絶妙なゲームバランスの名作RPG ファミコン版ウィザードリィと全く同じ
[レアアイテムを一生かけて見つけ出せ 殆ど意味ないけどね]
1995年発売 ジャンル アクションRPG 参考価格480円
記事のネタバレ度 高め
攻略に必要なプレイ時間 15時間
このゲームに対する世間の評価 最強の防具が空気と一緒
どんな人におすすめ? スパルタなRPGが好きなら最高です
バーチャルコンソールで配信無し
その昔、「ギャグ王」というマンガ雑誌がありました。
このギャグ王の凄い所は
近所の本屋に「一切売ってなかった」所です。
あまりにもマイナー雑誌過ぎて
置いても売れないと思ったのでしょうかね。
ですので、本屋さんに取り寄せてもらっていました。
それくらい、私はギャグ王が好きでした。
なぜそんなにも、ギャグ王が好きだったかというと
ギャグ王は「マンガ雑誌」でありながら
最新ゲームの情報が多めに載っていました。
と言いますのも、ギャグ王というマンガ雑誌は
「エニックス」が発行した雑誌だったので。
他のマンガ雑誌よりも、ゲームの情報が何倍も濃かった訳です。
そんなギャグ王の中でも、猛烈にプッシュされていたのが
今回の魔方陣グルグルでした。
発売までの数ヵ月間に渡って
この魔方陣グルグルのゲームが
「どういう風なゲームなのか?」とか
「魔方陣グルグルは、こんなに面白いシステムだよ」とか
「こんなに面白いゲームは、絶対に買わなきゃ駄目だよね…ね!!」と
ギャグ王の紙面を通じて、洗脳して来るんです。
そんな情報を読んで
私もいつの間にか欲しくなっていたので。
「魔方陣グルグルを発売日に絶対に買わなきゃ」と思った訳です。
しかし、とある問題が発生しました。
あんなに猛プッシュしていたのに
発売元のエニックス側が
魔方陣グルグルの出荷量を絞りすぎて
魔方陣グルグルが全く買えませんでした。
(ギャグ王の紙面上で、ゲームソフト不足のお詫びが出るくらい入手困難でした。)
あの頃のゲームソフトは
発売日を逃すと、平気で2~3ヵ月は待たされました。
なので、結局魔方陣グルグルのゲームソフトが手に入ったのは
発売日から3ヵ月後でしたね。
そんな今回の、もしも、出荷本数を絞らなければ、天下を取れたかもしれない
魔法陣グルグルの感想です(*’▽’)
この魔法陣グルグルですが
1995年にタムタムから発売された
スーパーファミコン用のアクションRPG作品でした。
「衛藤ヒロユキ」原作のギャグ漫画
「魔法陣グルグル」のゲーム化作品で
RPGがモチーフのギャグ漫画でしたので
誰もが待ち焦がれていたゲームでもありました。
ゲームの目的は
おとぼけキャラクターだけど頼りになる主人公剣士の「ニケ」
かよわい女の子だけど、魔法陣を描いて魔法を唱える事ができる「ククリ」
こんな二人を操って、大冒険していくのが目的でした。
ゲームのシステムは
オーソドックスなRPGで
RPGにアクションの要素をプラスした作品でした。
似たタイプのゲームで言いますと
「トルネコの大冒険」が似ていた作品でした。
ダンジョンRPGのシステムでありながら
敵に接触すると、RPGの戦闘シーンに移行するという、なんとも不思議な作品でした。
ダンジョンパートで
上の階に進むための階段を発見したり
アイテムや「伝説の装備」が入っている宝箱を探したりします。
ダンジョンにはモンスターがうじゃうじゃ居るのですが
「シンボルエンカウント」という、モンスターが見えている状態ですので
レベル上げの為に倒しても良いですし
そのまま逃げ切っても構いません。
モンスターとの戦闘は
ニケが勝手にモンスターと戦ってくれますので
自分はククリを操作して、ニケの援護をするといった感じでした。
「魔法陣」と呼ばれる
さまざまな魔法を、その場の状況に応じて書きながら援護します。
今までの、コマンド選択式のRPGとは違った
新たな緊張感を味わうことが出来ました。
ダンジョンの頂上には、ボスが待ち受けていまして
そのボスを倒すことでイベントが進むと共に
新しい魔法陣を手に入れる事が出来る
こんなワクワクのシステムでした。
ゲームの基本的な流れとしては
ボスを倒すために塔に出かける
ボスが強すぎて勝てない
お金を貯めて強い武器を買う
そしてようやくダンジョンをクリア出来る
次の塔に登って直ぐにやられる
レベルを上げる
またやられる
そしてまたお金を貯めて強い武器を買う…。
こんな感じで
「今日はこのダンジョンをクリアしようかな」なんて
自分のペースに合わせて進めるのが面白かったです。
塔に登って
アイテムや装備を集めながらボスに挑んで行く
たったこれだけですからね。
そんなシンプルなシステムなのですが
ウィザードリィが大好物な私にとっては
まさに夢の様な作品なのでした。
魔方陣グルグルの感想でもあり レビューでもあり
[絶妙なゲームバランス ウィザードリィかリンダキューブかグルグルか?]
