モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ドラゴンボールZ3・烈戦人造人間 ドラゴンボールがまさかの打ち切り

ドラゴンボールなのに、打ち切り漫画みたいなエンディング!?

 

[ゲームの出来としては、比較的面白い作品なのですがね]

[ドラゴンボールZ3・烈戦人造人間  バンダイ  ファミコン]

1992年発売  ジャンル RPG  参考価格360円

 

記事のネタバレ度 高め

攻略に必要なプレイ時間  7時間

このゲームに対する世間の評価  終わりかた以外は良かったと思います

どんな人におすすめ?  不思議なドラゴンボールのゲームがあなたを待っています

バーチャルコンソールで配信なし

 

 

打ち切り漫画って面白いですよね。

 

異常な単行本の分厚さだったり

 

異常な単行本の薄さだったり

 

殆どのページが、関係ない読み切り漫画で補充してあったり

 

その作者の人生が

単行本一冊にすべて詰まった感じが

たまらなく大好きです。

 

 

そんな今回の、国民的漫画が 打ち切りエンドだったらどうなる?

ドラゴンボールZ3・烈戦人造人間の感想です。

 

 

 

ドラゴンボールZ3・烈戦人造人間とはどんなレトロゲーム

 

このドラゴンボールZ3・烈戦人造人間ですが

1992年にバンダイから発売された

ファミコン専用のRPGでした。

 

前作の激神フリーザでは

ベジータ編の最後から、フリーザ編の最後まで」を描いた作品でした。

 

今作の烈戦人造人間では

フリーザ編のその後を描いた作品で

最終的には、人造人間編までを楽しむことが出来ました。

 

 

そんなゲームの目的は

 

またまた、長期離脱してしまった悟空を助け出すために

ドラゴンボールを集めて行きながらも

巨大な悪に立ち向かって行く作品でした。

 

 

ゲームのシステムは

アクション性の高いRPG

 

前作同様に、ボードゲームのシステムにRPGをプラスした

これぞドラゴンボールといったシステムでした。

 

 数字が書かれているカードを使用して

フィールドの移動に使用したり

戦闘の能力を決めるというシステムでした。

 

今作からは、守備力の概念が無くなりまして

その部分に、沢山のイベントが

組み込まれる形になりました。

 

 

今までは、守備力の数値が書かれていた場所に

 

回復イベントを起こすマークだったり

 

修行イベントを起こすマークだったり

 

カードの数値を変更させるマークが書かれていました。

 

 

今までのドラゴンボールゲームでは

このマークの役割を

アイテムの「お助けカード」で補っていたのですが。

 

今回からは、お助けカードが廃止されまして

ランダムで配られるカードに

お助けカードをプラスした感じでしたね。

 

今までのドラゴンボールシリーズの様に

「お助けカードで相手を圧倒する」といった

豪快な戦いは出来なくなりましたが。

 

そのぶん、カード集めに時間を取られないのは高評価でしたね。

 

今回の特徴としましては、

レベルがいきなり30から始まりますので

さいしょから数百ダメージが飛び交うRPGでした。

 

気を抜いたら、直ぐに死んでしまうバランスでしたので

序盤の展開は、結構大変な難易度でもありました。

 

 

今までのドラゴンボールのシステムを踏襲しつつも

この作品ならではの、システムにもチャレンジしている

 

ドラゴンボールのゲームなのに

意外と知られていない作品なのでした。

 

 

 

ドラゴンボールZ3・烈戦人造人間の感想でもあり レビューでもあり

 

[今度のオートバトルはただ見ているだけ]

 

このゲームですが

前作までのバトルシーンを大幅にパワーアップさせていました。

 

どのくらいパワーアップしたのかと言いますと

スピード感が大幅にパワーアップしていたんです。

 

前作までの戦闘シーンは

結構ゆっくりめのバトルで

ファミコンならば、これくらいでもしょうがないかな」といった感想でした。

 

その代わりに

オートバトルが搭載されていまして

いちいち命令をしないでも勝手に戦ってくれました。

 

ですので、それほどストレスを感じる事はありませんでした。

 

 

そんなバトルが

今回では大幅にパワーアップした訳ですね。

 

今までの「3倍は速いであろう」スピーディーなバトルの展開に

ビックリしますし

 

オートバトルの命令も

事前に細かく設定できるなど

さらに遊びやすいバトルシステムに進化していました。

 

これだけでも大幅に満足なのですが

さらに独特な方向にも進化していました。

 

このゲームでは

「2Dバトル」というシステムが搭載されていました。

 

今までの、コマンド選択式のカードバトルが

3Dバトルという名目になっていまして。

 

新たに加わった

2Dバトルというのは

画面の中を、コミカルなキャラクター達が動き回って

とにかく暴れまくるという

何とも不思議なバトルでした。

 

 

どのくらいのダメージを与えたのか?

 

どのくらいのダメージを食らったのか?

 

どんな必殺技を使用したのか?

