今まではドラクエ3だと思っていました
[夜叉姫伝説を どれだけ繰り返しクリアしたことでしょうか]
1992年発売 ジャンル RPG 参考価格3500円
記事のネタバレ度 高め 攻略に必要なプレイ時間 15時間
このゲームに対する世間の評価 知る人ぞ知る超名作RPG
バーチャルコンソールで配信無し
子供の頃の夢というのは
本当にバカっぽいなぁと思います。
私の子供の頃の夢は
「ゲーム機をコンプリート」するのが夢でした。
お金持ちの友達の家に遊びに行くと、
こんな主力のゲーム機全てがあった時には
「ここは夢の国なのだろうか?」と思うと共に
「私も三台、揃えるぞ!!」なんて思っていましたね。
そんな時に
友達がプレイしているのを、何時間も見ていて
後に自分でも購入して、最高にハマったゲームが
今回の「桃太郎伝説外伝」です。
桃太郎伝説外伝は
最初にゲームボーイで発売されて(1991)
次にPCエンジンで発売されて(1992)
ちなみに私が持っているのはゲームボーイ版とPCエンジン版で、
今回の感想はPCエンジン版の感想です(*’▽’)
この桃太郎伝説外伝ですが、
1992年にハドソンから発売された
1991年に発売された
ゲームボーイ版を大幅にパワーアップしたのが
(使用できるキャラクターが増えているなどパワーアップしていました。)
ゲームの目的は
本家の「桃太郎伝説」に出てくる、
魅力的なサブキャラクター達にスポットを当てたゲームで、
「あのキャラクターが主人公だとしたら…」
こんな展開が楽しめる作品でした。
ゲームのシステムは、オーソドックスなRPGで
本家の桃太郎伝説のシステムを受け継ぎながら
それぞれの主人公にそった、独自のシステムが搭載されていました。
オリジナルの桃太郎伝説ファンにも楽しめる
初めての桃太郎伝説シリーズだとしても、充分に楽しめる
優秀なRPGなのでした。
浦島太郎が主人公の
オーソドックスなRPGが体験できる
王道のストーリー
貧乏神が主人公の、敵のお金を盗んで戦う、
「これぞ貧乏神のゲーム」という体験が出来る
異色のストーリー
夜叉姫が主人公の、
好きな仲間を選んで、最強のパーティーを組んでダンジョンを進む
最もお勧めなストーリー
こんな、豪華すぎる三本となっています。
あのキャラクターが主人公だったら、どんなRPGが楽しめるのかな?
こんなみんなの疑問を
オムニバス形式のRPGで楽しむことができる
今の時代に遊んでも、全く古臭さを感じる事が無い
偉大過ぎる作品なのでした(^◇^)
桃太郎伝説外伝の感想でもあり レビューでもあり
[短編集の様なゲーム]
桃太郎伝説外伝は、使用できる主人公が三人です。
王道のRPGをプレイしたいなら浦島太郎伝説を···。
へんてこりんなRPGをプレイしたいなら貧乏神伝説を···。
ダンジョン系RPGの雰囲気をプレイしたいなら夜叉姫伝説を···。
こんな感じで、その時の自分のテンションによって
三種類の変わったRPGが楽しめる、お買い得過ぎるゲームでした。
プレイ時間の長いRPGも、もちろん楽しいのですが
ストーリーが違うゲームを、交互にプレイする事によって
無限に楽しむ事ができました。
プレイ時間の短さを、沢山のバリエーションで楽しむ
マイナスポイントを、最高のプラスポイントに変えたのは、
革命的だったのではないでしょうかね( ゚Д゚)
[なんといっても夜叉姫伝説]
このゲームは、主人公が選べるシステムなので
何度も繰り返しプレイできる作品でした。
ですが、一つのシナリオが面白すぎたので
その主人公しかプレイしなくなる
そんな現象が起こってしまうほどの、名作シナリオこそが
夜叉姫伝説というシナリオでした。
夜叉姫伝説のシステムは
自分が好きなタイプの仲間を三人入れて
地下13階の城から、地上のラスボスを目指してコツコツと登っていく
ウィザードリィでお馴染の、ダンジョンRPG風のシステムです。
(マップは普通のドラクエ系ですが、迷路っぽくなっていました)
好きに選べる仲間は
バランスタイプ あしゅら
僧侶タイプ ふうじん
魔法使いタイプ らいじん
遊び人タイプ あまのじゃく等
好きな様に、冒険するメンバーを選ぶ事ができました。
最初のプレイは
強力なメンバーでマイルドに楽しむ。
ゲームに慣れてきたら
最弱メンバーで強烈に楽しむ。
こんな感じで、
1つのシナリオを何度でも繰り返し遊べるのが
最高に面白かったですね。
最弱メンバーのパーティーで行くよりも
自分1人の方が遥かに効率的
こんな、「罰ゲーム以外なにものでもない」仲間と一緒に
エンディングを見た時の感動は、本当に幸せでしたね。
どんなパーティーで冒険に行こうかな?
