モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ウィザードリィリルガミンサーガ こんな名作をアーカイブスで配信しないのは許されないよね

ウィザードリィの記事がこのブログで最も長い記事でありたい

 

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[ウィザードリィのプレイ前は普通のゲーム好きだったのに···]

[ウィザードリィ·リルガミンサーガ ローカス] 参考価格3000円

1998年発売 ジャンル これぞRPG 

 

『12月18日   #1  #2の感想を追記』

 

 

 

ブログを始めた頃は

「そろそろ、ウィザードリィの記事を書こうかな」で先伸ばし、

ブログを始めて3ヶ月後は

「さすがに、もうそろそろウィザードリィの記事を書こうかな」で先伸ばし、

そんなこんなで、あっという間にブログ作成から1年が経ち、

「1年間毎日頑張ってブログ続けた今なら…」、

ウィザードリィについて最高のテンションで書けるはず!!」という事で、

 

私がゲームの中で最も好きなNo.1ゲーム

ウィザードリィリルガミンサーガの感想です(*’▽’)

 

 

 

ウィザードリィとの出会い

 

このウィザードリィというゲームは、

ウィザードリィかそれ以外のゲームか…」と言われる位の、

唯一無二の伝説的なゲームでした。

 

そんなゲームを知ったきっかけは、

とある、一冊の小説でした。

 

その小説のタイトルは

[ウィザードリィ·狂王の試練場 大出光貴]です。

 

昔から、ウィザードリィというゲームの存在は一応知っていたんです。

ウィザードリィって、あの噂の激ムズゲームだよね····」そんな、

シンプルなイメージだったと思われます。

 

「確か、自分でノートにマップを書かないとクリア出来ない奴だ!!」

「そんな、ウィザードリィの小説が出てたんだ、試しに買ってみようかな…」

なんて軽い気持ちで、ウィザードリィの小説を購入した事が、

私という人間のゲーム感を、180度変える事になるとは、思いませんでしたね···。

 

 

ちなみに、この小説を読んだ次の日には、

あまりにも、初代ウィザードリィをプレイしたくなって、

近くのゲームショップ全てを自転車で廻りました···。

 

 

そして見事に全滅でした(;_;)

 

 

ただの一本も、

近場にウィザードリィのゲームは売っていませんでした。

 

最近になって調べてみたところ、この当時に出ていた、

家庭用ゲーム機のウィザードリィの本数は、12~3本位はありましたが、

ただの一本も売っていなかったんですよね。

(欲しかったお目当てのゲームは、初代のウィザードリィでしたが、ウィザードリィというゲームならどれでも良かったのです。しかし、見事な迄に、ウィザードリィシリーズが全滅でしたね。)

 

その日は、あまりにも悔しくて、

昨日読んだウィザードリィの小説を、

もう一度最初から、全て読み返していましたね(^^)

(この時ほど、自分の住んでいる地域が田舎だった事を、呪った事は有りませんでしたね。こんなにも、ゲームが暴れる程に欲しくなった事は、今までの人生でただの一度だけ、この初代ウィザードリィでしか、経験は有りませんでした。それくらい小説版ウィザードリィのパワーは凄かったんですね。)

 

 

そんな、熱狂的な程ウィザードリィがプレイしたかった頃から、

1年程たったある日の事でした。

 

車で一時間ほど掛かる、大きなリサイクルショップに、

親がパソコンを買いに行くというので、

私も何気ない感じで、一緒に付いて行く事にしたんです···。

 

 

その初めて行った、大きなリサイクルショップにはビックリしました。

私の地域では規模が縮小されて、

ほとんどスカスカ状態の、レトロゲームがたくさん売っていたんです。

 

それこそ、普通の最新ゲームソフト並みの品揃えでした。

 

そして、そこに有ったんです。

神々しく輝く[ウィザードリィ·リルガミンサーガSS]が。

 

 

もう見つけた瞬間に

「パッケージイラストが超格好いい!!!」

ウィザードリィのイラストってこんなに綺麗なんだ!!」

「お父さんに着いてきて本当に良かった!!」そんな感動的な出会いでした。

 

ただですね、ゲームの値段が4000円だったんですよね···。

他のセガサターンのゲームの値段は、

300~500円位の良心的な値段設定です。

 

