タイトルを考えた人は天才だと思う
[ゾンビ 幽霊 サイバー 人 そんな沢山の味を楽しめるサウンドノベル]
1995年発売
ジャンル サウンドノベル
参考価格 ソフトのみ 1580円 完品状態 1980円
記事のネタバレ度 普通
攻略に必要なプレイ時間 10時間
このゲームに対する世間の評価 もうちょっと遊びやすければ良かった
どんな人におすすめ 当時買えなかった人には遊んでほしい
最近は色々なゲームの感想を書いています
過去の記事も読んでもらえると嬉しいです
今回感想を書きたいなと思ったのが
どんな内容になっていて
どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので
このゲームを購入する時の参考にしてみて下さい
当時憧れだったゲームを集めるのが、
最近のマイブームです。
あの頃遊べなかった悔しさを、
今の時代に爆発させる。
そんな幸せです。
皆さんも、当時高くて買えなかったゲームソフトを、
今の時代にかき集めて楽しんでください。
そんな今回の こんなゲームだったんだなと ようやく体験出来て嬉しい
ざくろの味の感想です。
このざくろの味ですが
1995年にイマジニアから発売された
そんなゲームの目的は
SF雑誌の編集部で働いている主人公
同僚たちと他愛もない話をして楽しんでいた
そんな時、突如として巨大地震が起こる
地下深くへと落下していくビル
果たして、無事にビルから脱出することができるのか…。
こんな、最高にワクワクする始まりになっていました。
ゲームのシステムは
オーソドックスなサウンドノベルで
「かまいたちの夜」などと同じだと思っていただければわかりやすいです。
メッセージスキップ
シナリオ選択
フローチャートなどの
今の時代の快適なシステムは無いのですが。
クリアすればする度に、
新たな選択肢が増えていくとか
どのくらいゲームを達成しているのか?とかは
ちゃんと用意されていますので。
パーセンテージを増やしていくのが好きな人には、
たまらない作品なのではないでしょうか。
かまいたちの夜は、雪山のペンション
月面のアヌビスは、宇宙
夜光虫は、船
そして、ざくろの味は真っ暗闇の地下深く
逃げ出したくても逃げ出せない
こんな恐怖が好きな方には、遊んでほしい
ざくろの味というタイトルの意味を
自分で遊んで理解した
隠れた名作サウンドノベルなのでした。
ここからは感想に続いていきますので
ネタバレしないで遊びたい人は、こちらからどうぞ
完品状態 1980円
ざくろの味の感想でもあり レビューでもあり
[ゾンビものという設定は 当時としてはかなり斬新だったと思う]
このざくろの味という作品が、
どの様なサウンドノベルなのか?と言いますと
当時としてはかなり斬新だったと思う
ゾンビものサウンドノベルになっていました。
「え?バイオハザードがあったんじゃないの?」と思いがちですが、
このざくろの味の方が4か月も前に発売されていまして。
初めてのゾンビものが、
このざくろの味だった人も多かったと思います。
SF雑誌の編集部で働いていて
突如巨大地震が起こって
務めているビルが奈落の底に落ちて行って
どうやって脱出しようか考えていると
ゾンビに襲われてしまう
こんな、最高にワクワク出来る展開を楽しむことができました。
今までのサウンドノベルで言いますと、
結局は「人」が一番怖いです。
しかし、今作に関して言いますと、
ゾンビが一番怖い訳です。
地下の空洞に、ビルが落下してしまうというだけで、
とてつもない恐怖なはずなのに。
そこにプラスして、
得体のしれない化物が襲ってくる訳ですからね。
リアルタイムで遊んでいたら、
相当恐ろしい、恐怖の作品になっていたと思います。
そんな意味では、
「リアルタイムで遊んでみたかったな…」と、
今の時代に改めて思うのでした。
[タイトルとゲームの内容がマッチする 最高のスッキリ]
そんなゾンビ物という斬新なサウンドノベルなのですが。
ゲームのシステムで言いますと
昔ながらのサウンドノベルという感じです。
メッセージスキップも無くて
シナリオ選択も無くて
エンディングリストなども無い
今の快適なサウンドノベルに慣れている人にとっては、
かなり辛いシステムです。
しかし、昔のサウンドノベルってこうなんですよね。
15分から20分程かけて
さっきまでの選択肢に辿り着いて
どっちがグットエンドのルートなのか真剣に悩んで
新たな選択肢に辿り着いて
また失敗して
また20分掛けてそこまで戻して
ようやくグットエンディングに辿り着いて
