比較的まともなやるドラシリーズなのかな?
[記憶喪失の女子高生 ヒステリックな大学生 どちらを選びますか]
1998年発売 ジャンル サウンドノベル 参考価格210円
記事のネタバレ度 普通
攻略に必要なプレイ時間 2時間
このゲームに対する世間の評価 やるドラにしては恋愛要素が強め
どんな人におすすめ? 美しいサウンドノベルをお探しなら最高です
ゲームアーカイブスで配信なし
その昔やるドラというゲームシリーズがありました。
このやるドラシリーズは
今までの「文字と音楽で表現する」サウンドノベルというジャンルに。
綺麗なアニメーションを追加する事で
「これなら自分でもクリアできるかも?」なんて敷居を下げてくれた作品でした。
小説を読むのは苦手でも
やるドラシリーズなら遊べる
こんなプレイヤーも多かったのではないでしょうか。
そんな今回の 前作のダブルキャストを遊んだあとだと 常に不安
季節を抱きしめての感想です。
この季節を抱きしめてですが
1998年にソニーから発売された
ゲームのあらすじは
大学生の主人公が、
ガールフレンドの「トモコ」と校内歩いていると。
桜の木の下で、
セーラー服をきた美少女が倒れているのを発見する。
その美少女は記憶を失っている様で、
自分の名前すら分からない。
果たしてこの美少女は何者なのだろうか…。
こんなあらすじでした。
ゲームの目的は
この美少女「麻由」の記憶を取り戻すと共に
ガールフレンドのトモコの機嫌を損なわない様に進めていく
三角関係の大変さがありました。
ゲームのシステムは
オーソドックスなサウンドノベルにアニメーションをプラスしたシステムで。
サウンドノベルなのにアニメを見ている感覚になれました。
ゲームをクリアすればするほど
新たな選択肢が増えていくなど
何度でも楽しむことができるサウンドノベルでしたね。
ゲームを進めるごとに
パーセンテージが表示されて行きまして。
このパーセンテージを100%に近づけていくのも楽しかったです。
記憶喪失の美少女麻由
その美少女に主人公を取られないかやきもきするトモコ
何の脈絡もなく現れる綺麗なお姉さん
果たして主人公は誰を選ぶのか?
こんな恋愛シミュレーションの様な
綺麗なサウンドノベルなのでした。
季節を抱きしめての感想でもあり レビューでもあり
[やるドラシリーズのファンなら 絶対に包丁で刺されると思ったよね]
このゲームですが
恋愛の三角関係に重点を置いている作品でした。
記憶喪失の手助けをしたい主人公
主人公に手伝ってもらいたい麻由
そんな麻由に主人公を取られたくないトモコ
こんなバチバチの展開でした。
どうして主人公が麻由を助けたいのか?と言いますと
数年前に交通事故で亡くなってしまった
同級生に似ているからでした。
あの時もう少し自分が引き留めていれば、
彼女は交通事故に合わなかったかもしれない。
そんな彼女に瓜二つの麻由を、
どうしても助け出してあげたい。
そんな優しさです。
しかし、ガールフレンドのトモコにしてみれば
そんなのは全く関係ありません。
自分の彼氏を取られてしまうかもしれないのですから。
そんな不穏な空気が
最後の最後まで続くといった感じです。
初めてプレイした時は思っていました
「絶対に主人公は刺されるな」と。
それは何故なのか?
前作のダブルキャストのせいです。
ダブルキャストという作品では
とんでもない陰惨なバットエンドが用意されており。
「やるドラシリーズはイカレてる」なんて話題でした。
そんな作品で、虜になったプレイヤーが、
今作の季節を抱きしめてをプレイして思う事は。
「なるほど、トモコが狂うのね」と自然となります。
しかし、最後の最後までトモコが狂う事は有りませんでしたね。
おそらく前作で怒られたのではないでしょうか。
「どうしてヒロインが血まみれなんだよ!!」なんて感じで。
その結果が、ヒステリックなトモコで終ってしまいましたね。
これが、主人公を刺す展開になっているのであれば
未だにやるドラシリーズが続いていたのかも知れません。
[エンディング集めはやっぱり楽しい]
やるドラシリーズのセールスポイントで言いますと
エンディング集めに尽きるのではないのでしょうか。
パーセンテージが表示されていますので
自然と100%に近づけたくなるんですよね。
今までに読んだことがあるメッセージを
高速でスキップできる機能がありますので。
慣れてくれば10分ほどでクリア出来ます。
その機能のおかげで、
エンディング集めをサクサク進めることができました。
グットエンドが5種類
ノーマルエンドが4種類
バットエンドが沢山
こんな盛りだくさんの内容なので、何度も繰り返し遊ぶことができました。
平手打ちを食らって死ぬ主人公
平手打ちを食らって記憶喪失になる主人公
いかがわしい本を読んでショック死する主人公などなど
ギャグのバットエンドを集めるのも楽しかったです。
本筋であるストーリーも
沢山の結末が用意されており。
麻由に感情移入しているプレイヤー
トモコに感情移入しているプレイヤー
綺麗なお姉さんに感情移入しているプレイヤー
こんなそれぞれのグットエンドを体験できるのも最高でした。
どうやっても、
中途半端なノーマルエンドしか見られなかったのに。
何度も繰り返すことで感涙のグットエンディングに辿り着く。
「今回もノーマルエンドだったか…」からの
「あれ?新しい展開になってる!!」なんて衝撃は
やるドラシリーズの幸せだったのかも知れません。
そして、最後に流れる
エンディングテーマの季節を抱きしめて。
この流れは最高でした。
(プレイしたあと三日くらいは口ずさんでいました)
難点を言えば
ディスクの入れ替えが面倒くさいというのもあるのですが。
PSP版ならば
ディスクの入れ替えをしないで遊べますので
初めて遊ぶ方にはPSP版をお勧めします。
季節を抱きしめてのまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
恋愛シミュレーションは苦手です。
こんなプレイヤーも多いかと思いますが。
しかし、この季節を抱きしめては、
サウンドノベルでもあり恋愛シミュレーションでもある。
こんなバランスですので。
ギャルゲーの入門編的な作品として遊んでみてはいかがでしょうか。
なにがそんなに面白いのか?
直ぐに居なくなってしまう美少女
直ぐにブチ切れるガールフレンド
突如として現れる第三勢力の綺麗なお姉さん
こんな、三角関係ならぬ四角関係をお楽しみください。
今急いで買う理由ってあるの?
私のお勧めとしては
このゲームを遊ぶ前にダブルキャストを遊んでほしいです。
ダブルキャストで心をズタズタにされて
季節を抱きしめてで癒される
これが最高の流れだよね。
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました。
癒しのゲームでもあり 不穏な空気のゲームでもある
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