音楽最高 グラフィックも最高 ゲームバランスは大味
[エンカウント率が異常なので そこだけは少し残念]
1990年発売 ジャンル RPG 参考価格690円
記事のネタバレ度 高め
攻略に必要なプレイ時間 20時間
このゲームに対する世間の評価 スタイリッシュなRPGと言えばマダラですよね
どんな人におすすめ? 女子にこそ遊んでほしい イケメンRPG
バーチャルコンソールで配信無し
「エンカウント率が異常」というシステムです。
マップを広げられない
イベントシーンを沢山盛り込めない
ゲームのプレイ時間を長くしたい
こんな全ての要素を解消する
禁断の必殺技が
「モンスターが出てくる間隔を短くする」だとおもいます。
この手法は
ドラゴンクエストでも採用されていましたので
レトロゲームでは、当たり前でした。
しかし、そのバランスを壊してしまうと
途端にクソゲー扱いされてしまいます。
「ゲームは最高に面白いのに、エンカウント率が異常だよね」となって。
「だから、本当はもう一度遊びたいけど、面倒だからやめよう…」
こんな悲しい結末が待っています。
しかし、エンカウント率が異常だとしても
それを超えるくらいの魅力があれば、遊んでしまいます。
「面倒だけど、嫌になるくらい面倒だけど…、大好きだから遊びたい!!」と。
そんな今回の、エンカウント率が異常だけど 絶対に嫌いになれない 魔性のゲーム
ファミコン版・マダラの感想です。
このマダラですが
1990年にコナミから発売された
魍魎戦記マダラという
大人気漫画のゲーム化作品で
原作自体が、
RPGの雰囲気を前面に押し出している作品でしたので
テレビゲームとの相性は、とにかく抜群でした。
そんなゲームの目的は
主人公の「マダラ」は赤ん坊の頃に
父親である「ミロク帝」に体のチャクラを奪われた。
そんな主人公の「マダラ」となり
各地で出会う強力な仲間達と共に
奪われたチャクラを取り戻しに行く…。
こんな目的でした。
正直に言っているそうなので。
どろろを、RPGのファンタジー世界に持ってきた様なストーリーでした。
どろろは、失った体を取り返す話で
マダラは、失われたチャクラを取り戻すという話です。
(ダンジョンにはボスがいまして、そのボスを倒すことで、マダラの体が元に戻っていくのは、まさにRPG版のどろろといった感じです。)
ゲームのシステムは
オーソドックスなコマンド選択式のRPGで。
戦闘シーンでは、キャラクターがちょこまかと動きまわる
「ウルティマ」や「エメラルドドラゴン」の様なシステムでした。
味方が敵と戦っている場合は
敵の横に回り込まないと、攻撃することができない等
本物の戦闘を観ている様な感覚になれたのは、良かったです。
このゲームの特徴としましては
仲間を自由に入れ替えて
自分だけの最強パーティーを考えて
ゲームを進めることができました。
仲間が、女の子だけの「ハーレムパーティー」を組んで行ったり
最も弱いメンバーを連れて行って、あえて制限プレイをしてみたり
自分なりの最強のパーティーを、目指すのが楽しかったです。
ちなみに、私の場合は
「マダラ」「キリン」「セイシンジャ」「ナユタ」で進むのが好きでした。
その他にも、RPGではあまり無い
「魅力」というシステムがありまして。
この数値が高ければ
物を安く買えたり、物を高く売れたりするなど
イケメンや美人が、商品をサービスして貰える
現実世界の様なリアルなシステムも面白かったです。
コナミから発売された
2作目のRPGという事もあり
(ゲームの発売日では、「がんばれゴエモン外伝」が先に発売されていました)
ゲームのバランスとしては
かなり大味になってしまったのは残念ですが。
トップクラスの人気を誇る、偉大な作品でしたね。
ファミコン版・マダラの感想でもあり レビューでもあり
[季節の概念がある作品は かなり珍しい]
このゲームですが
フィールドを歩いていると、季節が変わって行きます。
普通のRPGならば、昼と夜が交互に訪れるものですが。
このゲームでは、四季が移り変わっていくのが斬新でした。
どうして四季が搭載されているのか?と言いますと
仲間がやられてしまうと
「一年間治療に専念しなければならない」という
リアルなシステムだったからでした。
「敵に瀕死の重傷を負わされたのだから、一年間は安静にしないとね」
こんな感じだったと思います。
ですので、この四季が有効に活用されていたという訳です。
季節ごとに、特殊なお店が街にやってくる
隠しイベントがあったりしましたので。
「春だから、あの街に行かなければ」とか
「冬にセイシンジャがやられたから、そろそろ迎えに行こう」とか
季節を大事にするのが、面白かったです。
まあ、フィールドにボーっと立っていれば
季節が勝手に変わって行きますので
それほどの苦労は感じないのですが。
それでもこのシステムは、斬新で良かったです。
[ゴウリキフという 最強の呪文が世界を変える]