しかし、ウィザードリィ·リルガミンサーガは4000円です。

他のゲームの、約10倍の強気の値段設定でした····。

(発売から4年ほど経ってこの価格でしたから、これ以上は下がらないと思っていましたね。)

 

なんて思いながらも、喜んで購入しましたね。

1年間も本当に待ち焦がれて居ましたからね(^^)

 

そしてこの、ウィザードリィ·リルガミンサーガこそが、

[ウィザードリィを初めてプレイする人の為のゲーム]

と言っても過言では無いんです(^o^)

 

 

 

ウィザードリィリルガミンサーガってどんなゲーム

 

実はこのリルガミンサーガですが、

簡単に言うと…ウィザードリィコレクションなんです。

 

ウィザードリィ

ウィザードリィ2

ウィザードリィ3のゲーム三本が、

一枚のCDにセットになって入っています。

 

つまり、

「初代ウィザードリィが暴れる程にやりたい!!!!」という私の願望を、

叶えてくれるどころか、

「続編のウィザードリィ2·3も是非一緒にどうぞ」という事です。

 

「名作ゲームが三本セットで4000円は本当に安かったなぁ」と、

今でもそう思わせてくれますね。

(セガサターン版とプレイステーション版がありますが、サターン版にはおまけのダンジョンが入っているので、セガサターンをお持ちなら、値段は高めですが、是非ともセガサターン版がおすすめですね。)

 

 

そんな待ち焦がれていた、

初代ウィザードリィのストーリーは至ってシンプルです。

「地下10階に悪い魔法使いが居るから倒して来い」

たったこれだけのストーリーです。

 

こんなにシンプルなストーリーで面白いと思いますか?

 

 

本当に不思議なんですよね·······なぜか一生プレイ出来るんです♪

 

 

そんな、ウィザードリィ·リルガミンサーガの入った袋を、

宝物の様に大事に胸に抱えながら、車に乗っている時にある疑問が、

「噂ではかなりの激ムズゲームって言われているけど、クリア出来るかな?」

「ノートに自作のマップを書いて、ゲームを進めるらしいけど」

ウィザードリィって、本当にどんなゲームなんだろう····」なんて、

せっかく憧れのゲームをゲット出来たのに、

なぜか不安になるという、不思議な気持ちでしたね。

(新作ゲームを買って帰る、あのわくわくした気持ちとは少し違う、なんとも言えない、もやもやした気持ちが、今でもウィザードリィのパッケージを見る度に思い出します。)

 

 

早速生まれて初めての

ウィザードリィというゲームをプレイして思ったんです。

「ずいぶんシンプルなゲームだなぁ」と。

 

ゲームのストーリーもシンプルなのですが、

ゲームのシステム自体もシンプルなんですよね。

 

なので、自分で街の中を移動する事もありません。

 

武器屋に行きたいなら、

武器屋の文字を押せば行けます。

 

教会に行きたいなら、

教会の文字を押せば行けます。

 

酒場に行きたいなら、

酒場の文字を押せば行けます。

 

つまりRPGのゲームでは無く、

まるでアドベンチャーゲームの様なシステムでした。

(街の住人との、アットホームな会話なんて皆無の状態で進んでいくのが、ウィザードリィというゲームの1つの特徴でもありますね。)

 

そんなこんなで、ウィザードリィの世界観にビックリしながらも、

邪悪な魔法使いを退治しに行く為に、

自分のキャラクターを作って、ダンジョンに潜る事にしました。

(もちろんキャラクターの名前と職業は、小説と同じメンバーで作成しました。今でもほとんどのRPGの名前には、ケインと付けています。)

 

 

そして、あの暗くて不気味なダンジョンに、

初めて潜った時の、あのドキドキ感といったらもう最高ですよね。

 

なにせ、ウィザードリィというゲームを、

人生で一度もプレイしたことが無い訳ですからね。

 

もうずっとドキドキが止まりませんでした。

 

そんな中、

「あれマップって、自分で書くんだけ?」と思っていると、

実はこのウィザードリィ·リルガミンサーガには、

オートマッピング機能という、親切な機能が付いていまして、

ウィザードリィでありながら、

マップを自分で一切書かなくて良いという、親切な設計でした···。

 

今になって思うと、このリルガミンサーガが、

私の初めての、ウィザードリィで本当に良かったと思います。

 

ウィザードリィというゲームを人に勧めると、

決まって返ってくる答えが、

「迷宮に迷いそうだから、クリア出来ないと思う···」です。

 