 

そもそも敵ってどんな顔しているの?

 

こんなことが、一切分からない状態で

とにかく暴れまくるシステムでした。

 

更に凄いのが

2Dバトルのオートバトルでして。

 

こちらはもはや

「一切のゲームの操作をしなくても良い」というビックリのシステムでした。

 

マニュアルバトルは

自分でカードを選んで戦うのですが。

 

オートバトルに関していえば

ボタンを押したら最後、どちらかが死ぬまで戦っています。

 

それこそもう、ボコボコの殴り合いでしたね。

 

もはやRPGというよりも

殴り合いをただ観ているだけのシステムでした。

 

今までの

「うわ!100ダメージも食らった!!」とか

「20ダメージしか与えられなかった…」とかの楽しみを全て取っ払いまして。

 

「あ、やっと戦闘が終わった…」とか

 

「あ、ピッコロが死んじゃった…」みたいな

なんだか、他人事の様な感覚が面白かったです。

 

 

設定変更で

 

ずっと2Dバトルとか

 

ずっと3Dバトルとか

 

ピンチの時だけ3Dバトルに戻る

 

などの設定を変更できましたので

その場の状況に応じて、変更するのが良かったですね。

 

 

少し残念だったのが

ボスとのバトルは、今まで通りの3Dバトル限定だったのが

残念でした。

 

 

あんな凶悪なボスたちと

一切の命令を拒否して戦ったら

「どんなにハラハラドキドキを体験出来たのか」ここだけが心残りでしたね。

 

 

RPGなのに

どこか他人事の様な感覚に陥る

不思議なバトルを体験して下さい。

 

 

 

[もしも 国民的な漫画が 打ち切りエンドだったら]

 

このゲームを遊んでいて

途中までは、本当に素晴らしい作品だったと思います。

 

しかし、ゲームの終わり方に

少しだけ難があったのも事実なんですよね。

 

このゲームでは

人造人間編までを楽しむことが出来たのですが

 

人造人間編と言うのは

どこまでが人造人間編なのか?という問題が出てきます。

 

「人造人間編」と名を打っているのですが

人造人間編の最後と言うのは

「セル」という、とんでもない化け物との戦いだと思うんです。

 

つまり、人造人間編と言うよりも

セルゲーム編と言った方が、しっくりくると思うんです。

 

 

しかし、ここで問題が起きたんですよね。

 

このゲームが発売された頃というのは

まだセル編が終っていませんでした。

 

つまり、どうやったって

しっくり終わる形には出来なかったんです。

 

ベジータ編は、ベジータを倒したら終わりで

文句はありませんよね。

 

フリーザ編は、フリーザを倒したら終わりで

文句はありませんよね。

 

人造人間編は、人造人間を倒したら終わりで

文句はありま……す。

 

何故ならば、セルが最後のボスですので

人造人間というのは、一つのキーワードでしか無かったと思うんです。

 

 

言わば、ベジータ編のナッパ的な

 

言わば、フリーザ編のギニュー特戦隊の様な

 

前座的な扱いだったと思います。

 

 

その結果、どうなったのか?と言いますと

 

打ち切り漫画みたいな、酷い終わり方になってしまった訳です。

 

「本当の戦いはこれからだ…」みたいな

 

「いや、勘弁してよ」という終わり方でした。

 

 

「本当の戦いを体験したくて、このゲームを購入したのに…」

 

「打ち切りエンドで終ってしまう」

 

こんな、せつない気持ちになった人は、沢山居たでしょうね。

 

 

おそらくですが

このゲームの物語が

セルを倒すところまで体験できたのであれば

 

文句なしで、名作RPGの名を欲しいままに出来たでしょう。

 

それが、「原作ストーリーが追い付いていない」という理由から

 

物凄く勿体ない

物凄く中途半端なゲームという結果になってしまったのでした。

 

 

せめて後一年

もしくは半年でも

ゲームの発売日を遅らせることが出来れば…なんて

惜しすぎる作品なのでした。

 

 

 

ドラゴンボールZ3・烈戦人造人間のまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

もしも国民的漫画が打ち切りエンドだったら?

 

こんな展開を見たいと思いませんか?

 

だったら遊ぶしかないよね

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

勝手に戦って

 

勝手に終って行く

 

そんな他人事の様な戦闘シーンは良かったです。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

このゲームは

終わり方さえ我慢できれば、意外と楽しむことが出来ます。

 

と言いますのも

このゲームには劇場版でしか出て来なかった

フリーザの兄である「クウラ」がボスとして登場するんですよね。

 

クウラだけでは

ゲームのボリューム感が足りないと思ったからこそ

人造人間編までプラスしたのでしょうね。

 

クウラ編だけで終わりだったとしたら

意外と、名作RPGとして考えてもいいかも知れません。

 

人造人間編はおまけで

クウラを倒すことだけを楽しむ

 

そんな、自分のもやもやした心を

無理やり落ち着かせてみてはいかがでしょうか。

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

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