モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

魍魎戦記マダラ ファミコン版 エンカウント率が異常だけど 嫌いになれない魅力がある

異常なエンカウント率も愛してしまう…!コナミが放ったファミコンRPGの傑作『魍魎戦記MADARA』の魔性に溺れろ!

レトロゲームRPGを語る上で、避けては通れない共通点があります。

 

それは、「異常なエンカウント率」

 

短いプレイ時間で濃密な冒険を体験させ、さらにゲームのボリュームを水増しする。

 

レトロゲーム開発者たちが、限られた容量の中で生み出した苦肉の策。

 

そんな、一歩進むごとに敵と遭遇するようなゲームは、

時に「クソゲー」と揶揄されることもありました。

 

しかし、もしそのエンカウント率の高さすら霞んでしまうほどの、

圧倒的な魅力がゲームに詰まっていたとしたら?

 

「面倒くさい…でも、やめられない!」

 

そんな魔性の魅力を持つゲームが、ファミコン後期に発売されたのです。

 

それが、コナミが開発したRPGの隠れた名作『魍魎戦記MADARA』です。

 

この記事では、多くのプレイヤーを魅了してやまない、

このゲームの圧倒的な世界観と、それを彩る最高の音楽・グラフィックについて、

熱く語らせていただきます。

 

 

漫画原作RPGの最高峰!『魍魎戦記MADARA』とは?

 

1990年にコナミから発売された『魍魎戦記MADARA』は、

当時大人気だった同名の漫画を原作とするファミコンRPGです。

 

作者自身が「手塚治虫の『どろろ』をモチーフにした」と語っているように、

生まれたばかりの主人公「マダラ」が、

父親によって奪われた体のチャクラを取り戻すために旅に出るという、

壮大なストーリーが描かれます。

 

ゲームシステムは、当時のRPGの定番であるコマンド選択式。

 

しかし、特徴的なのが戦闘システムです。

 

味方と敵がフィールド上でちょこまかと動き回り、

敵の側面や背後に回り込まないと攻撃できないなど、

まるで本物の戦いを眺めているかのような、臨場感あふれるバトルが展開されます。

 

このゲームのもう一つの大きな魅力は、「魅力」というシステム。

 

このパラメータが高いと、

アイテムを安く買えたり、高く売れたりします。

 

まるで現実世界のように、

イケメンや美人が優遇される……そんなユニークなシステムが、

ゲームの世界をさらに奥深いものにしています。

 

 

RPGでは珍しい「季節」の概念と、ゲームバランスを覆す最強呪文!

 

『マダラ』の斬新なシステムは、これだけではありません。

 

フィールドを歩いていると、時間だけでなく「季節」が移り変わっていきます。

 

この季節の概念は、単なる演出ではありません。

 

仲間が戦闘で倒れると、

リアルに「一年間治療に専念」しなければならないという、

シビアなシステムに繋がっています。

 

「冬になったから、あの街に行ってみよう!」

 

季節によって現れる特別な店や、イベントを求めて旅をする面白さ。

 

この独自の発想が、ゲームの世界に深みを与えています。

 

しかし、序盤は本当に死と隣り合わせ。

 

エンカウント率は異常に高く、敵は常に自分たちより強力。

 

しかも、回復魔法が戦闘中にしか使えないという、非常に厳しいバランスです。

 

「また敵かよ…」「このままでは死んでしまう…」

 

多くのプレイヤーが絶望したことでしょう。

 

しかし、そんな絶望を打ち破る、最強の救済措置が用意されています。

 

それが、後半で覚えることができる呪文「ゴウリキフ」です!

 

この呪文は、敵の攻撃を一切無効化するという、まさにチート級の防御魔法。

 

序盤であれほど苦戦した敵も、ゴウリキフの前ではもはや敵ではありません。

 

ゲームが進むにつれて難易度が下がるという大味なバランスは残念ですが、

それでも「ゴウリキフ」の存在が、多くのプレイヤーを最後まで導いてくれたのです。

 

 

全てを凌駕する!至高の音楽とグラフィックに魂を奪われる!

 

ゲームバランスは少々大味かもしれません。

 

しかし、そんな欠点すらも忘れさせてしまうほど、

このゲームには圧倒的な魅力があります。

 

それが、ファミコンの限界を超えた「グラフィック」と、

コナミが誇る最高のゲーム音楽」です。

 

まず、グラフィック。

 

特定のエリアに足を踏み入れた瞬間に、突然流れるムービー、

そして画面いっぱいに現れる巨大なボスのグラフィック!

 

ファミコンとは思えない演出に、多くのプレイヤーが度肝を抜かれました。

 

そして、ゲームを語る上で欠かせないのが、音楽

 

コナミ作品の中でも、特に評価が高い本作の音楽は、

何度聞いても飽きることがありません。

 

「また敵が出たのか…」と嫌になりそうなエンカウント率の高さも、

通常戦闘の音楽があまりに名曲過ぎて、つい許してしまいます。

 

「戦闘は面倒だけど、この曲を聴きたいから戦う!」

 

そう思わせてくれるほど、音楽の力は絶大でした。

 

この素晴らしい音楽とグラフィックがあったからこそ、

このゲームは多くの人々に愛され、伝説的な作品として語り継がれているのです。

 

 

まとめ:なぜ今、『魍魎戦記MADARA』を手に取るべきなのか?

 

魍魎戦記MADARA』は、ゲームバランスこそ大味かもしれませんが、

それを補って余りあるほどの魅力に満ち溢れています。

 

もしあなたが「ファミコンの名作を遊び尽くした」と思っているなら、

この『魍魎戦記MADARA』は、新しい驚きと感動を与えてくれるはずです。

 

大味なゲームバランスも、この作品の個性として受け入れられるほど、

他に類を見ない魅力が詰まっています。

 

「異常なエンカウント率」すら愛してしまう。

 

そんな魔性の魅力を持つこのゲームを、ぜひ一度体験してみてください。

 

 

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