それは、あくまでも、

自分でマッピングをするから迷うんです。

 

しかし、今回のウィザードリィ·リルガミンサーガには、

オートマッピングという親切な機能が付いています。

 

つまり、

ウィザードリィは絶対に面白いと思う···」

「でもマッピングの敷居が高すぎだなぁ···」という結論になるんです。

 

それなら、

「そんな高い敷居を取り払っちゃいましょう!!」というのが、

今回のオートマッピング機能なんですね。

 

そして、そんな最高の環境が揃った、

初代ウィザードリィが、面白くない訳がありませんよね(^^)

 

マッピングの問題も解決して、

遂に初めてのウィザードリィの戦闘です。

 

初めて出会った敵キャラクターは、ローグという盗賊でした。

「盗賊五人に負ける訳ないよね····」で。

 

 

初めての戦闘が終わって、キャラクターが3人死んだ時に、

「これがウィザードリィの世界なんだなぁ····」なんて、心底嬉しかったですね。

(雑魚敵と同じ位の強さしか持ち合わせてないパーティーで、邪悪な魔法使いに挑んで行くという、リアルな展開が、まさにウィザードリィですよね。)

 

そしてその時に思ったんです。

ウィザードリィは敵と1回戦ったら帰ろう···」と。

 

ドラゴンクエストでいうと、

「スライムと1回戦ったら帰ろう···」とは絶対になりませんよね。

 

しかし、このウィザードリィでは、

「ローグと出会ったら、魔法を全部使って総力戦だな···」となります。

 

つまり、一回の戦いで全力を持って挑む訳です。

レベルアップする事に、使える魔法の回数が増えて、

モンスターと戦える回数が、徐々に増えて行くというパターンなんですね。

 

そして、無事に戦闘を終えて、

経験値を見てビックリ。

「経験値600も貰えるの!!普通は1か2じゃないの?」

「盗賊を倒して経験値600って凄い!!」と、本当にビックリしましたね。

(宿屋に泊まって、「次のレベルアップまで2000」の文字を見て納得しましたが、ウィザードリィの経験値を最初に見た時は、本当にビックリしました。)

 

そんな、ハラハラドキドキの戦闘も終わり、

ウィザードリィというゲームの面白さについて考えてみたんです。

 

この、ウィザードリィというゲームには、

会話のイベントがほとんどありません。

「勇者よ、魔王を倒して世界の平和を取り戻して来てくれ····!!」

なんて会話は一切ありません。

 

つまり、モンスターとの戦闘こそが、

ウィザードリィというゲームのメインなんです。

 

ではなぜ、イベントがほとんど無い、

ウィザードリィというシンプルなゲームで、

中毒者が大量に発生したかというと、

ウィザードリィには、宝箱という素敵なシステムがあるからなんですね。

 

 

ウィザードリィでは、

決まった場所にいる敵を倒すと、必ず宝箱を落としていきます。

 

つまり、通路に出てくる敵を倒しても、お金しか持っていませんが、

各決まった部屋の扉を開けて出てくる敵は、必ず宝箱を落としていきます。

 

なので、冒険に慣れて来る頃には

「3回宝箱を取ったら帰ろう···」なんて、

まるで遠足に行くかの様に計画を立て、行動する様になって行くんですよね。

 

この、宝物を集めて行く、

トレジャーハンティングというシステムこそが、

[寝る前にウィザードリィ1時間]という、

毎日の日課になる程の、面白いシステムなんですね(^^)

 

 

普通のゲームというのは

[モンスターが強すぎる]

[モンスターを倒す為に、強力な武器や防具を買う]

[その為に、弱いモンスターを倒してお金稼ぐ]

[そして次の街に行って、また新たな武器や防具を買う]という、

繰り返しの連続で、ゲームが進んで行きます。

 

しかし、ウィザードリィのパターンでいうと、

[モンスターが強すぎる]

[モンスターを倒す為に、強力な武器や防具を買う]

[そんな強力な武器や防具は、1つ買うと売り切れてしまう]

[ショップの品揃えは、自分が売った中古のアイテムしか増えない]

[売っていないなら、自分たちで装備を調達するしかない]

[宝箱を持っているモンスターを、命からがら全力で倒す]

[そんな行為を何十回も延々と繰り返す]

[気付いたら、そのフロアでは無敵の存在に成っている]

[次のフロアにルンルン気分で行く]

[泣きながら街に帰って来る·······]

というのが、ウィザードリィの黄金パターンという訳ですね(^^)

(宝箱を開ける瞬間が、ウィザードリィというイベントがほとんど無いゲームで、最も輝いている瞬間なのではないでしょうか。)

 

 

 

リルガミンサーガのここが良いよねという所

[初代ウィザードリィをやるならおすすめ]

 

ウィザードリィというゲームで、

プレイヤーが最も恐れている事はなんだと思いますか?