本当に脱出できたかの様に一緒に喜ぶ
こんな一連の流れになっていました。
こんな大変な流れだからこそ、
エンディングまでたどり着けたときの嬉しさがあると思うんです。
それはもうバットエンドの嵐ですからね。
本編のグットエンディングを見るまでに
4時間ほどプレイしましたからね。
かまいたちの夜ほどは
大変な作品ではありませんでしたが、
サウンドノベルの中でも、
なかなかの難しさだったと思います。
そんなざくろの味なのですが
正直言いまして、
もう少し頑張って欲しかったです。
導入は最高
途中の展開も
バットエンドながらも、せつない終わりかただったり
サウンドノベルだからこそ味わえる
文字でイメージする恐怖であったりで
どんな結末になるのだろう?というワクワクで
頑張ってプレイ出来たと思います
そんな、途中までは
最高にドキドキ出来た作品なのですがね
最後のエンディングが、
全体的に、ちょっと物足りない作品になっていまして。
「あれ?薄すぎない?」と思ってしまいました。
本来ならば、
エンディングを見ることで、
「このゲームを遊んで良かった!!」と感動できるはずなのに。
「え?この終わり方でいいの?」ですからね。
グットエンディングなのに、モヤモヤしてしまう。
これこそが、ざくろの味が
かまいたちの夜に勝てない部分だったのかもしれません。
あと一押しさえあれば、
「ざくろの味最高!!」と思えたと思うので、
そんな部分だけが少しだけ残念でした。
そんな時に思い出したんですよね。
「ざくろを食べた時の感想もそうだったな…」と。
どんな味なんだろうというワクワクで買って
いざ食べてみたら、物凄く薄味で
(世間では薄いリンゴと言われるそうです)
見た目とのあまりのギャップに
「あれ?こんな感じ?」なんてガックリ来て
味を知る直前までが最高に幸せだった
これがざくろを始めて食べた時の感想でした。
(これ以降食べていませんので、久しぶりにチャレンジしたいとも思いました)
そんな当時の思い出を、
このゲームをプレイして思い出しまして
「タイトルを付けた人は天才だ!!」なんて最高にスッキリしましたね。
(パッケージのビルの窓が、ざくろの実をイメージしていたとも勝手に思っています)
タイトルのお蔭で
逆にこの薄味加減が愛おしくなった
昔から憧れていた作品の真実なのでした
[ゾンビ以外の展開もちゃんと楽しめます]
そんな、
ちゃんと良い部分もあります。
本編はゾンビ物のサウンドノベルです。
しかし、おまけの要素もちゃんと用意されていまして。
グットエンディングを見ることができれば、
新たな選択肢が増えていくという
噛めば噛むほど美味しい、
何度でも遊べるサウンドノベルになっていました。
おまけのシナリオも
それぞれいい味を出していまして
幽霊系
サイバー系
人って怖い系、
という色々な味を楽しむことができまして。
本編であまり活躍しなかった人達が、
そのおまけシナリオでは活躍するという流れは良かったです。
本編では地味な存在なのに、
おまけのシナリオではメインに抜擢される。
そんなスピンオフ的な流れが面白かったですね。
そんなおまけ要素の中で、
特に面白かったのが、サイバー系のおまけシナリオでした。
「これって今の時代を描いているのでは?」というくらい、
危ない展開も用意されていまして。
本編とは逆に、
今の時代に遊ぶことで、
よりこのゲームを楽しめたのかも知れません。
どのシナリオが面白いのか?と言われれば、
本編が一番面白いのは事実なのですが。
おまけのシナリオもちゃんとワクワクさせてくれますので
「色々なシナリオを体験できるサウンドノベルない?」という方は、
ざくろの味という個性豊かな作品を遊んでみて下さい。
ざくろの味のまとめ
正直言いまして、
サウンドノベルとしてはかなり惜しい作品です。
クソゲーでは決してないのですが
かまいたちの夜の完成度に比べると、
どうしても見劣りする部分があったと思います。
せっかく苦労して最後まで遊んだのですからね、
もう少しエンディングの余韻を楽しみたかったのは事実です。
「これで終りでいいの?」で終わってしまいますからね。
その部分が完璧だったとしたら、
かなりの名作として語り継がれていたのではないでしょうか。
エンディング以外が好きだった
そんなサウンドノベルがあってもたまには良いよね?
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
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