モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

カイの冒険の長めの感想 有野課長も叫んで絶望した激ムズアクション

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今でも語り継がれる圧倒的な難しさ

 

[ゲームセンターCXで値段が高騰した伝説的な作品] 参考価格2000円

[カイの冒険  ナムコ]

1988年発売 ジャンル アクション

 

 

難しいゲームって面白いですよね。

 

難しいゲームというのは、クリアしただけで褒められます。

 

なので、定期的に難しいゲームをあえてプレイして、

ストレスが貯まって逆効果…なんて体験を何度繰り返しても、

「あと一時間だけ頑張ってみようかな…」と思わせてくれる魅力が、

難しいゲームにはあるんですよね。

 

 

そんな、魔性の魅力が詰まっているファミコン屈指の激ムズゲーム

カイの冒険の感想です(*’▽’)

 

 

 

カイの冒険とはどんなゲーム

 

このカイの冒険ですが、

1988年にナムコから発売された、

ファミコン専用のアクションゲームでした。

 

 

このカイの冒険ですが、

1985年に発売されたドルアーガの塔の外伝的な作品で、

どうしてドルアーガの塔という恐怖のダンジョンに、

主人公のギルの彼女である、カイが居たのかを描いた、

ドルアーガの塔のファンのための作品でもありました。

 

 

ゲームのストーリーは、

愛と平和の象徴ブルークリスタルロッドが盗まれてしまった、

世界を救うためには、誰かが取り戻しに向かわなければいけません、

その結果選ばれたのがカイだったという訳ですね、

勇気を身軽さに変える、魔法のティアラを貰ったカイが、

凶悪なモンスターがうごめく恐怖の塔に登っていく…こんなストーリーでした。

 

 

ゲームのシステムは、

マリオタイプのアクションゲームなのですが、

使用できるボタンは移動の為の方向キー、ジャンプボタン、加速ボタン、

たったこれだけのシンプルな操作性です。

 

 

そして、このゲームの最も特徴的なのが、

敵モンスターを倒すのではなく、ただひたすらに避けまくるという、

か弱い女の子が主人公のゲームだったという訳ですね。

 

 

神様も、勇気を身軽さに変えるティアラだけでは無く、

モンスターを攻撃する為の、剣の一本でもくれたら良かったのに、

貰えたのは、ジャンプ力が超人的になってしまうティアラだけだったというのが、

当時のナムコの、クレイジーさを象徴しているゲームでしたね(^◇^)

 

 

 

カイの冒険の感想

[ゲームクリアまでが、チュートリアルという豪快さ]

 

このゲームは、ドルアーガの塔という事もあって、60階が頂上です。

 

なので、60階まで登っていくのがこのゲームの目的という訳ですね。

 

 

このゲームですが、

ジャンプの感覚が、他のアクションゲームとは少し違いまして、

とてもふわふわしながら移動していきます。

 

 

例えるならば、

月面で飛び跳ねている宇宙飛行士の様なふわふわ感です。

 

そんなジャンプの性能なので、

物凄くもどかしくなっていくんですよね。

 

 

ゲームをプレイしていて、何度も、

「これがマリオだったらな…」と思ってしまいます。

 

 

なにせ、こちらはふわふわの無重力状態の様な感じなのに、

相手の攻撃は猛スピードですからね。

 

 

この、特殊な操作性に慣れるしかゲームをクリア出来ない…そんな作品です。

 

 

なので、どうやって効率的にジャンプを操作しながら、

60階を目指して行くのかを楽しむゲームでした。

 

 

そんなこんなで、ジャンプにも慣れてようやく最上階に着き、

ようやく感動のエンディング画面が…なんて、

ここで終わらないのがこのゲームの凄さです。

 

 

このゲームは、ドルアーガの塔の前のお話という設定です。

 

ドルアーガの塔は、カイを助け出しに行く物語でもあります。

 

 

つまり、ドルアーガの塔本編に続くように、

最上階でドルアーガの魔法によって石に変えられておしまい。

 

