モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ダークシード 自力でクリア出来たら天才  そんな自信を持ってお勧めしないクレイジーゲーム

一見するとクソゲー扱いされがちですが そんな言葉だけでは表現できません

 

[頭が割れるように痛くなる数少ないゲーム 攻略本はあなたの近くにあります]

[ダークシード  ギャガ・コミュニケーションズ  セガサターン]

1995年発売  ジャンル アドベンチャーゲーム  参考価格730円

 

記事のネタバレ度 普通

攻略に必要なプレイ時間 3時間

このゲームに対する世間の評価  とんでもなく意味が分からない 奇跡のゲーム

どんな人におすすめ? 全ての人にお勧めしない でも変人は好きかもね

ゲームアーカイブスで配信無し

 

 

皆さんは、意味がわからない作品の評価ってどうですか?

 

映画やドラマを見ていて

「オチの意味が全く分からない作品」だとしたらどうでしょうか。

 

メジャーな作品でいうと

新世紀エヴァンゲリオン」の映画などが有名ですよね。

 

「結末の意味がわからない自分は、バカなのだろうか」と本気で思いましたね。

 

改めて、みんなの意見を聞くと

「本気で、訳が分からなかったよね」という意見だったので、

 

「なんだ、エヴァンゲリオンが狂っていたんだな」と安心しました。

 

鑑賞する人によっては

「作品の意味がわからない方が、謎解きを楽しめて最高」という意見もありますよね。

 

そんなゲームが、実は「セガサターン」で発売されていたんです。

 

 

そんな今回の やればやるほど頭がどうにかなる 迷作?アドベンチャーゲーム

ダークシードの感想です。

 

 

 

ダークシードとはどんなレトロゲーム

 

このダークシードですが

1995年にギャガ・コミュニケーションズから発売された

セガサターン用のアドベンチャーゲームでした。

 

元々はパソコンゲームだったそうですが

セガサターンプレイステーション両方で楽しめる作品でした。

 

ゲームのあらすじは

 

主人公のおじさんが念願の一軒家を購入した。

 

さっそく中古のマイホームに住んでみる。

 

記念すべき初日に、いきなりエイリアンの卵を産み付けられる。

 

謎を解かないと、エイリアンが孵化して死んでしまう。

 

さあどうやって生き延びていくのか……。

 

こんなぶっ壊れたストーリーです。

 

そして、この濃厚なストーリーは

ゲーム内で一切の説明がされません。

 

説明書に、長々と書いているストーリーを読まなければ

物語を知ることはできませんでした。

 

ですので

「え!このゲームって何をするゲームなの?」

 

「というか、ゲームのストーリーは?」

 

「あ!説明書を読めって事か?」

 

こんな作品でした。

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなアドベンチャーゲーム

似たタイプのゲームで言いますと

トワイライトシンドローム」や「クロックタワー」に似たシステムでしたね。 

 

主人公である

「マイク・ドーソン」を操りながら

ゲームの画面をクリックして、事件解決のヒントを探していきます。

 

この世界は

「表の世界」と「裏の世界」に分かれていまして。

 

表の世界は、現実のほのぼのした世界 

 

裏の世界は、未来的なサイケデリックな世界で構成されていて

 

この世界を行き来しながら

事件を解決していくという作品でした。

 

風景や人物のデザインを

「エイリアン」などで有名な

「H・R・ギーガー」さんが担当していますので

 

物凄く未来的でもあり

物凄く不気味でもある

絶対に住みたくない世界感が最高でした。

 

 

クリック方式のアドベンチャーゲーム

不気味な世界感も最高だったので

「これで面白くない訳が無いですよね!!」そんな作品なのでした。 

 

 

 

ダークシードの感想でもあり レビューでもあり

 

[ホラーゲームとしては 最高に良い味出してる]

 

ダークシードというゲームの世界観は

全てにおいて、どんよりしています。

 

本来ならば

ホラーゲームというゲームジャンルは

夜の探索がメインだと思います。

 

