あのアザアザが ゲームボーイカラーに堂々降臨
[沢山の要素を削除し スマートになって帰って来た 楽しすぎるローグライクRPG]
[アザーライフ・アザードリームス コナミ ゲームボーイカラー]
1999年発売 ジャンル ローグライクRPG 参考価格1000円
記事のネタバレ度 ガッツリ高め
攻略に必要なプレイ時間 13時間
このゲームに対する世間の評価 アザアザであり アザアザでなし
どんな人におすすめ ローグライクRPGが大すきならば 必ず遊んでほしい
バーチャルコンソールで配信なし
先日ゲームボーイアドバンス用の
電源アダプターを購入しました。
新品の電池を入れても、
たった数時間で電源が切れてしまうなど、
なかなかの絶望的な状況だったのですが。
それ以外は、まだぴんぴんしていましたので、
電源アダプターを購入することで、一気に現役復帰することができました。
どうして現役復帰させたかったのか?
この作品を遊びたかったからです。
この作品を寝っ転がって遊びたいが為に、
ボロボロだったゲームボーイアドバンスを復活させたんです。
この作品を寝っ転がって遊ぶことが、
夢だったんです。
そんな今回の あのアザアザを 思う存分寝っ転がって遊ぶ
アザーライフ・アザードリームス・GB版への7000文字のラブレターです。
アザーライフ・アザードリームス・GB版とはどんなレトロゲーム?
このアザーライフ・アザードリームス・GB版ですが、
1999年にコナミから発売された、
あの国民的?な名作ゲーム
アザーライフ・アザードリームスを、
まさかのゲームボーイカラーにリメイク移植する。
そんな衝撃でした。
アザーライフ・アザードリームスを知らない人に説明しますと
トルネコの大冒険でお馴染の
ランダムダンジョン
ポケットモンスターでお馴染の
モンスターゲット、モンスター育成
ときめきメモリアルでお馴染の
こんな三つの要素を、
1つの作品にギュッと濃縮する、
なかなかのクレイジーな作品になっていまして。
今もなお、レトロゲーマーに愛され続ける、
私も大好きな作品です。
そんな偉大な作品が、
まさかのゲームボーイカラーで発売しているというのは、
あまり知られていない事なのではないでしょうか。
私も名前は聞いた事があったのですが、
実際のソフトを見たのは、2017年の今回が初めてでした。
だったら買うしかないよねと言うのが、
今回の記事の流れになっています。
大好きな思い出を、
壊す可能性もあるかもしれないけど、体験してみたい魅力もある。
ドキドキの始まりでしたね。
そんなゲームの目的は
街の中に、何故か巨大な塔がある
そこには、まだ見ぬお宝が山ほどあるらしい
そんなお宝を求めて、
主人公コウの大冒険が始まって行く…。
こんな、ウィザードリィもビックリの、
シンプルな目的になっていました。
行方不明になった父親を探していくという、
メインの目的があるのですが。
そんなのはおまけで、
基本的にはお宝を探しに行く作品でした。
ゲームのシステムは
オーソドックスなローグライクRPGで。
似たタイプのゲームで言いますと、
「トルネコの大冒険3」や「ポケットモンスター不思議のダンジョン」などで。
ランダムダンジョンのシステムに、
モンスターを仲間にしていく要素をプラスした、
遊び応え抜群のシステムでした。
といいますか、
このアザーライフ・アザードリームスこそが、
そのシステムの原点だったのかも知れませんね。
基本的なルールで言いますと
入る度にフロアが変化する
ランダムダンジョン
こちらが動けば相手も動く
将棋の様なシステム
入る度に、主人公のレベルが1に下がる
レベルのシステム
持ち込めるアイテムは5個まで
こんな基本ルールにプラスして、
色々な要素が加わって行くという作品でした。
このゲームの主人公ですが、
めちゃくちゃ弱いです。
主人公だけで、
凶悪なモンスターと渡り合うなんてことはまず不可能です。
ではどうするのか?
使い魔と呼ばれる、仲間を連れて行き、
レベル上げをしながら進んで行くんです。
主人公のレベルは、
街に戻る度に1に戻されます。
しかし、使い魔のレベルはそのままですので。
この使い魔をいかに強くしていくのか?というのが、
このゲームの基本方針になっていました。
キューンという、
相棒の使い魔がいまして。
そのキューンと、
110種類以上いる沢山の使い魔を従えて、
30階という巨大な塔を登っていきます。
どうやって使い魔を仲間にするのか?