こんな、ファミコン史上最も悲惨な最後でした。

「やったー、ゲームクリアした!!」からの、

「あれ、石にされちゃった…」こんな、子供には悲惨すぎる終わりなんですね。

 

 

そして唐突に流れてくる、

スペシャルステージというおまけこそが、

このゲームが、ファミコン屈指の難易度をほこる理由なんですよね。

 

 

本来は、60階で終わりのドルアーガの塔が、

増築の結果、なんと100階まで遊べるよという優しさこそが、

おまけでもあり、嫌がらせでもあるという事なんですね。

 

 

そして、このスペシャルステージの難しさを体験して分かります。

 

今までの難易度が、

ゲームのルールを覚えさせるための、練習ステージだったというのが。

 

 

今までの難易度とは比べ物にならない、

敵の猛攻、風が吹いて押し戻されるなどの嫌な仕掛け、

ギリギリでしかクリア出来ない様に設定されているタイムなど、

「1時間気軽にプレイさせておいて、ここから本番なの…」という絶望感こそが、

このゲームが、とんでもない人気を誇る理由なのかも知れませんね(*´Д`)

 

 

[難しいゲームだからこその優しさ]

 

確かに、このゲームはとんでもないゲームです。

しかし、そんなとんでもないゲームにも優しさはあるんです。

 

 

それが、

無限コンティニューのシステムであったり、

ドルアーガの塔でお馴染のキャラクターが綺麗に描かれていたり、

パックマンの敵がゲスト出演していたり、

一度ぶつかった敵は消えてくれるという優しさでした。

 

 

このゲームは、三機が無くなればゲームオーバーというシステムでした。

 

なので、一つのステージで二回までは、

捨て身の体当たりが使えるという裏ワザ的な優しさがありました。

 

 

どんなにいやらしい攻撃をしてくるモンスターも、

自分の残機と引き換えに、相手を道連れに出来る、

こんな捨て身の攻撃方法でしか、モンスターを倒せない程、

かよわい女の子なんですね。

 

ただし、コンティニューを使ってしまうと敵が復活するので、

最後のプレイは絶対に死んではならないという緊張感が最高でした。

 

 

なので、圧倒的に難しいゲームなのですが、

三機をまとめて一回のプレイだと思って、

効率的に使いながら進むと気付いた瞬間から、

「もしかしたらこの激ムズゲームをクリア出来るかもしれない…」

なんて、魔性の魅力に取りつかれてしまい、

何時間でも時間を忘れて遊べるのが最高でしたね(/ω\)

 

 

 

カイの冒険のまとめ

 

このゲームは、あるきっかけで値段が高騰したゲームでも有名でした。

 

そのきっかけが、我らがゲームセンターCXだったんですよね。

 

 

その頃の私は、ゲームセンターCXを見たら、

課長がプレイしていたゲームを探すという行為を、繰り返していたのですが、

このカイの冒険に関していうと、もう既に持っていました。

 

と言いますのも、結構このゲームは安いゲームだったんですよね。

 

 

それこそ、本家のドルアーガの塔の方が高いゲームソフトでした。

 

 

しかし、ゲームセンターCXで取り上げられた時から、話が変わって来たんです。

今までは、箱と説明書付きで1000円くらいだったのが、

数か月後には、4000円までジャンプアップしていましたからね。

 

 

確かに、ゲームセンターCXでどの回が面白かったのかと聞けば、

この、カイの冒険は絶対に外せない程の面白さを放っていました。

 

 

そんな面白い番組を見たら、遊びたくなるのが当たり前ですからね。

 

なので、今までは、

普通のファミコンカセットと同じか、もしくは若干安めの作品だったのに、

今では、定価並みに高いプレミアムソフトへと出世して行ったんですよね…。

 

 

そんな、有野課長と同じ体験をしてみたいと思わせてくれる人が、

あまりにも多かった程、とんでもない難易度をほこった名作アクションゲーム 

カイの冒険の感想でした(*^▽^*)