「鈴虫の音色とカエルの鳴き声しか聞こえない、不気味な校舎を探索して行く」とか

 

「雷が鳴り響く、真っ暗闇の洋館を、懐中電灯一本で探索して行く」とか

 

基本的には、真っ暗闇を探索して行くのが

メインだと思います。

 

 

しかし、今回のダークシードは

「明るい時間帯」がメインの探索となります。

 

その理由というのも

「主人公が、夜になると眠くなる体質の人」なので

時間が来たら、マイホームに眠りに帰ってしまうという

中学生の門限みたいなシステムでした。

 

 

しかし、ここからがダークシードの凄い所です。

 

普通ならば、明るい場所の探索と言うのは

全く怖くありません。

 

真っ暗闇だからこそ

何が起こるか分からない恐怖感があると思います。

 

それが、昼間の探索ですからね

「ちょっとしたお散歩気分」になってしまうのが

当たり前だったと思います。

 

 

ところが、めちゃくちゃ気持ちが悪いんですよね。

 

まるで、「楳図かずおさん」のホラー漫画の様な

日常の風景に突然巻き起こる

不気味な恐怖の匂いが

このダークシードには、常に漂っているんですよね。

 

「昼間でも、ホラーを体験できるんだな」と

改めて教えてくれた作品でした。

 

そんな

日常の世界なのに

非日常の世界が楽しめる、

どんよりとした雰囲気が最高の

素晴らしいホラーゲームでした。

 

 

 

[アドベンチャーゲームとしてはダメでしょうね]

 

ホラーゲームとしては、最高に良い味出しています。

 

しかし、アドベンチャーゲームとしては

絶対に後悔するゲームでしょうね。

 

 

それはなぜか?

 

 

ゲームが全くクリア出来ないからです。

 

普通のゲームなら

何度も繰り返しチャレンジしてみると

「ここに、こんな仕掛けがあったのか!!」なんて

エンディングまでたどり着けるものです。

 

しかし、このダークシードに関していえば

エンディングまでは、絶対にたどり着けないでしょうね。

 

 

なぜなら、あまりのゲームの難しさのせいで

「ゲームの説明書に、クリアまでの手順が全て載っている」からです。

 

アドベンチャーゲームというのは

この、ゲームクリアまでの手順を、ワクワクしながら楽しむものです。

 

そんな、最大の楽しみである謎解きを

ゲームの開発者自身が否定するのですから

いかに狂っている作品なのかはご理解いただけると思います。

 

昔のゲームならば苦情も少なかったのでしょうが

プレイステーションセガサターンですからね

説明書に全て載せなければ「100%苦情が来る」と感じた

製作者の思いだったのでしょうね。

 

 

 

どんなゲームが好きな人にお勧め?

 

このどんよりとした世界が好きなら

トワイライトシンドロームがお勧めです。

ダークシードの何倍も何十倍も楽しめると思います。

 

 

 

ダークシードのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

こんなにも狂ったゲームを遊ばないのは

大正解なのですが

 

逆に遊んでみるのも

話のネタに良いのではないでしょうか

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

世界感は最高で

「こんな世界には絶対に住みたくない」と共に

「でも現実でありそうな、リアルな世界だよね」とも思ってしまう

魅力的な世界感は良かったですね。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

このゲームを楽しみたい場合は

 

最初は説明書を読まないで

死ぬほど苦しむ

 

最後は説明書を読んで

思う存分エンディングを楽しむ

 

そしてゲームをクリアして

ゲームのエンディングを見終わった後に

きっと思うでしょうね。

 

「このゲーム、全く意味がわからない……」と。

 

セガサターンの他にも

プレイステーションでも発売されていますので

興味がある方は

こんな狂ったゲームにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

説明書を読まないでクリアできるとしたら

貴方はアドベンチャーゲームの天才です

 

そんな難問に今すぐチャレンジしてください!!

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

自信をもってお勧めしない 狂ったアドベンチャーゲーム

ダークシード

 

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