モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ワンダラスマジック 難しすぎて進めない? だったら壁に向かって5時間走れ

戦闘のバランスが悪いならば レベル上げをするのが当たり前でしょ!!

 

[こんなにも戦闘のバランスが悪いのに 嫌いになれない魅力がある]

[ワンダラスマジック  アスキー  スーパーファミコン]

 

1993年発売  

ジャンル RPG  

参考価格  ソフトのみ  1300円  完品状態 2250円

 

記事のネタバレ度 かなり高め  

攻略に必要なプレイ時間  20時間

このゲームに対する世間の評価 他のRPGとは違う リアルな戦闘

どんな人におすすめ?  ブロガーにはお勧めしたい 勝手にレベルが上がるから

バーチャルコンソール配信無し

 

 

最初は、軽めに感想を書こうと思ったのですが

 

無意識で書いていたら、6100文字まで伸びましたので

 

時間のある時にでもお読みください。

 

 

そんな今回の、S字フックで激ムズな難易度に対抗しろ

ワンダラスマジックへの6000文字のラブレターです。

 

 

 

retogenofu.hatenablog.com

retogenofu.hatenablog.com

retogenofu.hatenablog.com

 

 

ワンダラスマジックとはどんなレトロゲーム

 

このワンダラスマジックですが

1993年にアスキーから発売された

スーパーファミコン専用のRPG作品でした。

 

 

ゲームの目的は

 

主人公の女魔術師「フィーリス」を操って

 

行方不明になった父親を探すために

田舎の村から大都会へと冒険に出かける。

 

冒険の途中で、

自分が原因で世界の破滅が近づいている事を知らされる。

 

果たして世界を救いだすことが出来るのだろうか?

 

こんな、大人気漫画「ナルト」の様な

最悪の運命を背負わされた主人公が

 

世界平和の為に大冒険していくという物語になっていました。

 

何気ない父親探しの旅が

 

自分の生い立ちを探す旅に変わって行く

 

こんな壮大な作品でしたね。

 

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなコマンド選択式のRPGなのですが

 

アイコンで全てが表示されるなど

このゲームならではの、斬新さもありました。

 

ゲームの画面は

ディアブロ」や「ランドストーカー」の様な

クォータービューの方式でしたが

 

戦闘はコマンド選択式のRPGという、

何とも不思議な作品でした。

 

このゲームの特徴としましては

リアルタイムで戦闘が進んで行く作品で

 

「ぼけーっと」していると、

そのまま相手に殴られ続けますので、

緊張感のあるバトルが味わえるのが良かったです。

 

イメージとしては

ファイナルファンタジー」の様な感じでしょうかね。

 

 

戦闘シーンも特殊でして

正面のモンスターにしか攻撃できないシステムでした。

 

LRボタンで方向を変えて戦うのは

リンダキューブ」に似ていました。

 

自分の最大ライフと

相手の最大ライフがゲージで表示されていますので

 

「相手のライフが、残りどのくらいなのか?」を把握しながら戦うのが

最大の攻略法でした。

 

 

フィールドという物は無く

 

街とダンジョンを行き来しながら

冒険を進めていくタイプの作品で。

 

ステージには、

沢山のトラップが仕掛けられていまして

 

どうやって、トラップを突破して行くのか?というのも良かったですね。

 

 

そんな

 

ディアブロ的でもあり

 

ランドストーカー的でもあり

 

リンダキューブ的でもあり

 

ファイナルファンタジー的でもあった

 

ほとんどの人が存在を知らない、隠れた名作RPGなのでした。

 

 

 

ワンダラスマジックの感想でもあり レビューでもあり

 

[魔法使い3人に戦士が1人の バランス最悪のゲーム]

 

流石「ワンダラスマジック」というタイトルですね。

 

パーティーの75%が、魔法使いで構成されています。

 

このゲームの世界感としましては

魔法使いという存在は、お医者さんの様な感じで

かなりポピュラーな職業です。

 

「癒しの魔法でお薬を処方してください」こんな感じです。

 

街に行くと、魔法の学校も有る位ですので

ハリーポッター」の様な感覚かも知れません。

 

 

そんな魔法使いが、メインのゲームですので

 

パーティーの構成が

「魔法使い3人と戦士1人」という

明らかに打たれ弱いバランスになってしまったのかも知れません。

 