このゲームですが、エンカウント率がとにかく異常でした。
それこそ、数歩歩いただけで敵が襲ってきます。
更に、襲ってくる敵が
自分たちよりも、結構強めに設定されていましたので
とにかくやられまくりでした。
このゲームでは
回復魔法が、「戦闘中にしか使用できない」という
明らかに、ゲームの設定を間違えたであろう、システムでしたので。
ゲームの難易度を、格段に上げていたと思います。
回復アイテムは使用できますが
回復魔法はダメなので、
回復アイテムを持ち込まないと大変なことになります。
その救済措置として
後半で覚える事が出来る
「ゴウリキフ」という
敵の攻撃を一切無効化する、最強の防御呪文が用意されていたと思います。
序盤は本当に死と隣り合わせの
恐怖のゲーム難易度でした。
常に、びくびくしながら進んでいたと思います。
ですが、ゴウリキフを覚えると全てが変わります。
後半のボスですら
この魔法の前では雑魚敵も同然でしたから。
ゲームが進めば進むほど
どんどん難易度が下がっていくのは、本当に残念でした。
それでも、ゴウリキフが無ければ
絶対にクリア出来なかったと思いますので
この魔法を入れたのは、結果的には大成功だったのですがね。
[グラフィックとゲーム音楽だけで 全てが丸く収まる]
このマダラというゲームですが
バランスで言いますと、かなり大味だと思います。
それこそ、RPG的な面で言いますと
「好き嫌いが分かれる個性的なRPG」と言っても過言ではありません。
しかし、そんな大味なゲームに
「グラフィック」と「ゲーム音楽」という
最高のスパイスが加わるとどうなるのか?
とんでもない、最高のRPGに変身するんですよね。
まずはグラフィックなのですが
代表的なのが、ボスの登場シーンだったと思います。
このゲームは
「姿が見えているボス」と
「見えていないボス」が存在します。
見えているボスの場合は
「あそこにボスが居るんだ、じゃあ回復アイテムを使いましょう」と分かるのですが。
見えないボスの場合は
特定のエリアに踏み込んだ瞬間に
いきなりムービーが流れて
大きなボスのグラフィックが表示されて
ボスとの戦闘シーンが急に始まる。
こんな、ファミコンの性能を、はるかに超えた凄さがありました。
この瞬間に、マダラの評価がぐっと上がると思います。
次に、忘れてはならないのが
ゲームの音楽でしょうね。
今回のマダラも、文句なしで最高のゲーム音楽でした。
特に、通常戦闘の音楽が最高で
何度聞いても飽きない、異常な程の素晴らしさがありました。
と言いますか、エンカウント率が異常なので
本当の意味で、何度も聞く訳です。
本来ならば
何百回も同じ戦闘シーンを繰り返しているので
「この音楽はもう聞きたくない!!」となるのが普通です。
しかし、戦闘シーンの音楽があまりに名曲過ぎて
「戦闘シーンが面倒くさい、でも音楽が好きだから許す!!」となりました。
この素晴らしい音楽があったからこそ
最後までプレイしてみたいと思わせてくれましたね。
もしも、グラフィックと音楽が普通だったら
こんなにも、伝説的な作品としては、評価されなかったとは思います。
しかし、グラフィックと音楽を体験したら最後
二度と、マダラからは離れる事は出来ないでしょうね。
そんな、ゲームの評価をガラリと変えてしまうほどの
素晴らしさがあったのでした。
ファミコン版・マダラのまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
独特過ぎる名作RPG
そんな初々しさを体験してください。
なにがそんなに面白いのか?
このゲームですが
先にスーパーファミコン版の「マダラ2」を体験してから
さかのぼって購入しました。
マダラ2で、マダラの世界にハマりまして。
その後に、漫画を読んだら、その漫画にもドハマリしてしまい。
その結果、このファミコン版を探しまくった訳です。
その頃は、インターネットがありませんでしたので
事前情報を全く知らない状態で遊びました。
そして、
あの、ボスのグラフィックと
あの、ゲーム音楽には、度肝を抜かれましたね。
「こんな凄いゲームが、ファミコンで体験できたんだ!!」と。
慣れていなかった部分も有ったのは事実です。
しかし、今の時代に遊んでも
全く色あせていないので
興味がある方はチェックしてみてはいかがですか。
今急いで買う理由ってあるの?
こんなにも凄いゲーム音楽を聴かないのは、絶対に駄目でしょうね
異常なゲームバランスだけど、嫌いになれない
そんな魅力が、この作品には詰まってる!!
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
ゲームのバランスは大味 それでも遊んでしまう魅力がある
ファミコン版・マダラ
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