魔物の卵を持ち帰ってくるんです。
ダンジョン内部には、
装備や薬草などと同じように、
たまごと呼ばれるアイテムも落ちています。
温めるまでは、
どんな魔物が生まれてくるかは分からないのですが、
街に持ち帰ることで識別されますので。
持っていない卵ならば孵化して
自分の使い魔に
持っている卵ならばお店に売る
こんな役割でした。
使い魔には、
火属性、水属性、風属性、なんて感じで、
属性が決まっていましたので。
その属性をバランスよく育てていくのが、
このゲーム攻略の近道だったかも知れませんね。
(特定のアイテムで属性を変える事も可能でした)
自分のテクニックで乗り切って行く
アザーライフ・アザードリームスは
使い魔のレベルをコツコツ上げて、乗り切って行く。
そんな、ローグライクRPG初心者にも楽しめる、
一度は遊んでほしい、偉大な作品なのでした。
ここからは、ゲームの感想に続いていきますので
このゲームの存在を知って
「新鮮な気持ちで遊びたい!!」と言う人は
閉じてもらっても構いません。
その場合は、ゲームを遊んでから
改めて、感想の部分を読んでもらえると幸いです。
こちらから購入できます
アザーライフ・アザードリームス・GB版の感想でもあり レビューでもあり
[前作との違いを書き出してみよう]
この作品を見つける
興奮する
ゲームボーイアドバンスに差す
電源が付かない
電源アダプターを購入する
こんな流れでした。
スーパーゲームボーイもありますし
ゲームボーイプレイヤーもあります。
なので、遊ぼうと思えば
すぐにでも遊べたのですが。
それだったら、
プレイステーション版を遊んでいるのと変わりません。
寝っ転がって遊ぶからこそ、
このゲームの価値があるんです。
なので、1週間程お預けをくらいました。
そして、ようやく遊ぶことができました。
そんな第一印象ですが。
あれ?全然違うぞ?でしたね。
ダンジョンが違う
ここは当たり前なのかも知れませんが、
ダンジョンがかなり省略可されていました。
それもそのはずで、
プレイステーション版は最新鋭の技術を駆使した
ポリゴンの3Dステージでした。
そんな技術を、
ゲームボーイカラーで再現できるはずもなく、
シンプルな2Dダンジョンに簡略化されていました。
ただ、どちらが楽しいのかといえば、
こちらのシンプルな方が良かったと思います。
プレイステーション版よりも、サクサク進みますので、
遊んでいてストレスを感じにくくなったのは最高でしたね。
毎回セーブ出来る優しさ
このゲームは、
階層を上がるたびにセーブするのか聞かれます。
プレイステーション版もそうでしたが
今作にも勿論搭載されていました。
携帯ゲーム機ということもあり、
いつでも辞められるようになっているのは良かったです。
そして、このセーブですが、
何度でもやり直せる優しさでした。
(プレイステーション版は読みこむと消えます)
オートセーブが当たり前のローグライクRPGで、
何度でも冒険をやり直せる優しさ。
このシステムに賛否はあるかと思いますが、
ローグライクRPG初心者には、この位が嬉しいです。
何度やり直しても、
次の階に変化はないので、
欲しいアイテムが無かったら、一気にゴールを目指すのもありでしたね。
1秒でセーブして、数秒でやり直せる、
そんなサクサク感も最高です。
バグが大幅に改善された?