 

他のゲームで言いますと

 

魔法使いという存在は、

モンスターに触れられただけで

大けがをしてしまうほどの虚弱体質です。

 

そんな魔法使いをがっちりと守るために

屈強な戦士を三人入れて、守り抜くというのが当たり前なのですが。

 

今作では、そんな戦士が1人しかいませんので

とにかく、ガンガンライフが減っていく作品でした。

 

そのぶん戦士が屈強なら良いのですが。

 

この戦士も微妙に弱いので

最後の最後までモンスターの方が強いというのが、

ちょっとだけ残念でしたね。

 

 

このゲームでは

魔法を使用すると、自分のライフが減りました。 

 

ファイアーボール -20

 

フロスト -16 

 

クエイク -50 

 

デス -400 

 

みたいな感じで、MPが減っていくという概念では無く

 

自分のライフを使用して、

魔法を唱えなければいけませんでした。

 

そのため、強力な魔法を唱えたいのに

ライフが少なすぎて、諦める。

 

こんな事が頻繁に起こりました。

 

打たれた弱い魔法使いが

自分のライフを使用して魔法を唱える。

 

こんな、明らかにミスマッチのシステムが

ゲームの難易度を何倍にも上げていましたね。

 

 

そんなゲームでしたので

「2時間位遊んだら、辞めちゃおうかな…」と思っていたのですが。

 

こんな難しいゲームを、目の前に出されたら

逆に情熱が沸き上がってくるのが、レトロゲーマーです。

 

「こんな難しいゲームを、絶対にクリアしてやる!!」そう思うほどの

バランスの悪さなのでした。

 

 

 

[信仰心をお金で買う そんな凄さ]

 

このゲームですが、

魔法使いにも二種類のタイプがありまして。

 

攻撃魔法と補助魔法しか使用できない

純粋な魔法使い

 

攻撃魔法と回復魔法を両方使用できる

賢者タイプの魔法使い

 

こんな二種類に分かれていました。

 

 

攻撃魔法や補助魔法は

自分のライフを使用して唱える事が出来ます。

 

それでは回復魔法はどうなのか?

 

自分のライフを使用して

自分のライフを回復するの?となりますよね。

 

そこで搭載されていたのが、「祈願力」という

神様に対する信仰心でした。

 

祈願力を使用することで、回復魔法を唱える事が出来ました。

 

祈願力を使用して、皆の傷を癒したり

 

祈願力を使用して、毒や麻痺を治したり

 

祈願力を使用して、仲間を生き返らせることが出来ます。

 

この祈願力こそが、MPのシステムという事です。

 

祈願力が無ければ

回復魔法も、毒を治すことも

ダンジョンから脱出する事もできませんので。

 

祈願力が無くなったら帰るのが、このゲームの目安でした。

 

「祈願力が切れたら全滅だから、おとなしく帰ろう」こんな感じですね。

 

 

そして、この祈願力のシステムが問題でして

 

他のゲームならば、

宿屋に泊ることでMPが回復するのですが。

 

このワンダラスマジックに関して言いますと

教会で祈らなければ、一切回復しません。

 

しかも、使用したら使用した分だけお金が掛かる

携帯電話と同じシステムでした。

 

信仰心をお金で買う、

こんな明らかに怒られそうなシステムが

ワンダラスマジックの世界では、当たり前だったのかも知れません。

 

 

 

[アイテムのあまりの高さに驚愕する]

 

このゲームは、アイテムの値段設定が

かなりぶっ壊れていました。

 

回復アイテムが150や300なのは、まあ普通です。

 

ポーションを飲んだだけで、

ライフの80%も回復する、大盤振る舞いでしたから。

 

ただ、それ以外のアイテムの高さが異常でしたね。

 

ダンジョンを脱出するアイテムは  3000 

 

仲間を生き返らせるアイテムは  15000  

 

敵を出現させなくするアイテムは 20000 

 

こんなぼったくり価格でした。 

 

特に、ドラクエで言う所の「聖水」が20000ですからね。

 

ちなみに、最強の防具の値段が65000ですから

いかに、このアイテムが高いのかは、分かっていただけると思います。

 

ドラクエの聖水3個で

はぐれメタルの鎧が買えるのと同じですからね。

 

