モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ギャグ王と魔法陣グルグルが名作ゲームと呼ばれる理由

絶妙なゲームバランスの名作RPG  ファミコンウィザードリィと全く同じ

 

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[レアアイテムを一生かけて見つけ出せ  殆んど意味ないけどね]

[魔法陣グルグル   タムタム  スーパーファミコン]

1995年発売  ジャンル·アクションRPG  参考価格350円

記事のネタバレ度  高め  バーチャルコンソールで配信無し

 

 

その昔、「ギャグ王」というマンガ雑誌がありました。

 

このギャグ王の凄い所は、近所の本屋に「一切売ってなかった」所です。

あまりにもマイナー雑誌過ぎて、

置いても売れないと思ったのでしょうかね。

 

ですので、本屋さんに取り寄せてもらっていました。

それくらい、私はギャグ王が好きでした。

 

なぜそんなにも、ギャグ王が好きだったかというと、

ギャグ王は「マンガ雑誌」でありながら、

最新ゲームの情報が多めに載っていました。

 

と言いますのも、ギャグ王というマンガ雑誌は、

エニックス」が発行した雑誌だったので。

他のマンガ雑誌よりも、ゲームの情報が何倍も濃かった訳です。

 

そんなギャグ王の中でも、猛烈にプッシュされていたのが、

今回の魔方陣グルグルでした。

 

発売までの数ヵ月に渡って、

この魔方陣グルグルのゲームが、

 

「どういう風なゲームなのか?」とか、

 

「魔方陣グルグルは、こんなに面白いシステムだよ」とか、

 

「こんなに面白いゲームは、絶対に買わなきゃ駄目だよね…ね!!」と、

ギャグ王の紙面を通じて、洗脳して来るんです。

 

そんな情報を読んで、

私もいつの間にか欲しくなっていたので。

「魔方陣グルグルを発売日に絶対に買わなきゃ!!!」と思った訳です。

 

しかし、とある問題が発生しました。

あんなに猛プッシュしていたのに、

発売元のエニックス側が、魔方陣グルグルの出荷量を絞りすぎて、

方陣グルグルが全く買えませんでした。

(ギャグ王の紙面上で、ゲームソフト不足のお詫びが出るくらい入手困難でした。)

 

 

あの頃のゲームソフトは、

発売日を逃すと、平気で2~3ヵ月は待たされました。

なので、結局魔方陣グルグルのゲームソフトが手に入ったのは、

発売日から3ヵ月後でしたね。

 

 

そんな今回の、もしも、出荷本数を絞らなければ、天下を取れたかもしれない

魔法陣グルグルの感想です(*’▽’)

 

 

 

魔法陣グルグルとはどんなレトロゲーム

 

この魔法陣グルグルですが、1995年にタムタムから発売された、

スーパーファミコン用のアクションRPG作品でした。

 

衛藤ヒロユキ」原作のギャグ漫画、「魔法陣グルグル」のゲーム化作品で、

RPGがモチーフのギャグ漫画でしたので、

誰もが待ち焦がれていたゲームでもありましたね。

 

ゲームの目的は、

おとぼけキャラクターだけど頼りになる主人公剣士の「ニケ」、

かよわい女の子だけど、魔法陣を描いて魔法を唱える事ができる「ククリ」、

こんな二人を操って、大冒険していくのが目的でした。

 

ゲームのシステムは、オーソドックスなRPGで、

RPGにアクションの要素をプラスした作品で。

似たタイプのゲームで言いますと、

トルネコの大冒険」が似ていた作品でしたね。

 

トルネコの大冒険や、風来のシレンの様な、ダンジョンRPGの様なシステムで、

敵に接触すると、RPGの戦闘シーンに移行するという、なんとも不思議な作品でした。

 

ダンジョンパートで、

上の階に進むための階段を発見したり、

アイテムや「伝説の装備」が入っている宝箱を探したりします。

 

ダンジョンにはモンスターがうじゃうじゃ居るのですが、

「シンボルエンカウント」という、モンスターが見えている状態ですので、

レベル上げの為に倒しても良いですし、

そのまま逃げ切っても構いません。

 

戦闘はニケが勝手にモンスターと戦ってくれますので、

自分はククリを操作して、ニケの援護をするといった感じでしたね。

 

魔法陣と呼ばれる特殊なシステムを体験して、

さまざまな魔法を、その場の状況に応じて書きながら援護します。

 

今までの、コマンド選択式のRPGとは違った、

新たな緊張感を味わうことが出来ました。

 

ダンジョンの頂上には、ボスが待ち受けていまして、

そのボスを倒すことでイベントが進むと共に、

新しい魔法陣を手に入れる事が出来るシステムでしたね。

 

 

