最初は「物足りない」? しかし、最後の5%で全てがひっくり返る!

ゲームを通じて、
その作品の存在を知り、そして原作にのめり込んでいく……そんな経験、
あなたにもありませんか?
ドラゴンボールのゲームに夢中になり、
気がつけば漫画を全巻揃え。
キン肉マンのゲームをプレイしたことをきっかけに、
アニメの世界に飛び込んでいく。
ゲームが、新たな世界への扉を開いてくれる、そんな素晴らしい体験です。
今回ご紹介するゲームは、
「ゲームをプレイした後には、原作アニメをめちゃくちゃ見たくなる」
そんな衝動に駆られる一本。
1991年に、テクモからファミコン向けに発売されたアクションゲーム
『キャッ党忍伝てやんでえ』です。
このゲームを遊ぶまで、その存在を知らなかったとしても、
プレイ後にはきっと、あなたも「秘密忍者隊ニャンキー」の活躍を、
アニメで追いかけたくなるはずです。
『忍者龍剣伝』に『ロックマン』をプラス!? テクモが放ったコミカルアクションの傑作
本作は、大人気アニメのゲーム化でありながら、
そのゲームシステムはテクモらしい骨太なアクションゲームとして昇華されています。
ゲームの目的は、
秘密忍者隊ニャンキーを操作し、
エドロポリスの平和のために日夜奮闘すること。
その画面は、テクモの代表作『忍者龍剣伝』を、100倍コミカルにしたような、
しかし確かなアクション性を感じさせるものです。
使用できる必殺技がそれぞれ異なる3人のキャラクターを選び、
ステージを進んでいきます。
必殺技の使用には「忍法ゲージ」を消費するため、
どこで、どの必殺技を使うかを戦略的に考えるのがこのゲームの醍醐味です。
さらに本作には、
メインキャラクターの他にも、
状況に応じて切り替えられる「お助けキャラクター」システムが搭載されています。
これは、往年の名作アクション『ロックマン』を彷彿とさせる、
プレイヤーの心をくすぐるシステムです。
- 土の中を掘り進むことができる**「ゴットン」**
- 巨大な岩を破壊できる**「リキノシン」**
- 水中のステージでは無敵の存在感を放つ**「ネッキー」**
- そして、このキャラクターだけでほとんどのステージをクリアできる**「ミエトル」**
これらのユニークなお助けキャラクターたちにチェンジしながら、
ステージを進んでいくのは、まさに至福の体験です。
お助けキャラクターの特殊能力には「ヘルプゲージ」を使用しますが、
メインキャラクターに戻せば自然に回復するため、
ほぼ無制限に使用できるというのも嬉しいポイント。
基本的には主人公の「ヤッタロウ」を操作して進みますが、
イケメンキャラクターの「スカシー」や、
紅一点の「ブルルン」など、
キャラクターを切り替えることでゲームの味を変えながら進むのも楽しいでしょう。
無限コンティニューとパスワード方式が採用されているため、
一気にクリアする必要がなく、
自分のペースでコツコツと進められるのも、現代のプレイヤーには嬉しい配慮です。
テクモのゲームと聞けば、
激ムズの難易度を想像するかもしれませんが。
アニメ作品のゲーム化ということもあり、
比較的マイルドな難易度で楽しむことができます。
豪華なアクションゲームを待ち望んでいたあなたには、絶対にお勧めできる一本です。
「ミエトル」がもたらす「物足りなさ」と、最終ステージの「鬼畜」な洗礼
このゲームは、
短めのステージ構成で、それぞれの最後にボスが待ち受けるという、
アクションゲームの王道を行くスタイルです。
ボスはそれほど強くなく、
ステージを進むことに集中していれば、比較的簡単に攻略できるでしょう。
しかし、その「ステージを進むこと」がメインのゲーム性だったはずなのに、
「ミエトル」という、ぶっ壊れた性能のキャラクターの存在が、
ゲームの難易度を大きく変えてしまいます。
このミエトルは「好きなタイミングで空を飛ぶことができる」という、
アクションゲームのお約束を全て破壊したようなキャラクター。
ステージの下で敵が猛攻を仕掛けてくる中、
その上を鼻歌交じりでお気楽に飛んでいけるのです。
ヘルプゲージがなくなれば飛べなくなりますが、
その頃にはステージの最後に到着していることがほとんど。
基本的には、空を飛んでいるだけで進めるゲームになってしまうのです。
「うーん、惜しい!」と、あなたは思わず唸ってしまうかもしれません。
ステージの難易度もそれほど高くなく、
ボスも基本体力が低く設定されているため、苦戦することはほとんどありません。
さらに優しいシステムとして、
「アイテムを何度も繰り返し取れる」というものがあります。
例えば、ハートのアイテムはライフを全快させるわけではなく、
ハート2個分しか回復しません。
しかし、画面を切り替えればアイテムが復活するため、
ハートを取る→梯子を上って画面を切り替える→梯子を下りる→ハートが復活!→ライフが満タンになるまで繰り返す、ということが可能になります。
そのため、最初の印象としては「なんだか物足りないな…」と感じるかもしれません。
最後の5%で、全ての「物足りなさ」が「達成感」に変わる!
しかし、このゲームの真価は、
最終ステージに到達した瞬間に全てがひっくり返ります。
今まで、どんなにライフが減っていても、
落ちている回復アイテムを取ればライフ満タンの状態でボスに挑めました。
必殺技を使用しまくっても、
回復アイテム同様に忍法ゲージを回復させてくれるアイテムがあったため、
常に万全の状態でボスに挑めたはずです。
しかし、最終ステージでは、そんな優しいアイテムは一つもありません。
さらに、敵の猛攻は今までのステージの3倍くらいの量で襲いかかり、
このステージだけは空を飛んで逃げることもできないように設計されています。
そして、ラスボスの強さは、
今までのボスを全て足しても、このラスボスの方が強いのではないか? と
思わせるほどの強力さです。
このゲームを一言で表すならば、
「最終ステージにたどり着くまでに1時間、最終ステージをクリアするのに2時間」
というほどの難しさ。
今まで優しい顔をしていたゲームが、
最終ステージだけは鬼のような顔を見せるのです。
しかし、そのぶん、エンディング画面を見た時の達成感は、
相当なものがあるでしょう。
最後の5%が異常に濃厚な、ファミコンを代表する名作アクション。
それが『キャッ党忍伝てやんでえ』なのです。
「忍者龍剣伝」と「ロックマン」を愛するあなたへ捧ぐ、ファミコン後期の傑作
ファミコン後期の作品ということもあり、
このゲームは少々高価かもしれません。
しかし、その値段以上に楽しめることは間違いありません。
「忍者龍剣伝が大好き!」という人や、
「ロックマンシリーズがあれば死んでもいい!」なんて人には、
心からお勧めしたい一本です。
もしあなたが「どちらも大好き!!」というのであれば、
絶対に遊んでほしい作品です。
最初は少し物足りなさを感じるかもしれませんが、
最後の最後に訪れる、あの圧倒的な達成感のために、
ぜひこの冒険に飛び込んでみてください。
そして、クリア後にはきっと、
あなたも「秘密忍者隊ニャンキー」のアニメを狂おしいほど見たくなるはずです。
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