このゲームですが、とにかく死にまくりだったのを覚えています。
「塔がやっとクリア出来た!!」いうレベルで
ワクワクしながら次の塔に行くと
即座にボコボコされます。
もう本当に、ビックリする位のボコボコです。
「さっきのボスよりも強くありませんか?」です。
さっきまでは
笑いながら、雑魚敵を追い掛け回していたのに
今度は泣きながら、雑魚敵から逃げ回る訳ですから
いかに、「敵のレベルが急に上がるのか」をご理解いただけると思います。
そんなゲームバランスですので
一見するとクソゲー扱いされがちなのですが。
ダンジョンには
魅力的なアイテムが詰まった宝箱が沢山存在しますので。
レベルアップに行きつつも
トレジャーハンティングも欠かさない
こんなハクスラ系のゲームシステムが
辛いながらも最高でした。
苦労してレベルを上げて
ようやくモンスターを倒せる様になる
これより強めに設定しても、無理ゲー過ぎてダメ
これより弱めに設定しても、ヌルゲー過ぎてダメ
このバランスこそが、最高のバランスだったのではないでしょうか。
いつまでも「ひ弱な勇者様」のままですが
これこそが
「魔方陣グルグルが、魔法陣グルグルであった」理由なんですよね。
[重大なバグが残っている だがそれがいい?]
実は、この絶妙過ぎるゲームバランスには
ここ最近になって分かったカラクリがありまして。
そのカラクリこそが
「防具を装備しても、まったく意味が無い」という重大なバグなんですね。
つまり最強の「伝説の鎧」と「ぬののふく」が同じ効果なんです。
RPGの格言でこんな言葉があります
「武器を揃えるよりも、防具を揃えましょう」です。
武器を揃えて、凶悪なモンスターを倒すのも構いませんが
防具を揃えて、受けるダメージを抑える事で
結果的には長生きできるという意味です。
そんな格言を
真っ向から否定するのがこの重大なバグという事です。
どんなに強力な防具を装備しても、数値がプラスされないので
あんなにも、瞬殺され続けた訳です。
だから、敵の強さが異常だったんですね。
ちなみに、この魔方陣グルグルは
レアアイテムを集めるのが好きな人におすすめです。
伝説の鎧なんかが
宝箱に低確率で入っているそうなので
最強装備を求めるために、日夜ダンジョンに登り続ける
こんなやりこみ要素も完璧でした。
防具に関して言えば
バグのおかげでなんの意味もないんだけどね。
魔法陣グルグルのまとめ
こちらから購入できます
なぜ遊んでほしいのか?
魔法陣グルグルという作品は大人気の作品です。
そんな作品が満を持して登場したのですから
遊ばない理由は無いですよね。
なにがそんなに面白いのか?
このゲームですが、バグのせいで防御力が機能しません。
そんなの、RPGとして致命的なのでは?と思いますよね。
ご安心ください
ACと呼ばれる防御力が、バグのおかげで機能していませんでした。
あんなに苦労して手に入れたレアアイテムの数々が
「実は、まったく意味が無かった」というのが
当時のウィザードリィマニアに衝撃を与えました。
つまり、今回の魔法陣グルグルは
ウィザードリィの真似をしただけなのかも知れません。
どちらのゲームも
戦闘バランスが褒められているのですから
日本人がどのくらい、打たれ強いのかを再認識できましたね。
今急いで買う理由ってあるの?
残念ながら、キャラクターゲームという事もあり
バーチャルコンソールで配信されていません。
せっかくの名作ゲームなのに
配信は絶望的。
だったら実機で遊ぶしかありませんよね。
今では格安で購入出来ますので
興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
ウィザードリィという 偉大な作品と肩を並べるバランスの良さ?
それこそが、今急いで480円で買う理由です