結局は、ほとんどのアイテムを使用すること無く

エンディング画面まで行きましたね。

 

 

このゲームは、エンカウント率が異常でしたので

敵が出てこなくなるのは、最高に嬉しいことなのですが。

 

結局は、勿体なさ過ぎて

一度も使用しないまま終わりましたね。

 

 

桁を1つ間違えたのでは?と思うほどの

高価なアイテムばかりだったのも

バランスがおかしくなった理由なのかも知れません。

 

3歩歩いてエンカウント

 

4歩歩いてエンカウント

 

1歩歩いてエンカウント

 

エンカウント地獄から逃れられるのならば、最強装備はお預けで良い」

 

と思ってしまうほどの、ぼったくり価格なのでした。

 

 

 

[そんな作品だったのに どうして大好きになっていたのか?]

 

モンスターを吹っ飛ばすのが、

最高に快感だったからです。

 

 

どうやったら効率的に進めますか?

 

 

とにかくレベルを上げて下さい。

 

 

こんなシンプル過ぎるゲームでした。

 

 

何故ならば、最初のダンジョンですら

全滅してしまうほどの難しさだからです。

 

ここで最初の衝撃を受ける訳です。

 

「何この戦闘バランス、こんなの絶対にクリア出来ないじゃん」と。

 

こちらは2人なのに

モンスターが10体以上出て来ることも当たり前ですので

とにかく、おかしなバランスでした。

 

ライフ全快でモンスターと戦ったのに

 

戦闘が終わるころには皆ボロボロ

 

こんなのが、最後の最後まで続いてくれます。

 

 

こんなゲームでしたので

ほとんどのプレイヤーが、開始2時間でギブアップ宣言したと思います。

 

私もギブアップ寸前でしたから。

 

 

しかし、レベルが1上がったらどうでしょうか。

 

 

今までは苦戦していたモンスターたちを

圧倒的な戦力でねじ伏せる事が出来ます。

 

たったレベルが1上がっただけなのに

急激な進化を遂げていました。

 

そのぶん、レベルは中々上がらないのですが

上がったら、そのエリアの支配者になることが出来ます。

 

まあ、同じダンジョンだとしても

階層が違うだけで、更に凶悪なモンスターが出てきますので

直ぐに首根っこを押さえつけられるのですがね。

 

 

それでも、その手前のエリアならば支配できますので

 

あのモンスターを蹴散らす爽快感は

中々の物がありました。

 

 

このゲームが、他のRPGと違う所は

モンスターの強さと、経験値が比例しないという所でしょうね。

 

本来ならば、

強いモンスターと戦った方が

経験値が多いのが当たり前なのですが。

 

今作では、弱いモンスターだとしても

沢山出てきた方が、獲得経験値が多くなるというシステムでした。

 

ですので、

無理をして凶悪なモンスターを倒すよりも

 

1つの前のダンジョンに戻ったほうが

安全で、レベルが上がりやすいというのも良かったです。

 

 

ダンジョンが変われば

モンスターの強さがガラリと変わりますので。

 

そのタイミングで、苦戦をする事が多かったわけです。

 

ですので、

簡単なダンジョンで安全にレベルを上げてから。

 

満を持して、

新しいダンジョンに向かった方が効率的になっていました。

 

その部分では、

新しいタイプのRPGを体験出来て面白かったです。

 

 

そんなゲームですので

レベル上げの時間が、かなり長くとられる作品でした。

 

そうなってくると困るのが、時間ですよね。

 

「この時間があれば、もっと他の事に使えたのではないか?」と

思ってしまう物です。

 

私の場合だと、その時間を

「ブログを書く時間に充てられたのでは」と思ってしまう訳です。

 

 

そんな時に革命が起きました。

 

 

序盤のダンジョンで

「歩くたびに経験値が入る」アイテムが手に入ったんです。

ドラクエの幸せの靴と同じシステムです)

 

ダンジョンを歩くたびに、少しずつですが、経験値が入ります。

 

今までは

うろうろしながらレベルを上げていましたので。

 

そのうろうろしている分だけ、経験値が入ってくれました。

 

まあ、抜群の効果がある訳では無いのですが

「無いよりはましだよね」位にはなってくれました。

 

 

なんて、終わらないのが

沢山のゲームをプレイしてきて学んだ事です。

 