 

ダンジョンで迷子になって絶望?

 

蘇生に失敗して、キャラクターが消滅して絶望?

 

ヴァンパイアにレベルを下げられて絶望?

 

 

答えは、ゲームのデータが全て消え去る事です!!

 

何十時間も費やしたゲームデータが、

ある日こつぜんと消え去るんです。

 

他のゲームでも、

セーブデータが消え去る事はもちろんあります。

 

しかし、ウィザードリィのデータが消え去るのとは、

心に与えるダメージ量がもう全然違います。

 

普通のゲームのデータが消えた場合は、やり直しがききます。

なぜなら、ゲームのイベントを追っていけば済むからです。

 

しかし、ウィザードリィの場合はイベントがほとんどありません。

つまり、自分のウィザードリィで生きた証が、

必死に育て上げたキャラクターであり、

必死に集めた最強の武器や防具であり、

必死に歩いて埋めたマップなんですね。

 

それがある日突然、急に消え去る訳ですからね········。

 

そんな、絶望的な事が起きないのが、

メモリーカードを使用する、

ウィザードリィ·リルガミンサーガという訳ですね( `―´)ノ

(ファミコン版では、ウィザードリィの為に、セーブデータをバックアップする機械がわざわざ発売されていました。セーブデータが消え去る事は、それくらいの衝撃なんですよね。)

 

 

 

リルガミンサーガの頑張って欲しい所

[そんな所は無い]

 

昔は文句もあったのかも知れませんが、

そこも含めてのウィザードリィなので、

今では、全てを引っくるめてゲームの中で一番大好きです(*´Д`)

 

 

各シリーズの軽めの感想です

 

初代ウィザードリィとはどんなゲーム?

 

この初代ウィザードリィウィザードリィ#1)ですが、

1987年にアスキーから発売された、

ファミコン用のRPG作品でした。

 

私が持っているウィザードリィ#1は、

ファミコン版」と「セガサターン版」なのですが、

他の機種でも数多く発売されていて。

 

PCエンジン版」や「ゲームボーイカラー版」、

ワンダースワン版」に「プレイステーション版」と、

どんなゲーム機でも、ウィザードリィ#1をプレイ出来るのは本当に凄かったですね。

 

 

ゲームの目的は、

魔術師「ワードナ」に魔法の魔除けを盗まれてしまった。

「魔法の魔除けを奪還した者には、莫大な報奨金と最大の名声を与える」

こんな号令を聞いて集まって来た、屈強な冒険者たちを操って、

ワードナを倒しに行くのが目的でした。

 

 

ゲームのシステムは、オーソドックスなコマンド選択式のRPGで、

まさに、「ここからRPGが始まった」といっても過言では無い作品でした。

 

このゲームが、他のRPG作品と違うのは、

ダンジョンが全て3Dで構成されている事でした。

 

本当にダンジョンを冒険しているかの様な、

圧倒的な緊張感が最高で。

 

たった数歩進んだだけで、直ぐに迷ってしまいますので、

「もう、こんなダンジョンから帰りたい…」こんな絶望でした。

 

 

まずはパーティーの仲間を作成していくのですが。

 

戦士や魔法使いのオーソドックスな職業から、

忍者やサムライ、司祭などの、他のゲームでは中々お目にかかれない職業まで。

自分だけの最高のパーティーを作って行くのが最高でした。

 

 

次に、性別と種族を選びます。

 

男性か女性かを選びまして、種族を選んでいきます。

 

平均的な種族でどんな職業にでも対応できる

人間

 

魔法職が得意で、魔法使いならこの種族

エルフ

 

素早さと信仰心が高いので、僧侶ならこの種族

ノーム

 

攻撃力に特化した、圧倒的なパワータイプ

ドワーフ

 

手先が器用で幸運の持ち主、宝箱のトラップ解除を任せたい

ホビット

 

