ゲームボーイ初期を代表する 荒々しい名作ゲーム 和風のBGMも最高
[にくんにつかえるきはない…にくんってなんですか?]
1990年発売
ジャンル アクション・シミュレーション
参考価格 ソフトのみ 330円 完品状態 880円
記事のネタバレ度 高め
攻略に必要なプレイ時間 2時間
このゲームに対する世間の評価
こんなにもスピード感溢れるシミュレーションゲームは珍しい
どんな人におすすめ? ガンダムが好きなら絶対にお勧め
バーチャルコンソールで配信無し
「司馬遼太郎」原作の
国盗り物語という小説があります。
この小説は
織田信長の人生を描いた小説で
大人気シミュレーションゲーム、
そんな大人気歴史小説を題材にしたゲームが
他にもあったのです。
SD戦国伝・国盗り物語の感想です。
このSD戦国伝・国盗り物語ですが
1990年にバンダイから発売された
ゲームボーイ用のアクションゲーム作品でした。
ゲームの目的は
そんな夢物語を実現したのが
今回のSD戦国伝・国盗り物語でした。
「ガンダム軍」と「ザクト軍」どちらかを選び
戦国の舞台で雌雄を決するの
そんな熱い目的になっていました。
ゲームのシステムは
オーソドックスなアクションゲームで
アクションゲームにシミュレーションをプラスした作品でした。
似たタイプのゲームで言いますと
「ガチャポン戦士」をシンプルにしたシステムでしたね。
ガンダム軍なら
将軍ガンダム
ぜーだガンダム(なぜか?ぜーたでは無い)
ひゃくしき
ザクト軍なら
ささびい
さいこ
くいんまんさ
なんて感じで、
戦国武将として登場しまして。
そんな武将を仲間にしながら、
本陣へと攻めていく、画期的な作品になっていました。
ガチャポン戦士との違いとしましては
ガチャポン戦士は、
お金を使用してユニットを生産していくのに対して
今作の国盗り物語では
マスに居る中立的なユニットを説得しながら
徐々に戦力を増やしていくという流れでした。
主力ユニットは、
最初から城の中に居るのですが
その他のユニットは、
フィールドのマスに住んでいまして
そこに足を運んで説得していく訳です。
この部分こそが
戦国時代の「在野武将」を探すシステムと同じだった訳です。
「あそこには、とんでもない天才が居るらしいぞ」とか
「あそこには、とんでもない剛腕の持ち主が居るらしいぞ」とか
優秀な人材を探す事こそが、戦力強化に繋がっていた時代を
上手く表現していました。
シナリオごとにキャラクターが決まっていますので
いかに、中立のキャラクターたちを
こちらの陣営に引き込めるのか?が重要な作品でもありました。
アクションのテクニックだけで進むのではなく
どうやって仲間を増やしていくのか?が最高に楽しい。
ゲームボーイ初期を代表する偉大な作品なのでした。
SD戦国伝・国盗り物語の感想でもあり レビューでもあり
[リアルタイムで進んで行くのが新感覚]
このゲームですが
ターン制で進んで行くモード
リアルタイムで進んで行くモード
こんな二種類のことなるシステムから
好きな方を選べるシステムでした。
ターン制の方は
自分と相手の交互にターンが進んで行く、
オーソドックスなシミュレーションゲームのシステムです。
リアルタイム制の方は
自分も相手も、
ターンという概念を無視して
好き勝手に進んで行くというのが斬新でした。
考えている時間なんてものは無く
こちらがもたもたしている内に
相手の軍は素早く戦力を拡大して、こちらに攻め込んで来る。
こんなヒリヒリ感が最高でしたね。
ターン制ならば
「相手がここに移動するのかな?」を考えるのが必要なのですが。
リアルタイム制ならば
「相手が移動する前に、戦力を素早く展開するんだ!!」ですからね。
この衝撃度は
当時としてはかなりのものがあったのではないでしょうか。
コンピューターの思考時間が厳しかったガチャポン戦士を
同時進行という荒業で解決する
凄いね!!
[二つの軍で遊べるのが楽しい]
この当時のゲームというのは
主人公のチームだけしか使えないものでした。
「敵のチームを選べて嬉しいの?」です。
しかし、このゲームでは
ガンダム軍とザクト軍、両方で遊ぶことが出来ます。
つまり
「ガンダム軍に飽きたから、今度はザクト軍で」とか
「ザクト軍に飽きたから、今度はガンダム軍で…」というふうに
その日の気分でチームを変えて遊ぶのが最高でした。
中立キャラクターも
ガンダム軍に好意的
ザクト軍に好意的と言うのが決まっていましたので
チームを入れ替える事で、
同じシナリオでも2倍楽しめるのは素敵でしたね。
「ウルトラマン」でも
正義のウルトラマンではなく
悪の怪獣に肩入れする子供も多かった時代ですから。
正義のガンダム軍のみならず
悪側のザクト軍側に肩入れする子供も居ると考えたのかも知れません。
その結果が「二つの軍勢で楽しめる」という
素晴らしいシステムに繋がったと思います。
[ストーリーモードが無い]
このゲームですが
短いステージが10本入っているのですが
ストーリーモードというものは一切無く、
そこの部分が少し物足りなかったです。
こんなにも面白いゲームシステムですからね。
もっと沢山のステージを遊んでみたかったなとも思いましたね。
そんな不満点からなのか
続編の「天下統一編」では、濃厚なストーリーを楽しむことが出来たのでした。
荒々しい感じは今作の方が強めでしたので
今作にストーリーモードがあれば
おそらく伝説になれたかもしれません。
SD戦国外伝国盗り物語のまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
このゲームには難しい言葉が沢山出てきます。
「にくんにつかえるきはない」とか
「かえりうちにしてくれる」とか
子供の頃には分からなかった
難しい言葉の意味が、最近になってようやく分かる様になりました。
特に「にくんにつかえるきはない」ですが
漢字にすると意味が分かります。
「二君に仕える気は無い」となり、
二人の君主に仕える気は全く無いという
かなり深い意味だとようやく分かったのでした。
そんな勉強にもなるゲームですので、
今という時代に遊んでみて下さい。
なにがそんなに面白いのか?
こんなにもスピード感溢れるシミュレーションゲームは
かなり珍しいと思います。
なにせ、とんでもない速さで敵が進行してきますからね。
ぼけっとしている暇なんてありません。
そんな荒々しい感じこそが
今なお名作シミュレーションとして語られている理由なのかもしれません。
今急いで買う理由ってあるの?
シミュレーションゲームというのは
考えて、考えて、考えまくって、ターンを進める。
こんな玄人好みのジャンルだと思います。
そんなジャンルをこれでもかと破壊しまして。
「急がないと、敵軍に仲間を根こそぎ持っていかれる!!」なんて
とんでもないゲーム性になっていましたね。
シンプルな作品なのに
ゲームシステムは未来のゲーム
そんな作品を遊んでみて下さい
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
敵軍の武将を無理矢理説得するのが最高に楽しい
それこそが、今急いで330円で買う理由です
ソフトのみ 330円
完品状態 880円
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