アドベンチャーの要素がとんでもなくクレイジー
[トラウマ製造ゲームと言うのは このゲームの事でしょうね]
1988年発売 ジャンル アドベンチャーRPG 参考価格250円
記事のネタバレ度 高め
攻略に必要なプレイ時間 10時間
このゲームに対する世間の評価 こんなに弱い悟空が許されるのか!!
どんな人におすすめ? クレイジーなアドベンチャーゲームが好きなら最高です
バーチャルコンソールで配信なし
レトロゲームの思い出というのは
かなり恐ろしい物で
カセットのパッケージを見ただけで恐怖を感じてしまいます。
しかし、どうして恐怖を感じてしまうのかは分かりません。
おそらくですが
脳ミソが強制的にリセットを掛けたのでしょうね。
「このゲームを遊んだら、きっと後悔をするぞ!!」なんて感じで。
そんな今回の、パッケージを見ただけで恐怖を感じていたゲーム
ドラゴンボール・大魔王復活の感想です。
このドラゴンボール・大魔王復活ですが
1988年にバンダイ発売された
ファミコン専用のアドベンチャーゲームでした。
前作の「神龍の謎」は
天下一武道界までのストーリーでしたが
そのストーリーの続きとなるのが
今回の大魔王復活でしたね。
ゲームの目的は
史上最悪の魔王
「ピッコロ大魔王」が復活してしまった世界を救うべく
修行を積みながら各地を冒険していく
原作ストーリー半分
オリジナルストーリー半分の作品でした。
ゲームのシステムは
アドベンチャーゲームとRPGが融合した作品で
ドラゴンボールシリーズでもお馴染になった
「カードゲーム風」のシステムになっていました。
数字と攻撃方法が書いてあるカードを選んで
フィールドの移動に使用をしたり
敵との戦闘シーンで使用するという
斬新なシステムの始まりでした。
このゲームは
アドベンチャーゲームの謎解きと
RPGのレベルを上げる楽しさが融合した
とても豪華なゲームでした。
コマンド選択式のアドベンチャーパートでは
「いどう」、「はなす」、「しらべる」などのコマンドを駆使して
イベントシーンを進める。
タンバリン
シンバル
ドラムなどの
ピッコロ大魔王が生み出した魔族との戦いは
カード選んで戦うRPGのシステムでした。
ドラゴンボールという作品で
本格的なRPGを楽しめる訳ですから
当時の子供たちにとっては、大興奮の作品だったわけです。
後のシリーズでは
アドベンチャーパートが少なくなって行き
純粋なRPG路線へと突っ走っていったので
ドラゴンボールでアドベンチャーゲームを楽しめる
数少ない作品でもありましたね。
本格的なドラゴンボールゲームの始まりと言っても過言では無い
「伝説の始まり」的な作品なのでした。
ドラゴンボール・大魔王復活の感想でもあり レビューでもあり
[クソゲーでは断じて無かった]
このゲームですが
子供の頃の記憶では
画面を見たくない程の、恐怖を感じていたゲームです。
しかし、何故そうなったのかを思い出しても
まったくわかりませんでした。
「それならば、この機会に遊んでみようかな」と。
当時は恐怖を感じても
今なら乗り越える事ができる
こう思った訳です。
そして遊んでビックリ
どんな酷いゲームが飛び出すのかと思いきや
それほど悪くありません。
と言いますか、結構面白いゲームでした。
かすかに残っている記憶では
ボスがあまりにも強すぎて、瞬殺されるというイメージでしたが。
レベル上げを頑張れば、割とスムーズに進むことが出来ます。
おそらく、昔はレベル上げなんて全くしないで
ガンガン進んでいたのでしょうね。
そりゃあクリアなんてできません。
実は、このレベル上げも
結構優しいシステムでした。
このゲームでは
「桃太郎電鉄」の様な
ボードゲームの画面を進んで行きます。
どのマスに止まっても
ちょっとしたイベントが起きるようになっていまして
仲間のカードを貰ったり
カードを全部交換したり
敵が出てきたり
こんな感じで進んでいきます。
そんな中で、特に優しいイベントが
ライフを全快にしてくれるイベントでした。
このゲームには
宿屋のシステムが無かった為に
このイベントは本当にありがたかったですね。
レベル上げをしているのに
逆にピンチになってしまう
こんな事を防ぐ為に
結構な頻度で回復イベントが起こっていたので
安心してレベルを上げることが出来ました。
レベル上げをしていれば
勝手に仲間のカードも貯まって行きますので
後半の戦闘でも役に立ってくれる訳です。
レベルが上がれば
ド派手な必殺技もどんどん増えていくシステムだったので
「次のレベルでは、いったいどんな必殺技を見られるのかな!!」
といった楽しみがありました。
こんな面白いゲームだったのに
どうして、恐怖を感じることになったのでしょうか?
