モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

エネミーゼロとは 久しぶりのプレイで楽しんでいる自分が居た 断じてクソゲーでは無い!!

満点か評価不能か…という作者の自信作

 

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[ピン!ピン!ピン!ギャー!!こんなゲーム] 

[エネミーゼロ  ワープ  セガサターン]

1996年発売  ジャンル SFアドベンチャー  参考価格200円

 

記事のネタバレ度  高め  

攻略に必要なプレイ時間  4時間

このゲームに対する世間の評価  伝説的なクソゲー

どんな人におすすめ? 骨太すぎるバイオ系ゲームが好きなら最高です

アーカイブス配信無し

 

 

アドベンチャーゲームというのは

どうしてあんなにも魅力的なのでしょうか。

 

自分の世界には、絶対に起こりえない事件が

アドベンチャーゲームをプレイするだけで、簡単に体験できる。

 

映画やドラマでは、なかなか味わうことが出来ない

素晴らしいジャンルだと思います。

 

 

そんなアドベンチャーゲームですが

最近では規模が縮小されている様な気がしますね。

 

恋愛アドベンチャーゲームというのは

数多く存在するのですが。

 

猟奇的なアドベンチャー

 

サスペンス的なアドベンチャー

 

ホラー的なアドベンチャーというのは

 

殆ど皆無になってしまいました。

 

 

それなら、昔のアドベンチャーゲームをプレイすれば良いのかも?

 

 

そんな今回の、最近プレイして、評価がガラリと変わったゲーム

エネミーゼロの感想です(*’▽’)

 

 

 

エネミーゼロとはどんなレトロゲーム

 

このエネミーゼロですが

1996年にワープから発売された

セガサターン専用の、アドベンチャーゲームでした。

 

ゲームのストーリーは

 

宇宙船内に突如現れた、「エネミー」という透明な怪物から

 

いかに逃げ延びていくのか

 

どうしてエネミーが現れたのか

 

こんな、映画「エイリアンシリーズ」の様な、展開が売りの作品でした。

 

ゲームのシステムは

前作の「Ⅾの食卓」のシステム同様

自分でキャラクターを動かしながら

宇宙船内の謎や仕掛けを解いていく、探索型のアドベンチャーゲームで。

 

自分自身が、エネミーゼロという世界の

主人公になっていくのが

他のゲームより何倍も感情移入できて、最高なゲームでした。

 

全てのシーンが

フルポリゴンで表現されていまして。

 

グラフィックに全てを捧げたといっても過言ではない。

 

「未来のゲームってこんなに凄いんな」という体験ができた

SFアドベンチャーゲームなのでした。

 

 

 

エネミーゼロの感想でもあり レビューでもあり

 

[昔の印象は、完全につまらないゲームだと思っていました]

 

このエネミーゼロですが、ゲームの作者が

「満点か評価不能のゲーム」という言葉を言っている通り

とても難解なゲームでした。

 

しかし、それに反して

エネミーゼロというゲームは

60万本という大ヒットを飛ばしました。

 

つまり、沢山の人に

このエネミーゼロというゲームは、プレイされた訳です。

 

 

その結果どうなったのか…?

 

「完全なるクソゲー」という扱いを受けてしまいました。

 

中には、「エネミーゼロこそが、最高のゲーム」という人も多かったと思いますが。

 

いかんせん

60万本という大ヒットのおかげで

圧倒的に批判の方が多くなってしまいした。

 

これが、5万本くらいのヒットなら

満点が3万人。評価不能が2万人で良かったのでしょうが。

 

60万本の超大ヒットですからね。

満点が10万人、評価不能が50万人という

とんでもない、バランスになってしまったんですよね。

 

 

その理由というのも

このゲームが、とんでもなく難しいゲームだったからです。

 

普通の謎解きなら

それほどゲームの批判もされなかったのでしょうが。

 

「そんな簡単なゲームとは、一緒にして欲しくない…」という表れなのか

何故か数学的な謎解きも多く。

 

「こんなの、まだ学校で習ってないよ!!」という悲鳴も

沢山聞こえてきたでしょうね。

 

 

私も、そんなプレイヤーの一人で

当時は、ゲームの謎解きが全く分からないまま

クソゲー扱いして、ゲームの箱に封印していました。

 

しかし、最近では

アドベンチャーゲームを、無性にプレイしたくなる

禁断症状が出てきまして。

 

「なら、エネミーゼロでもやってみようかな…」となった訳ですね。

 

 

するとどうでしょうか?