前作のアザーライフ・アザードリームスですが、
バグの多さが致命的な作品でした。
バグさえなければ、
天下を取っていたかもしれません。
そんな不評が沢山届いたのでしょうね。
今作は、それほどバグらなかったです。
バグった事は何度もあったのですが、
ゲームが原因なのか、ソフトの問題なのかわかりませんので、
かなり改善されたのだと思います。
と言いますか、
中断セーブがいつでもできますので、
バグってもへっちゃらなんですよね。
前作ならば、
その冒険がすべて水の泡になりますので、
精神的ダメージが大きかったのですが。
今作ならば、
たった数分間の出来事ですので、
バグったってどうってことなかったです。
この部分こそが、
この作品を大好きになれた一番の理由だったのかもしれません。
ギャルゲー要素の廃止
寂しかった部分で言いますと、
この部分でしょうね。
子供が遊ぶゲームボーイカラーですからね、
ギャルゲーの部分は不要ですよね。
なので、すっぱり全カットされていました。
出てくる女の子も、
幼なじみと、ツンデレお嬢様と、関西弁で、
大幅にカットされているのも悲しかったです。
いかに女の子と仲良くするのかと言うのも、
アザアザの楽しみでしたので。
この部分だけが残念でしたね。
その他の違いで言いますと、
モンスターの種類の増加
使い魔のスキルを複数持てるようになった
新たなイベントの追加
使い魔を友達と交換できるようになった
などが挙げられるでしょうかね。
前作のプレイステーション版を、
ちょっとずつ削って
ローグライクRPG本来の楽しさを追求して
前作のファンにも
新鮮な気持ちで遊べるように進化させる
大好き過ぎる作品なのでした。
優秀なリメイクとは、
この作品の事を言うのかも知れない。
[追加ダンジョンと言う このゲーム最大のご褒美]
色々な要素を削除して
色々な要素をプラスしました。
そんな中でも、
特に嬉しくて、特に感動したのが、
クリア後のやりこみダンジョンの存在でした。
前作は、
クリア後にやることと言えば、
使い魔のステータスアップ
装備品を鍛え上げる
お金を稼ぎまくる
女の子を落としまくる
こんな感じでした。
使い魔最強!!
装備品も完璧!!
だからどうしたの?
こんな悲しさでした。
だって、行けるダンジョンが1個でしたからね。
試す場所がないんです。
どんなに最強になっても、
モンスターの強さはそのまま。
そんな悲しさが、
アザーライフ・アザードリームスが天下を取れなかった、
もう一つの理由でした。
皆思っていました
バグが無くなって
追加ダンジョンがあったら
絶対に天下を取っていた…、と。
そんな夢が、
このゲームボーイカラー版で叶ったんです。
遂に追加のダンジョンが搭載されました。
ルールは物凄くシンプルです。
99階まで降りて下さい。
たったのこれだけです。
凶悪なモンスターがうじゃうじゃ居る世界を、
どうぞお楽しみください。
こんなシンプルさでした。
このダンジョンにしか居ないモンスターもいますので、
そのモンスターを求めて、冒険を繰り返していくという流れでしたね。
私はまだ10階ほどしか進めていませんが。
前の持ち主のデータを見たところ、
ほぼ全てのモンスターを仲間にしていましたので。
いかにハマりまくったのかは
理解できましたね。
(60時間プレイしていました)
最強の使い魔を育て上げ
最強の装備品を鍛え上げ
凶悪なダンジョンに潜って行く
最高の一言です!!
[バロンを簡単に仲間にする方法]
前作同様、今作にもバロンと言う、
チートすぎる使い魔が存在しています。
プレイしている時は、本当にドキドキでした。
「バロンが居なくなっていたらどうしよう?」と。
前作を知っている人には当たり前かも知れませんが、
バロンを知らない人に説明しますと。
この使い魔は、
アイテムを他のアイテムに変化させてくれます。
クズアイテムを投げます
バロンが食べます
他のアイテムに変えてくれます。
こんなヤバすぎる性能を持っている使い魔でした。
物凄く簡単に説明しますと、
落ちているアイテム全てが、
レベルアップの種、力の種、守りの種、モンスターの卵、
装備強化の粉、に変わるんです。
どんどん投げて
どんどん変化させる
もう延々と遊べます。
しかし、弱点もありまして、
この作業を行っている途中で、よくバグりました。
まあ辛かったです。
なので、地道に稼いで行くというのが
前作のバロンの利用方法でした。
そんなバロンを仲間にするのが、
このゲームの始まりと言っても過言ではありませんでした。
このゲームのバロンですが
なぜか、16階にしか出現しません。
そして、卵で出現する確率も、
物凄く低く設定されていると思います。
といいますか、
未だに拾ったことがありません。
奇跡的な確率になっていると思います。
では、どうやって仲間にするのか?
ロシュの実です。
ロシュの実というアイテムは、
モンスターに投げつけると、
100%卵にします。
なので、ロシュの実を大量に集める事が、
このゲームの最優先事項でもあります。
卵が落ちていないのならば、
無理やり卵にすればいい。
物凄く簡単なことです。
ただ、ロシュの実自体がレアアイテムですので、
バロンを仲間にするまでは、使わないのが正解でしょうね。
さあ準備は整いました
バロンは16階に出てきます
ロシュの実もあります
あとは、卵にするだけです…。
とはならないのが、
今作からの変更点でした。
全然MPが減らないんです。
前作では、
アイテムを数個食べさせるだけで、直ぐにMPが0になりました。
なので、直ぐに仲間にすることができました。
どうしてMPを0にする必要があるのか?
