原始の記憶を呼び覚ます「ゴン」:音楽とアートが融合したアクションゲーム

1994年にバンダイからスーパーファミコン向けに発売されたアクションゲーム
「ゴン」は、田中政志氏原作の恐竜漫画をベースにしています。
この漫画は11年間にわたり連載され、セリフが一切なく、
イラストだけで太古の世界を生き抜く恐竜「ゴン」を描いた芸術的な作品でした。
ゲーム版「ゴン」は、
漫画の世界観をそのままに、
ゴンとなって太古の世界を生き抜くという目的で、
PC原人に似たシンプルなアクションゲームとして制作されました。
尻尾での薙ぎ払い、頭突き、噛みつきといった原始的な攻撃方法を駆使して、
様々な動物たちと戦いながら冒険を進めていきます。
セリフなき世界で「オシャレ」なゲーム体験
「ゴン」は、プレイヤーにゲームのルールや目的を一切説明しません。
何をすればステージをクリアできるのか、
敵をどう倒せばいいのか、全てをプレイヤー自身が探し出す必要があります。
これは、セリフのない原作漫画の世界観を忠実に再現した、
非常に「オシャレ」なゲームデザインです。
当時の親切なゲームとは逆行し、
「クリアしたければ自分で考えろ」というスタンスは、ゲームに深みを与えています。
攻略の難所:サメからの脱出
このゲームの最も理不尽な難所のひとつが、
海のステージに登場するサメです。
ゴンはサメに食べられると身動きが取れなくなり、脱出方法が一切分かりません。
実は、このサメから脱出するには、
十字キーをガチャガチャと操作するという、直感的ではない方法が必要になります。
これに気づくまでに多くのプレイヤーが苦労し、ゲームオーバーを繰り返しました。
しかし、この理不尽さもまた、「ゴン」というゲームの不思議な魅力の一部であり、
多くのプレイヤーがこのゲームに夢中になった理由でもあります。
開発背景と独自の世界観
「ゴン」は、バンダイが漫画の独自性を尊重し、
あえてプレイヤーへの説明を排除したゲームデザインを採用したことで、
他のゲームとは一線を画す体験を提供しました。
この大胆な試みは、ゲーム業界の中でも異例であり、その結果として、
一部の熱狂的なファンを生み出すこととなりました。
ゲーム全体を通して、
背景に流れるBGMや効果音は、太古の自然や動物たちの動きを表現しており、
プレイヤーは視覚だけでなく、聴覚からも原始の世界に引き込まれます。
特に、ゴンの足音に合わせて太鼓が奏でられる音楽は、
シンプルながらも中毒性が高く「遺伝子がざわつく」ような感覚を覚えるほどです。
まとめ:原始の記憶を呼び覚ます音と体験
「ゴン」は、
ゲームとしての完成度は高いとは言えないかもしれませんが、
その独特な世界観と音楽、そして一切説明のないゲームデザインは、
他のゲームでは味わえない特別な体験を提供します。
セリフがないからこそ、
全てをプレイヤー自身の想像力で補完する必要があり、
それがゲームの面白さを最大限に引き出しています。
この「オシャレ」で謎に満ちたアクションゲームに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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