こんな感じで、あまのじゃくにならない限りは、

「この種族には、この職業」と分かりやすく設定されていますので、

RPGの初心者でも楽しめるのは良かったですね。

 

 

最後に決めるのが、性格です。

 

善、中立、悪、こんな感じで性格が設定されていまして、

善と悪ではパーティーを組めないという厳しさも、

ウィザードリィの奥深い所でしたね。

 

この性格はコロコロと変わって行きますので、

今までは慣れ親しんだメンバーが、

「急に悪人になって」、パーティーに入れられなくなるといった、

不測の事態が起こるのも楽しかったです。

 

善人しかなれない 君主

悪人しかなれない 忍者

 

こんな、ジレンマもウィザードリィの醍醐味でした。

ダンジョン内でパーティーを組むことで、混成パーティーを組めるという、王道の裏ワザも有りますが、最初は悩みながら純粋に楽しんだ方が良かったですね。)

 

 

こんな、キャラクターメイキングをしているだけなのに、

頭の中では、どんどん物語が進んで行くのが最高でした。

 

キャラクターメイキングだけで、2時間があっという間に過ぎてしまう。

そんな異常な作品でしたね(^◇^)

 

 

 

ウィザードリィの感想

 

[モンスターとのガチのバトル]

 

ウィザードリィというゲームを体験することで、

死とはなにかを教えて貰えると思います。

 

 

ウィザードリィという硬派なゲームといえども、

教会に行けば、キャラクターを生き返らせてもらえます。

 

しかし莫大な金額がかかります。

 

なんでも、これは現実の世界を表しているそうで、

重大な病気程、莫大なお金がかかる訳ですね。

 

その結果、モンスターとの戦闘が、

他のゲームの何倍も緊張するという訳です。

 

何度も心の中で思います

「お金が貯まったら、ちゃんと生き返らせるからね···」と。

 

 

特に、エースキャラクターがやられた時の、

あの絶望感が半端なかったです。

 

他のキャラクターならば、

変わりのメンバーを入れる事で、何とか冒険に出かけられるのですが。

 

エースキャラクターが居なくなった瞬間に、

そのパーティーはほぼ解散してしまいます。

 

 

エースキャラクターを生き返らせるには、莫大なお金が必要ですので、

 

「エースを生き返らせたい、でもお金が無い…」

 

「お金を稼がなければ、でもエースが居ない…」

 

「しょうがない、序盤の雑魚敵を狩りに行くか…」

 

こんな、大幅なブレーキを余儀なくされましたね。

 

たった一人のエースを失っただけで、数時間の停滞を招いてしまう。

こんなリアルな展開こそが、

ウィザードリィの最大のセールスポイントだったのかも知れませんね(*´з`)

 

 

 

[宝箱に詰め込まれ夢や希望]

 

このウィザードリィには、

ゲームのイベントは殆んどありません。

 

大筋は魔法の魔除けを奪還するのが目的ですが、

その間に、イベントシーンは殆んどありません。

 

つまり、自分の頭の中でストーリーを作っていく訳です。

 

 

そこで重要なのが、自分の装備なんですね。

 

最初は、普通のロングソードと普通のアーマー程度しか持っていません。

 

何故ならば、新米の冒険者だからです。

モンスターに2回殴られただけで、死んでしまいます。

それくらい弱い冒険者なのです。

 

お店には、数が少ないのですが、豪華で強力な武器も売っています。

 

しかし、自分たちにはそんな大金を持っていませんので、

必死に「オーク」や「コボルト」、「ローグ」などを倒して、

少しずつですが、お金を貯めていきます。

 

そして、少しだけ良い武器を購入して、

大金やアイテムを求めて、ダンジョンの奥深くへと進んで行く…。

 

 

これこそが、ウィザードリィのイベントなんです。

 

「もう少ししたら、あの武器を買えるな!!」

 

「次はあの武器を目指そうかな!!」

 

こんなワクワクだけで、ゲームが楽しいのですから、

イベントシーンなんてものは、無くても良かったのかも知れませんね。

 

 

そこからが、本格的なトレジャーハンティング開始という訳です。

 

ダンジョンの奥深くに住む凶悪なモンスターほど、

とんでもないお宝を持っていますので、

そんなモンスター目指して、日夜ダンジョンに潜るのでした。

 

 

最初の頃は、雑魚モンスターすら倒せなかった

新米冒険者が。

 

最終的には、貴重な装備を全身にまとう、

トップクラスの冒険者になっていく…。

 

 

宝箱には冒険に必要な物以外にも、夢や希望が詰まっていた、

素敵な作品なのでした(/・ω・)/

 

 

 

[無限にレベルを上げられる]

 

ほとんどのRPGのレベルは99が最高です。

 

しかしファミコン版のウィザードリィのレベルは、

ほぼ無限に上げられるそうです。(16383がマックスらしい?)