 

当時は全く解けなかった謎が、分かるではありませんか。

 

しかも、ストーリーの奥深さも手伝って

ドンドン先へと進みたくなっていきます。

 

まるで、最新ゲームでもプレイしている様な、新鮮な面白さでしたね。

 

このゲームが発売した頃は

まだまだ、探索型アドベンチャーゲームというジャンルが

根付いていなかった時代だと思われます。

 

そんな時代に発売したからこそ

意味もあったのでしょうが。

 

もしも、今の時代にリメイクしたとしたら

「満点の方が上回るのでは…」と

エンディング画面を見ながら改めて思いましたね。

 

 

エンディング画面を見るまでに

攻略情報無しで30時間くらい掛かりましたが。

 

それでも、時間が惜しいとは思わなかった、名作ゲームでしたね。

 

 

 

[全ての要素が、ゲームをクリアさせる気ゼロ]

 

このゲームの売りは

「視覚と聴覚をフルに使うゲーム」というのが最大の売りでした。

 

視覚をフルに使うというのは

ゲーム画面を、隅々まで探し出して

冒険に必要な、キーアイテム探すという意味で分かるのですが

 

「聴覚をフルに使うとは…?」となりますよね。

 

 

このゲームでは、エネミーという透明な怪物が襲ってきます。

 

それも、ビックリするくらい沢山居ます。

 

そんな、透明なエネミーを探すのが

「自分自身の聴覚」という事なんです。

 

エネミーが近づいてくると、木琴の様な音で

「ピン、ピン、ピン…」と鳴りだします。

 

これが、エネミーとの距離によって

テンポや音の高さが変わって行きます。

 

エネミーの距離が遠いと、ゆっくりで低い音。

 

エネミーの距離が近いと、テンポが早めの、高い音に変化していきます。

 

そして、エネミーに触れたら最後…ゲームオーバーです。

 

 

なので、出来るだけゆっくりと歩きながら

エネミーに最新の注意を払って、常にドキドキ状態で進んで行きます。

 

これが、ゲームの序盤なら構いません。

 

ゆっくり歩きながらエネミーを撃って

退治しながら進めば良いので。

 

 

しかし、ゲームの後半になったら、そう簡単には行きません。

 

なぜなら、複数のエネミーを

同時に相手にしなければいけないからです。

 

エネミーを倒したと思ったら、二体目のエネミーにガブリ…。

即ゲームオーバーという訳ですね。

 

しかも、後半のエネミーは

透明なエネミー(音で場所が分かる)

エネミーの赤ちゃん(見えるけど、音は鳴らない)という

意地悪なコンビネーションで攻めてきます。

 

「音が鳴らないから、ここは平和だな……からの、ギャー!!」ですからね。

 

おそらく、このコンビネーションを喰らって

エネミーゼロの攻略を諦めた人は多いでしょうね…。

 

 

それ以外の要素でも

 

エネミーを攻撃出来る銃には、弾数制限がある…とか

 

エネミーを攻撃出来る銃は、とんでもなく射程が短い…とか

 

セーブをするにも、セーブデータをロードするにも制限がある…とか

 

「明らかに、ゲームをクリアさせる気が無いだろう!!」という所が

セールスポイントでもあり

「だからクソゲー扱いされたのかな」という所でしたね。

 

 

 

エネミーゼロのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

おそらく、エネミーゼロという存在を知っていても

最後までプレイした事が有る人は、物凄く少ないと思います。

 

しかし、今の時代だからこそ、楽しめる部分もあるんです。

 

確かに、お手軽に遊べる難易度では無いのですが

 

イージーモード、ノーマルモード、ハードモードが用意されているので

 

最初はイージーモードで、ストーリーを楽しむ

 

最後はハードモードで、心底苦しむ。

 

そんな遊び方も楽しめるので

「我こそは、激ムズゲーム好き!!」という人は

是非この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

私は攻略するまでに30時間ほど掛かりましたが

上手い人なら、5時間程度でクリア出来ますので

是非ともタイムアタック的なチャレンジをしてみて下さい。

 

エネミーに触れた瞬間にゲームオーバー

こんなスパルタ過ぎるシステムも含めて、愛してください。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

このエネミーゼロをプレイしてから

ゲームの音に、敏感に反応していくようになりました。

 

「ここで、この音楽が流れているという事は…」なんて感じで。

 

次のゲームの展開が

効果音の大きさ、音楽のテンポによって

解かりやすく表現されているのが素晴らしかったですね。

 

ゲーム製作者の飯野賢治さんは

グラフィックとゲーム音楽を重視する人だったそうなので

効果音すらも攻略のヒントにしていたのかもしれません。

 

ゲームに大事な事を教えてもらう

 

そんな感動でした。

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

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