[かめはめ波を撃ったら死ぬゲーム]
未だかつてあったでしょうか
主人公が必殺技を撃った瞬間に
そのまま死ぬゲームが。
スぺシウム光線を撃って死にますか?
ライダーキックを放って死にますか?
死にませんよね。
それなのに、このゲームでは死んでしまうんですよね。
このゲームのセールスポイントを挙げるのならば
これだけでお腹いっぱいです。
そして、このゲームのウィークポイントを挙げるのならば
「理不尽な謎解き」という事になると思います。
初期のアドベンチャーゲームを一言で表すのならば
「選択をミスったら、即ゲームオーバー」です。
そんな伝統を、このゲームでも受け継いだという事ですね。
「目の前には、壊せない鉄板がある」というシチュエーションで
コマンド選択の中に
ひっそりと、「かめはめ波」の選択肢が出てきます。
ここで思う訳ですね。
「ドラゴンボールでアドベンチャーゲームを遊ぶって、こういう事か!!」と。
本来のアドベンチャーゲームならば
「壊せない鉄板」というキーワードなのですから
どうにかして
破壊する方法を探しに戻るか
鉄板を開ける為のスイッチを探すのが、当たり前です。
しかし、我らが悟空ですからね
そんな鉄板なんて、かめはめ波一発でズドンという事です。
「喰らえ!かめはめ波!!」です。
そして次の瞬間には
開いた穴の向こうから、大量の水が押し寄せてきて
「水死」していました。
そして、タイトルが画面に戻されまして
ガックリというゲームでした。
このゲームは
「悟空の死」すなわち
「タイトル画面」という厳しさでした。
更に、パスワード方式なので
長いパスワードを打ち込むのが大変でした。
死んではパスワードを打ち込んでやり直す。
レベル上げをしたら、保険の意味でパスワードをメモする。
そして謎解きをして、安心できる。
こんな感じで、最後まで進んで行きます。
その他の死に方としましては
リンゴを食べて死んでしまう悟空
雪の街で凍死してしまう悟空
如意棒を使用して死んでしまう悟空
なんて、オリジナルストーリーの大半を
主人公の死因で占めるという素晴らしさが
このゲームにはありましたね。
ゲームを開始して、たったの1分で
「親友のクリリンが死んでいるのを発見する」というゲームなのですから
ドラゴンボールZのアニメから入った
当時の子供にとっては
「こんなのドラゴンボールじゃない」とビックリするのも
無理がありませんよね。
しかし、そんな個性的なゲームでしたので
「意地でもエンディング画面を観てみたい」と思いました。
ゲームの難易度的に言いますと
割とマイルドな難易度だとは思うのですが
「これは大丈夫だよね?」という選択肢を
常に疑ってかからないと
ゲームオーバー地獄になってしまいますので。
「このゲームを遊んでみたい」というクレイジーな人は
そこだけを注意して頑張ってみて下さい。
ドラゴンボール・大魔王復活のまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
なぜ遊んでほしいのかと聞かれれば
ストーリーが狂ってくるからでしょうね。
ドラゴンボールの中でも
ナンバーワンのクレイジーゲームかも知れませんので。
この機会に遊んでください。
なにがそんなに面白いのか?
難易度的には
それほど苦労はしないと思いますが。
パスワードを写メしておいた方が
気持ち的にも楽なので
その部分に注意すれば
最高に楽しいゲームになります。
今急いで買う理由ってあるの?
このゲームは、メインがアドベンチャーゲームなので
攻略情報を調べない方が楽しいです。
私も10時間ほど掛かりましたが
自力で攻略できましたので
苦しみながら遊んでみてはいかがでしょうか。
今では3DSの
「Jレジェンド列伝」という作品で
丸ごと楽しめるようになっていますので
3DSをお持ちの方は
Jレジェンド列伝を遊んでみてはいかがでしょうか。
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
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