ちなみに、サターン版は999迄だそうですね。

 

つまり、一生をウィザードリィに捧げても問題無い訳ですね。

 

一生をかけて、レベルアップの限界に挑戦するのも面白いでしょうね。

 

レベルが1012を超えると、

次に必要な経験値の桁がはねあがるそうですので。

その先の限界を知りたくて、レベルアップに励む人が数多く存在したそうです( ゚Д゚)

 

 

 

 

ウィザードリィ2・ダイヤモンドの騎士とはどんなレトロゲーム

 

このダイヤモンドの騎士ですが、1990年にアスキーから発売された、

ファミコン用の3DダンジョンRPGでした。

 

前作の「ウィザードリィ#1 狂王の試練場」というゲームは

プレイしたプレイヤーの人生を狂わせるほどの、

圧倒的なパワーを持ったゲームでした。

 

そんな前作をプレイした人はずっと思っていたんです。

ウィザードリィの続編がやりたいなぁ···」と。

 

そんな時に、颯爽と登場したのが

今回の「ウィザードリィ·ダイヤモンドの騎士」だった訳です。

 

 

ゲームの目的は、

前作で「魔術師ワードナ」を倒して平和になった世界から、

少しだけ時が流れたリルガミンの世界。

そんな世界を舞台に、

盗まれた「ニルダの杖」を探し出すため、冒険者を募って大冒険に出かけて行く。

こんな目的でした。

 

ゲームのシステムはオーソドックスなRPG作品で、

ダンジョンが3Dで表現されている、3DダンジョンRPGでした。

 

 

ウィザードリィ2最大の特徴が、

前作のキャラクターを引き継いで、ゲームが出来るという

画期的なゲームシステムでした。

 

過去の英雄たちを転送して冒険しても良いですし。

新たに冒険者をキャラクターメイキングして冒険しても良い。

こんな斬新なシステムでした。

 

パソコンの時代のウィザードリィは、

ディスクにキャラクターをセーブしていたので、

簡単にキャラクターの移動が出来たそうです。

 

しかし、ファミコン版の場合はどうやって移動するのかと、

昔から疑問でした。

 

ファミコンはカセットですから、

パソコンの様に、簡単にディスクの入れ換えが出来る訳ではありません。

 

そんな時に必要だったのが、

「ターボファイル」という外付けのメモリーカードだったんです。

 

このターボファイルに、

ウィザードリィ1のキャラクターをセーブします。

 

そして、このダイヤモンドの騎士でキャラクターを吸い出すと、

ラスボスのワードナを倒した、愛しのキャラクター達が使えるという訳ですね。

 

ウィザードリィの続編が遊びたい」こんな願望が、

追加のデータディスクで発売されるという、

画期的なシステムを生み出したのかも知れません(^◇^)

 

 

 

ウィザードリィ2の感想

 

[上級者向けのウィザードリィという 最高のご馳走]

 

ウィザードリィが最高に好きな人間に。

上級者向けのウィザードリィを与えたらどうなるのか?

 

ご馳走以外の何者でも無いという訳です。

 

 

なにせ、前作をクリアした「愛しのキャラクター達」で挑む訳ですから、

前作の終盤の敵クラスが、

最初のザコ敵の強さという理不尽なバランスになります。

 

あの、凶悪なモンスターしかいない緊張感は、

今でも鮮明に覚えていますね。

 

ファミコン版では、ターボファイルを持っていない人の為に、

弱い状態のキャラクターでも、1階でレベルを上げられる様になっています。

 

もしも、この部分すら激ムズにしていたとしたら、

日本のウィザードリィは、このソフトで終っていたのかも知れません。

 

この点は、かなり優しいシステムだったのはないでしょうかね。

 

リルガミンサーガでは、

パソコン版の難しさをそのまま体験することが出来ますので、

簡単なゲームが好きならファミコン版を

パソコン版の理不尽さを味わいたいのならば、リルガミンサーガをどうぞ。

 

