ち倒すために、

剣の天才、柳生十兵衛江戸城に向かう

 

果たして、

天草四郎を倒すことができるのであろうか…。

 

こんな目的になっていました。

 

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなローグライクRPGで。

 

トルネコの大冒険風来のシレンのシステムになっていました。

 

こちらが動けば、相手も動く、

ターンバトルのシステム

 

入る度に、

落ちているアイテム、フロア構成が変わる

ランダムダンジョン

 

このオーソドックスなシステムを取り入れつつも。

 

レベルは上がったままで、

1には下がらない、マイルドなシステム

 

空腹度の概念がない代わりに、

武器に使用回数が設定されているシステム。

 

歩いてもHPが回復しないシステム。

 

レベルアップすると、

ライフが全快になるシステム。

 

こんな新時代のシステムになっていました。

 

罠などのシステムは無く、

罠チェックをしなくてもいいのは、ローグライク初心者にも優しい要素でしたね。

 

 

お金の概念は無く、

全てをダンジョンで賄っていきます。

 

装備品を拾いたければダンジョンに

 

回復アイテムを補充したければダンジョンに

 

レベル上げをしたければダンジョンに

 

そんな、全ての夢がダンジョンに詰まっているのは、

シンプルながらも、良かったのではないでしょうか。

 

 

レベルが下がらないという事は、

頑張ればクリア出来る訳です。

 

レベルが1に下がるから、

自分のスキルが重要になってくる訳です。

 

レベルが下がらないのですから、

必死にレベル上げをすればいいんです。

 

諦めなければ

いつかはクリアできるようになっている。

 

そんなマイルドさでしたね。

 

 

武器や防具の合成も用意されており、

やりこみの要素もバッチリでした。

 

敵が強いのならば、

装備品を強化すればいい。

 

このシンプルさも良かったです。

 

 

敵の種類も面白く、

出てくる敵みんなが和風です。

 

鬼とか、天狗とか、忍者とか、あかなめとか、

魔界から蘇った妖怪相手に、大暴れする。

 

そんな楽しさがありましたね。

 

妖怪好きならば、

きっと気に入ってもらえると思います。

 

 

PS2で

風来のシレンが発売されていないのならば

 

この魔界転生シレンの代わりにすればいい

 

和風のローグライクRPGが大好きな人にこそ遊んでほしい

 

魔界転生という渋い作品なのでした。

 

 

 

ここからは、ゲームの感想に続いていきますので

 

このゲームの存在を知って

「新鮮な気持ちで遊びたい!!」と言う人は

閉じてもらっても構いません。

 

その場合は、ゲームを遊んでから

改めて、感想の部分を読んでもらえると幸いです。

 

こちらから購入できます

 

 

 

魔界転生の感想でもあり レビューでもあり

 

[ゲームのスピード感が このゲームの大きなマイナスポイント]

 

このゲームですが、

あまり評判は良くありませんでした。

 

和風のローグライクRPG

 

これだけで、

名作ゲームになることを約束されている様な物ですが。

 

残念ながらなることは出来ませんでした。

 

 

それは何故なのか?

 

 

ゲームが物凄く遅いからです。

 

「ナイトメアドルアーガ」の時もそうだったのですが、

どうしても、遅いローグライクRPGはきついです。

 

可愛らしいキャラクターたちが、

物凄い速さで動いてくれるのが、ローグライクRPGの楽しさですよね。

 

ダンジョンの端から端までを、

一瞬で移動できる。

 

この爽快感が、

何百時間と遊んでも飽きない理由でした。

 

 

そんな爽快感が、

この魔界転生には無く。

 

開始数分間で、

「全体的な動き……おそ!!」と感じてしまいましたね。

 

剣を振るのが遅い

 

敵の攻撃を喰らうのも遅い

 

移動はまあまあ早い

 

だけど、フロアが異常に広いので大変…。

 

なんて感じで、

「ダンジョン探索」という最も楽しい部分が

辛くなってしまったのは残念でした。

 

ただ、この部分にさえ目をつむってくれるのであれば、

意外といける部分もあります。

 

 

最初は「このまま辞めてしまおうかな」とも思ったのですが、

面白そうな雰囲気はありました。

 

そんな部分を書いていきたいと思います。

 

 

 

[過去のダンジョンに戻るのは なかなか楽しい]

 

このゲームですが、

難易度で言いますと、それほど高くはありません。

 

むしろ、簡単な部類に入ると思います。

 