ゲームの基本的な流れとしては

ボスを倒すために塔に出かける

ボスが強すぎて勝てない

お金を貯めて強い武器を買う

そしてようやくダンジョンをクリア出来る。

次の塔に登って直ぐにやられる、

レベルを上げる、

またやられる、

そしてまたお金を貯めて強い武器を買う…。

 

こんな感じで、

「今日はこのダンジョンをクリアしようかな」なんて、

自分のペースに合わせて進めるのが面白かったですね。

 

正直な感想で言いますと、かなりシンプルな作品だと思います。

塔に登って、アイテムや装備を集めながらボスに挑んで行く。

たったこれだけですからね。

 

そんなシンプルなシステムなのですが、

ウィザードリィが大好物な私にとっては、まさに夢の様な作品でしたね(^◇^)

 

 

 

方陣グルグルの感想

 

[絶妙なゲームバランス  ウィザードリィリンダキューブかグルグルか?]

 

 

このゲームですが、とにかく死にまくりだったのを覚えています。

 

「塔がやっとクリア出来た!!」いうレベルで、

ワクワクしながら次の塔に行くと、

即座にボコボコされます。

 

もう本当に、ビックリする位のボコボコです。

 

「あの失礼ですが?さっきのボスよりも強くありませんか?」です。

 

さっきまでは、

笑いながら、雑魚敵を追い掛け回していたのに、

今度は泣きながら、雑魚敵から逃げ回る訳ですからね、

いかに、「敵のレベルが急に上がるのか」はご理解いただけると思います。

 

ですので、結果的には、長時間のレベルアップに励むのですが。

ダンジョンには魅力的なアイテムが詰まった宝箱が沢山存在します。

 

この、レベルアップに行きつつも、トレジャーハンティングも欠かさない、

こんな繰り返しが本当に最高でした。

 

一見すると、

「それってゲームバランスが悪いんじゃないの?」と思うかも知れません。

 

しかし、苦労してレベルを上げて、

ようやく強敵のモンスターを倒せる様になった時の、

「全てのストレスが吹っ飛んでしまう」あの感じを体験するには、

このくらいスパルタな方が逆に良かったですね。

 

これより強めに設定しても、無理ゲー過ぎてダメ

これより弱めに設定しても、ヌルゲー過ぎてダメ

このバランスこそが、最高のバランスだったのではないでしょうか。

 

いつまでも「ひ弱な勇者様」のままですが、

これこそが魔方陣グルグルですよね(*´з`)

 

 

 

[重大なバグが残っている  だがそれがいい?]

 

実は、この絶妙過ぎるゲームバランスには、

ここ最近になって分かったカラクリがありまして。

 

そのカラクリこそが、

「防具を装備しても、まったく意味が無い」という重大なバグなんですね。

 

つまり最強の「伝説の鎧」と「ぬののふく」が同じ効果なんです。

 

RPGの格言でこんな言葉があります。

「武器を揃えるよりも、防具を揃えましょう」です。

 

武器を揃えて、凶悪なモンスターを倒すのも構いませんが、

防具を揃えて、受けるダメージを抑える事で、

結果的には長生きできるという意味です。

 

そんな格言を、真っ向から否定するのがこの重大なバグという事です。

どんなに強力な防具を装備しても、数値がプラスされないので、

あんなにも、瞬殺され続けた訳です。

 

だからあんなに、敵の強さが異常だったんですね。

敵の攻撃力が、圧倒的な強さでしたからね。

 

絶妙なゲームバランスの良さが、

まさか、重大すぎるバグのおかげだったとは驚きでしたね。

 

ちなみに、この魔方陣グルグルは

レアアイテムを集めるのが好きな人におすすめです

伝説の鎧なんかが、宝箱に低確率で入っているそうなので、

最強装備を求めるために、日夜ダンジョンに登り続ける、

こんなやりこみ要素も完璧でしたね。

 

防具にかんして言えば、バグのおかげで意味無いけどね(/・ω・)/

 

 

 

魔法陣グルグルのまとめ

 

このゲームですが、バグのせいで防御力が機能しません。

 

そんなの、RPGとして致命的なのでは?と思いますよね。

 

ご安心ください。

ファミコン版のウィザードリィも、

ACと呼ばれる防御力が、バグのおかげで機能していませんでした。

 

あんなに苦労して手に入れたレアアイテムの数々が、

「実は、まったく意味が無かった」というのが、

ウィザードリィのマニアに衝撃を与えましたね。

 

つまり、今回の魔法陣グルグルは、

ウィザードリィの真似をしただけなのかも知れません。

 

どちらのゲームも、戦闘バランスが褒められているのですから、

日本人がどのくらい、打たれ強いのかを再認識できましたね。

 

 

残念ながら、バーチャルコンソールで配信されていませんが、

今では格安で購入出来ますので、

興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか(/ω\)

 

 

そんな今回の、ウィザードリィという偉大作品と肩を並べるほどのバランスの良さ

魔法陣グルグルの感想でした(*^▽^*)