ロシュの実を食べちゃうからです。
ロシュの実自体を食べまして、
違うアイテムに変更してしまいます。
そんな悲劇を生まないために、
MPを0にして、特殊能力を使用出来ないようにしてから、
満を持してロシュの実を投げつけます。
そうすることで、
ようやく仲間にすることができました。
この方法に腹が立ったのでしょうね。
奇跡でしか仲間にできないようにしたかったのに、
「簡単に仲間にするんじゃない」といった感じで。
なので、今作では、
MPを0にするのは、ほぼ不可能に近かったです。
一度だけ、何十回とアイテムを変化させていたら、
ようやく0になっていましたが。
よっぽど準備しない限りは、
不可能になっていたと思います。
バロン自体がこちらを攻撃して来るというのもありますし、
こちらを毒状態にして来ますので。
よっぽど回復アイテムを持ち込まないと、
こちらがやられる可能性が高くなっていましたね。
ではどうやって簡単に仲間にするのか?
バロンを金縛りにするんです。
じゅばくの球という、
金縛りの魔法を使えるアイテムがあるのですが。
そのアイテムを使用することで、
バロンが金縛り状態になります。
アイテムは全て食べてしまいますが、
魔法は食べられませんからね。
一発で金縛り状態になります。
後は、ロシュの実を投げつけてあげれば、
卵に戻りますので。
直ぐにでも、ダンジョンから脱出してください。
こうなったら、天国です。
思う存分バロンに食べさせまくってください。
今までは、
15階まで冒険して、1個しか拾えなかったレベルアップの種を、
10階までに7個ゲットする。
一度の冒険で、
武器の強さを10上げる。
薬草に変化させまくって、
使い魔の最大ライフを上げまくる。
などなど、いつまでも
ダンジョンに居たいと思えました。
難点を言いますと、
フロアによって、出てくるアイテムが制限されていましたので。
強力な装備が欲しい場合は、
上のフロアまで行かなければいけないのは少しだけ残念でした。
ただ、レベルアップの種や攻撃力アップなどは、
下のフロアでもガンガン出ますので。
その点では特に問題はありませんでしたね。
基本は使い魔を育成していくゲームでしたので、
装備を拾うよりも、
「ドーピングアイテムをくれ」といった感じでした。
拾ったアイテムを、
どんどんレアアイテムに変化させていく。
こんな幸せを、
今作にもちゃんと用意してくれる。
アザーライフ・アザードリームスは
リメイクしたとしても最高なのでした。
アザーライフ・アザードリームス・GB版のまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
単純に面白いからです。
思い入れが強いという部分もありますが、
やっぱり最高でした。
二日で13時間遊びまして、
エンディングまで一気に行ってしまいましたね。
完璧を求めるのならば、
60時間掛かると思いますが。
サクッと遊ぶのならば
15時間程度で終りますので。
「ローグライクRPGって難しそう」なんて方にこそ、
遊んでほしいなと思いますね。
面白さは保証します。
なにがそんなに面白いのか?
やっぱり、使い魔の育成でしょうかね。
今作では、スキルを複数持てるようになりまして、
前作よりも遊びの幅があがっていました。
倍速で動ける「スーベニア」という使い魔を合成させれば、
キューンが倍速で動けるようになりますし。
攻撃力がアップする「ヴォルカノ」という使い魔を合成させれば、
キューンの攻撃力がアップしますし。
色々な使い魔のスキルを吟味して、
自分だけの使い魔を育成していくのが面白かったですね。
相棒のバロンが居れば、
簡単にレベルを上げられますので。
育成シミュレーションが好きならば、
是非とも遊んでほしいなと思います。
今急いで買う理由ってあるの?
私は、ローグライクRPGを沢山遊んできましたが。
トップクラスの面白さでした。
やることはシンプルです。
ただ、そのシンプルさが良いんです。
ギャルゲーの要素は無くなりました。
だけど、ゲームの遊びやすさは大幅にアップしていますので、
この機会に遊んでみて下さい。
個性的なのが好きならば、
遊びやすい優等生がお好きならば、
思う存分お楽しみください。
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
沢山の要素を削って とんでもない名作として帰って来た
それこそが、今急いで1000円で買う理由です
「この記事いい感じだったよ」とか
「このゲームを遊びたくなった」と少しでも思っていただけたら
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新しい記事を書くやる気に繋がりますので
お気楽な気持ちでどうぞ。
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