モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ストーリーはほのぼの 操作性面倒くさい えりかとさとるの夢冒険

画面が縦に真っ二つ!? ファミコンが産み落とした「革命的」アドベンチャー

 

今回ご紹介するゲームは、

あなたの「常識」と「操作性」に、新たな一石を投じることになるでしょう。

 

1988年、ナムコからファミコン向けに発売されたアドベンチャーゲーム

『えりかとさとるの夢冒険』

 

そのタイトルが示す通り、

ほのぼのとしたストーリーとは裏腹に、「画面が2分割」という、

当時としてはあまりにも斬新、そして時にもどかしいシステムが、

あなたを不思議な夢冒険へと誘います。

 

 

アドベンチャーゲームは2人で遊べる!」という衝撃

 

ゲームの目的は、

双子の兄妹である「えりか」と「さとる」が、

「時の冠」を求めて、動物たちが住む不思議な世界を冒険すること。

 

物語は、まるで絵本から飛び出してきたかのような、

心温まる体験で紡がれます。

 

しかし、そのシステムは、

アドベンチャーゲームの常識を根底から覆すものでした。

 

画面はまさかの「縦に2分割」!

 

片方の画面はえりか、もう片方はさとる、というスタイルでゲームは進行します。

 

なぜこのようなシステムを採用したのか?

 

それは、「アドベンチャーゲームだって、2人で遊べるんだぞ!」という、

ナムコの熱いメッセージだったのかもしれません。

 

そう、このゲームは、

1人でも、そして2人でも遊べるのです。

 

妹がえりかを操作し、お兄ちゃんがさとるを操作する。

 

まさかアドベンチャーゲームを2人で協力して進める日が来るとは、

当時のゲーマーたちは想像もしなかったでしょう。

 

もちろん、1人でもプレイは可能で、

正直なところ、基本的には1人で遊んだ方が効率的だと感じるかもしれません。

 

斬新なシステムでありながら、ストーリーはひたすらにほのぼの。

 

このギャップこそが、本作を唯一無二の名作たらしめているのです。

 

 

「2人で探せ」がもたらす、喜びと「面倒くささ」の面白さ

 

『えりかとさとるの夢冒険』の核となるのは、

2人の主人公を操作しながら、

時の冠がどこにあるのかを調べていくという面白さです。

 

何気ない展開の連続が、徐々に積み重なり、

最終的には壮大なストーリーへと繋がっていきます。

 

「この街には時の冠がない」と分かれば、次の街へと進む。

 

そして「この人が言っていることは、もしかしたら!」と、

プレイヤー自身のひらめきが、探索の楽しみを最大限に引き出します。

 

そんな奥深いゲームでありながら、

「面倒くさい」と感じさせる瞬間も多々あります。

 

というのも、2人を操作するのが、想像以上に大変なのです。

 

一般的なアドベンチャーゲームであれば、

1人が現場に移動すれば、相棒が適切な助言をくれるもの。

 

しかし、本作では、

まずえりかで現場に行って

次にさとるに切り替えて、同じ現場に到着させて

ようやくゲームのイベントが進む、という手間がかかります。

 

1人で調べた時には何も起こらなくても、

2人揃って調べることで初めてイベントが進行する。

 

結局1人では探索しなくなり、

最終的には「2人が到着したら、まとめて調べる」というのは、

少し残念に感じるかもしれません。

 

効率を考えれば、

1人でフィールドの端から端まで探索し、

イベントのフラグを回収してから、

2人を合流させてイベントを進めるのがベストなのでしょう。

 

しかし、このゲームのフィールドは、

その斬新なシステムを最大限に活かすには、少々狭すぎたのかもしれません。

 

「それならば、上から順番に2人で探していくか……」と、

効率的な進め方へと導かれてしまうのです。

 

しかし、その面倒くささの裏には、大きな利点も隠されています。

 

それは、比較的簡単にクリアできる点です。

 

複雑な謎解きよりも、

ほのぼのとしたストーリーを楽しむ作品だと考えれば、

このくらいのマイルドなバランスの方が、

多くのプレイヤーに受け入れられたのかもしれません。

 

 

優しさ溢れるシステムが描く、もう一つの「革命」

 

『えりかとさとるの夢冒険』は、

ただ画面を2分割しただけのゲームではありません。

 

メッセージのスピードを高速にできたり、

自転車に乗ることで移動スピードを上げられたりと、

当時のアドベンチャーゲームにつきものだった

「台詞が遅くてイライラする」

「移動スピードが遅くてかったるい」といった不満を解消してくれましたからね。

 

2人を操作する方法が、もう少し遊びやすく改善されていたなら、

本作はとんでもない大ヒットゲームになれたかもしれません。

 

しかし、その「惜しさ」も含めて、このゲームの魅力なのです。

 

ストーリーはほのぼの、しかし操作性には一癖も二癖もある。

 

そんな独特の味わいを持つ『えりかとさとるの夢冒険』は、

斬新なアイデアと、

ファミコン時代の限られた技術の中で表現しようとした愛すべき作品です。

 

さあ、あなたもこの不思議な夢冒険へと旅立ち、

えりかとさとると共に、時の冠を探す旅に出てみませんか?

 

 

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