その理由と言うのが、

過去のダンジョンに戻ることができるからです。

 

 

このゲームでは、

ダンジョンの階層が、かなり少ないです。

 

後半のダンジョンでも8階とかで終りますし。

 

ラストダンジョンでも、10階で終ります。

 

つまり、ゲームの動きが遅い代わりに、

早めにダンジョンがクリア出来るようになっていました。

 

これで、20階とかでしたら、

即諦めていたと思いますが。

 

「5階ならば、やってみようかな」なんて思わせてくれます。

 

この、「早くダンジョンが終わる」システムによって、

レベル上げやアイテム集めが苦にならないんです。

 

過去のダンジョンに戻れば、

緊張感なんて0です。

 

罠があれば、

地雷を踏んで、爆弾岩に引火して、終了。

 

こんな危険性もありますが。

 

罠も無ければ、嫌な敵も居ません。

 

つまり、

ダッシュでアイテムを拾いまくり、

一撃で妖怪を葬り去る。

 

こんな事が可能なんですね。

 

序盤のダンジョンには、

「良いアイテムが落ちてない」という部分もあるのですが。

 

すこし、難しめのダンジョンにしてあげれば、

装備品を強化する巻き物がガンガン拾えますので。

 

まあダンジョンを降りまくっていましたね。

 

 

「鍾乳洞窟」という中盤のダンジョンがあるのですが、

ここが優しくてですね。

 

階段を下りると、

普通のダンジョンのフロアに。

 

壁から脱出すると、

宝物庫の様な場所に移動する。

 

こんな摩訶不思議なダンジョンでした。

 

普通ならば、

階段を探して、ゴールを目指しますが。

 

このダンジョンでは、

ただただ、マップの下に移動していけばいい。

 

だって、壁にゴールがあるから。

 

こんな楽しさがありました。

 

しかも、壁から移動すれば、

次のフロアは、敵が出現しないお宝の部屋。

 

そこで、装備品や巻き物を拾いまくり、

ガンガン装備を強化していく。

 

敵もいい感じの経験値なので、

アイテム集めとレベルアップも出来る。

 

まさに最高のダンジョンでした。

 

 

残念な部分で言いますと、

このダンジョンが中盤という所でしょうかね。

 

中盤と言いましても、

2時間もあればたどり着けますので。

 

他のゲームに比べれば、かなり序盤なのですが。

 

その序盤で、諦めてしまう人が続出したために、

クソゲーと言う評価になってしまったのかもしれません。

 

 

普通に「プラス5」とかの装備品が落ちていまして。

 

その装備を、自分の装備に合成すれば、

めちゃくちゃなスピードで装備品が育っていきますからね。

 

この中毒性は、

風来のシレン並に楽しかったです。

 

 

10分くらいでクリアできるダンジョンに

何十回と潜って装備品を強化していく。

 

そんな楽しさこそが、

この魔界転生の最大のセールスポイントだったと思います。

 

 

鍾乳洞窟に到着するまでは

 

絶対に諦めない

 

そんな鋼の意志を持ってお遊びください。

 

 

 

魔界転生のまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

値段もかなり安いです。

 

そして、評判もまあまあ悪いです。

 

パット見は、完全なるクソゲーです。

 

 

しかし、それは序盤だけだと思います。

 

圧倒的な装備品でダンジョンを潜って行く。

 

この爽快感は、風来のシレン並ですので。

 

是非ともこの機会に見直してください。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

ダンジョンが短いので、

ストレスがたまりにくい

 

敵がまあまあ強いので、

蹴散らせるようになると、かなり嬉しい

 

装備品を強化するのは最高

 

そんな部分が、

この魔界転生のセールスポイントです。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

注意点で言いますと、

ラスボスが結構強いです。

 

ラスボスがタフなので、

ほとんどの武器の使用回数が無くなります。

 

「ヤバいどうやって倒そう…」なんて、緊張感がありました。

 

なので、

「この位なら、楽勝でしょ」で行くのではなく。

 

そこから、プラス10くらい鍛えた方が、

精神的には楽だと思います。

 

強いのではなく、物凄くタフ。

 

そんな部分を頭に入れて、

エンディングを目指してみてはいかがでしょうか。

 

 

レベル60で

ラスボスと20分戦いましたとさ。

 

 

今日もモノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

序盤で諦めなければ 大好きなローグライクRPGになる

それこそが、今急いで400円で買う理由です

 

 

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