「歩くことで経験値が入るんだよね?」

 

「そういえば、敵が出てこなかったダンジョンがあったよね?」と。

 

ほぼすべてのダンジョンは、モンスターが出てきます。

 

幾ら、そのダンジョンのボスを倒して平和にしようが

関係なくモンスターが出てきます。

 

しかし、とあるダンジョンだけは

最初から全くモンスターが出てきませんでした。

 

という事は、

このダンジョンを歩き回れば、

一切モンスターと戦わなくても

レベルを上げる事が出来るという訳です。

 

1分間走り回って、

「二回戦闘した位の経験値」では有るのですが

一切エンカウントしませんので、精神的には楽でした。

 

 

そんな時に、更に閃きました。

 

「壁に向かって走り続けたらどうなるかな?」と。

 

このゲームでは

何故か?壁に向かって走り続けても

普通に敵が出てくるシステムでした。

 

そんな意地悪なシステムでしたので

「もしかしたら、壁を走り続けても経験値が入るかもしれないな」と思った訳です。

 

 

そして、早速試してみると…ちゃんと入っています。

 

 

ここで最大に閃きました

「という事は、十字キーを固定して放置したら、勝手にレベルが上がるのでは?」と。

 

早速、「S字フック」を

スーパーファミコンのコントローラーにセットしまして

じっと放置してみました。

 

 

するとどうでしょうか

 

何もしなくてもレベルが上がったんです。

 

計ってみると、残り5000の経験値の状態からで

約20分でレベルが上がりました。

 

難点としては「レベルが上がりました」というメッセージが出てしまうと

その場で止まりますので、

寝る前にセットしてという訳にはいかないのですが。

 

それでも、ブログの記事を書いている最中にセットする事で

 

こちらはブログの記事を頑張る

 

ゲーム内では、壁に向かって全力疾走しながらレベル上げに励む。

 

こんな、無駄のない時間を過ごすことが出来ました。

 

 

4時間で6レベル程上げましたが

 

あの、6レベル上がった後のダンジョンの、

楽な事と言ったらもう、素晴らしすぎましたね。

 

今までも、コントローラーを放置して

レベルを上げられるゲームがありました。

 

しかし、いずれも、

連射機付きのコントローラーが必要だったのですが。

 

今作では

S字フック、洗濯バサミがあれば

そのままレベルを上げる事が出来ますので。

 

興味のある方は試してみて下さい。

 

 

この技が有効なのは

経験値が少ない序盤だけなのですが。

 

その序盤を諦めなければ

後半はどんどん面白くなって行きますので。

 

諦めるくらいならば、壁に全力疾走させてみてはいかがでしょうか。

 

 

苦戦していたモンスターを、圧倒的な戦力でねじ伏せる

 

そんな快感を体験してみて下さい。

 

 

 

ワンダラスマジックのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

このゲームですが、かなりのマイナーゲームでした。

 

私も最近になってから、偶然購入ました。

 

周りの友達は、誰もこのゲームの存在を知りませんでした。

 

ですので、

「たいしたゲームでは無いのかな」とも思っていたのですが

 

遊べば遊ぶほど、どんどん楽しくなってきましたからね。

 

まだまだ未知の作品があるんだなと、

更にレトロゲームを好きになりました。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

エンカウント地獄ですし

 

アイテムはぼったくり価格ですし

 

お金で信仰心を買いますし

 

パーティーの75%魔法使いですし

 

なかなかのくせ者ゲームでは有るのですが。

 

エンディング画面を見たくなってしまう魅力は

充分にありましたので。

 

興味のある方は、この機会に遊んでみてはいかがでしょうか。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

「お前のせいで世界は滅亡するんだぞ」

こんな絶望したくなるような展開から

 

どうやって世界を救っていくのかを考える

 

こんな素晴らしさを見せられたら、

エンディングまで遊んじゃいますよね。

 

癖は強いですが、

その癖がだんだんと心地よくなってきますので

 

序盤で諦めないで、

エンディングまで頑張ってみて下さい

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

難しすぎて進めない?

だったら壁に向かって5時間走れ

それこそが、今急いで1300円で買う理由です!!

 

 

こちらから購入できます

 

 

ソフトのみ   1300円

 

 

完品状態    2250円

 

 

その他の関連商品