こんなワクワクも、素晴らしい作品なのでした(*´з`)
[ストーリーが比較的に短い]
私はこのゲームが本当に好きなのですが
あえて残念な所を探してみるとしたら
短編集的なノリのゲームなので
各ストーリーが比較的に短いという所ですね。
プレイ時間でいうと
たった数時間でエンディング画面を見る事が出来てしまうので
そこだけがすこし残念な所でした。
仮に、夜叉姫伝説のボリュームがもっともっと莫大にあれば
「これこそが、PCエンジンの中でもナンバーワンゲーム」と
胸を張ってお勧めできたのではないでしょうかね(;´・ω・)
夜叉姫伝説の元ネタを考えてみる
このゲームをプレイして、気づいた事がありました。
昔は、夜叉姫伝説をプレイしていて
「ドラクエ3みたいなシステムで面白いな」と思っていました。
最初に、戦士を選んで、僧侶を選んで、魔法使いを選んで進む···。
「これって、まんまドラクエ3みたいだな」と。
しかし、それから数年後に「ウィザードリィ」に出会って
「これって、そもそもウィザードリィのシステムじゃん!?」と気づき
「ということは、これはドラクエ3じゃなくて、ウィザードリィだったのか···」と
ようやく元ネタの意味が分かったのでした…。
なんて、終わらないのが最近になって気づいた事です。
初代のウィザードリィは
地上の城下町から、地下の薄暗いダンジョンに潜って行き
邪悪なるラスボスを目指していくゲームです。
しかし、今回の夜叉姫伝説は
ウィザードリィとは逆に
地下の夜叉姫が住んでいる城から、地上に登って、邪悪なるラスボスを目指す
こんなゲームでした。
そんな時に急に閃いたんです。
「これってもしかしたら、ウィザードリィ4なのか?」と···。
「ウィザードリィ4」というゲームは
ウィザードリィ1のラスボスである
邪悪なる魔法使い「ワードナ」が主人公の、とんでもないゲームです。
つまり、全てがウィザードリィ1と逆なんです。
今まで苦戦してきた、敵のモンスター達は
自分の大事な仲間
ワードナを倒すために、一緒に冒険してきた人間は
自分の命を狙ってくる、最大の敵
そして、ウィザードリィ4は
地下10階の自分の部屋から、地上の人間世界を滅ぼしに行く
こんな目的でした。
そして、夜叉姫伝説の仲間は
夜叉姫を含むほとんど全員が、桃太郎伝説の敵キャラクターなんですね。
つまり、全ての事柄において、
ウィザードリィ4と同じという訳ですね···。
ウィザードリィ1は、地上から地下に降りて行くのですが
夜叉姫伝説は、地下から地上を目指す
まんま「ウィザードリィ4タイプ」にしているのも
本当に芸が細かい所ですよね···。
そんな、ウィザードリィ4の存在を知らなければ
絶対にたどり着けなかった、夜叉姫伝説の元ネタなのでした(/ω\)
桃太郎伝説外伝のまとめ
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そんな、桃太郎伝説外伝に隠された
ゲーム好きに贈る、ディープなメッセージの話でした。
ちなみに、ウィザードリィ4は
「ウィザードリィ・ニュー・エイジ・リルガミン」という作品でリメイクされているので
気になった人はチェックしてみて下さい。
そんな今回の、
夜叉姫伝説という最高のRPGが体験できるのは、桃太郎伝説外伝だけ
桃太郎伝説外伝の感想でした(*^▽^*)