 

ターボファイルがあれば最高に楽しめる

ターボファイルが無くても最高に楽しめる

画期的な作品なのでした(*´з`)

 

 

 

[謎解きがわからない]

 

前作のウィザードリィ1は、ゲームのイベントが皆無でした。

 

しかし、続編である、

今回のウィザードリィ2にはちゃんとイベントがあります。

 

それは謎解きです。

 

各フロアにボスが待ち受けているのですが、

このボスにどうやってたどり着くのか?と言う謎解きになっています。

 

今まではただ進んで行けば次に進むことが出来たのですが。

そのフロアに謎解きを散りばめる事で、

目の前にボスが居るのに、全くたどり着く事が出来ない。

もやもやする展開が毎回発生する訳です。

 

ウィザードリィなんて、レベルを上げるだけのゲームだろ」なんて、

舐め切ったプレイヤーを。

どん底に突き落とすには最高の作戦だったのでしょうね。

 

「あの頃のシンプルなウィザードリィに戻りたいな」と思うと共に、

「もっと難しい謎解きをください!!」とも思ってしまう。

 

ウィザードリィがどんどん激ムズゲーム化していく、

発端の作品だったのかも知れません( ゚Д゚)

(私は、最後の謎解きがどうしてもクリア出来なかったので、結局攻略に頼りましたが。あの激ムズの謎解き、自力で解きたかったなと、今でも後悔してます。)

 

 

 

[ドーピングアイテムという名のチキンレース]

 

このダイヤモンドの騎士は、

豊富なアイテムが魅力のゲームです。

そんな魅力的なアイムたちを、トレジャーハンティングしていくのが、

ウィザードリィの楽しみ方ですよね。

 

そんな魅力的なアイテムの中でも、

とあるドーピングアイテムがありまして。

そのアイテムを使うと、莫大な経験値が貰えます。

(おそらく強力なモンスターに対抗する為の、オマケ要素だったと思います)

 

この最高のアイテムですが、

「技能の護符」というアイテムでして。

 

このアイテムを使用すると、

「50000点」の経験値を貰う事が出来ます。

キャラクターレベルの高い後半だとしても、

6回ほどアイテムを使用するだけで、レベルを上げる事が出来まして。

いかに、このアイテムの性能が異常なのかは、分かっていただけると思います。

 

そんなアイテムなので、それはもう使いまくりでした。

だって無限に経験値が増えていくんですよ。

使わない方がおかしいですよね。

 

 

そんな天国の様な展開が、一転して地獄に変わるんです。

 

「モンスター倒さなくても、レベル上げ放題じゃん」からの

「あれ?キャラクターが消えた···」です。

 

ウィザードリィの世界では、キャラクターが消える事があります。

蘇生に何回も失敗したり、レベルを極端に下げられると、

愛しのキャラクターがこの世から消え去るんです。

 

そんな最も重いペナルティである「ロスト」を、

このドーピングアイテムは持ち合わせているんですね。

 

つまり

「使えば莫大な経験値が入る」もしくは、

「使えば思い出事消え去る」のどちらかという訳です。

 

救済として、アイテムを拾った一回目は必ず成功するので。

一回使ったら、もったいないけど捨てるのが安全でしたね。

(後に17%の確率で牙を向くと知りました)

 

無限にレベルを上げられる可能性があるけど、

キャラクターそのものを消し去ってしまう。

 

こんなチキンレースを楽しめるのは、

今回のダイヤモンドの騎士だけなのでした(/・ω・)/

 

 

 

ウィザードリィリルガミンサーガのまとめ

 

あなたにとって、一番面白いと思うゲームはなんですか?と聞かれれば、

 

ゼルダの伝説 時のオカリナですね」とか、

モンスターハンター セカンドGですね」と答えると思います。

 

しかし、

あなたにとって、一番好きなゲームはなんですか?と聞かれれば、

ウィザードリィ·リルガミンサーガです」とこれからも答え続けるでしょうね。

 

そんな、お墓に入れて欲しい位大好きなゲーム

ウィザードリィリルガミンサーガの感想でした(*^▽^*)

 

 

 

ウィザードリィリルガミンサーガよりも、

面白いゲームは数多く存在すると思います。

しかし、こんなにも人生を変えたゲームというのは、

ウィザードリィリルガミンサーガしかありませんでしたね…。