モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ドラッキーのAリーぐさっかーの感想 暴力サッカーにも それなりの代償がある?

暴力上等!なのに超奥深い!?「ドラッキーのAリーグさっかー」

今回ご紹介するのは、

スーパーファミコンの隠れた名作、「ドラッキーのAリーグさっかー」です!

 

1994年にイマジニアズームから発売されたこのゲームは、

サッカーゲームなのに奥が深い」と、多くのプレイヤーを唸らせました。

 

「濃厚なサッカーゲームが好きならおすすめ」という言葉通り、

このゲームはただのコミカルなサッカーゲームではありません。

 

サッカーゲームの王様といえば、

日本では「ウイニングイレブン」の名が真っ先に挙がるでしょう。

 

リアルなゲームシステムを武器に、

他のライバルを次々と蹴散らし、業界の頂点へと君臨しました。

 

野球はパワプロ、サッカーはウイイレ…まさにコナミの天下、

そんな時代が長く続きましたね。

 

他のメーカーも

ウイイレに追いついてやる!」と最高の作品を次々と発売し、

サッカーゲームファンにとっては、これ以上ないほど幸せな時代だったと言えるでしょう。

 

 

「11人じゃなくてもいいじゃないか!」コミカルサッカーゲームの逆襲

 

しかし、そんな「リアル志向」の時代が来る前は、

もっと自由でコミカルなサッカーゲームが数多く発売されていました。

 

そこではリアルなシステムよりも、

「どうやってプレイヤーを楽しませるか?」が最優先。

 

「別に11人じゃなくても良くないですか?」

 

「必殺シュートを打てる方が良くないですか?」

 

「相手を吹っ飛ばすのって楽しいですよね?」──そんな、

プレイヤーの純粋な「楽しい」を追求したゲームが、たくさんあったのです。

 

まさにそんな時代の申し子とも言えるのが、

この「ドラッキーのAリーグさっかー」!

 

暴力全開なのに、意外と奥深い。その魅力に迫っていきましょう。

 

 

アニマルたちがフィールドを荒らす!「くにおくん」も真っ青の肉弾戦

 

「ドラッキーのAリーグさっかー」は、

1994年にイマジニアズームから発売された

スーパーファミコン専用のサッカーゲームです。

 

動物をモチーフにした

4チームの中から好きなチームを選び、試合を進めていくのが目的。

 

ゲームシステムは

まるで『くにおくんの熱血サッカーリーグ』と瓜二つ。

 

まさしくあの「くにおくん」シリーズのような、

コミカルでありながらバイオレンスなアクションサッカーが楽しめます。

 

選べるチームは、

  • ネコのチーム
  • イヌのチーム
  • ウサギのチーム
  • クマのチーム

の4種類。

 

それぞれ、相手を吹っ飛ばす技が全く違うのが

最高にクールなんです!

 

ウサギなら耳を回転させながらスピンアタック、

クマならその巨体を生かして相手をぺちゃんこにする…など、

チームごとに戦い方がガラッと変わるのが魅力。

 

体力ゲージなどの概念は一切なし!

 

どんなに吹っ飛ばされようが、

思いっきり蹴られようが、燃やされようが、彼らはピンピンしながら戦い続けてくれます。

 

とにかく相手を邪魔しながら、いかにゴールを奪っていくかという、

まさしく暴力全開のサッカーゲームなのです!

 

 

怒りが生む「スーパーサイヤ人」化!必殺技ゲージが仕掛ける心理戦

 

「ドラッキーのAリーグさっかー」は、

一見すると非常にシンプルな操作性のサッカーゲームです。

 

十字キーでドリブル、

Yボタンでパス・タックル、

Bボタンでシュート・スライディング、

Aボタンでジャンプ…

(Xボタンは何に使うんだ!?と当時ツッコミを入れた人もいるはず)。

 

しかし、そんなシンプルなゲームの中に、

とてつもなく奥深いシステムが隠されていました。

 

それが、勝負の鍵を握る「必殺技ゲージ」です。

 

このゲージを満タンにしてLボタンを押すと、

キャラクターはまるで「スーパーサイヤ人」のように覚醒!

 

どんな相手も吹っ飛ばし、

シュートを打てばボールが炎を纏い、

触れた相手は燃えて行動不能に。

 

さらには、

ゴールネットすらも全焼させてしまうという、

まさにチート級のスーパーモードへと突入するのです。

 

この状態になれば、まず間違いなく1点をもぎ取ることができる。

 

もはや、この必殺技の撃ち合いが、

試合の勝敗を分けると言っても過言ではありませんでした。

 

自分が得点するとゲージは全て無くなりますが、

それ以外の状況では、使用時間に応じて徐々に消費していくシステムになっています。

 

では、どうやってこの必殺技ゲージを溜めるのか?

 

その答えが、このゲームの最も面白いポイントです。

 

 

「怒り」を溜めろ!暴力がもたらす「代償」と「駆け引き」

 

実は、必殺技ゲージは「相手の暴力を受けること」で増えていくのです!

 

このゲームでは、

相手のボールをいとも簡単に暴力で奪えます。

 

「ゴール前だ、ヤバい!!」と叫びながら吹っ飛ばし、

「ここで奪えばチャンスだぞ!」と叫びながら相手をぺちゃんこにする。

 

こんな風に、暴力を駆使してボールを奪うのがこのゲームの醍醐味です。

 

しかし、もしゲームが暴力一辺倒だったら、すぐに飽きてしまうでしょう。

 

そこで登場するのが、この「怒りゲージ」システムなのです。

 

こちらが暴力を使用すると、

それが「相手の怒りゲージ」として溜まっていきます。

 

そして、そのゲージがマックスまで溜まると、

相手が「スーパーサイヤ人」的になる…というわけです。

 

最初は

「どうして相手のゲージばかり溜まって、こちらは増えないんだろう?」と

不思議に思っていたものですが、まさか暴力で増えるとは思いませんからね。

 

卑怯な戦い方ばかりをしていれば、

相手にどんどん必殺シュートを打ち込まれる羽目になる。

 

紳士的に戦えば、

ゲージを溜めることなく、正統派のサッカーゲームとして楽しめる。

 

こんな素晴らしいシステムが、

他のサッカーゲームとは一味も二味も違う作品にしているのです。

 

ちなみに、このゲームには「オウンゴール」という概念もあります。

 

オウンゴールをすると自分のゲージが全て無くなるのですが、

相手のゲージが満タンの時に、狙ってオウンゴールを誘発できれば、

ほぼ2点分の恩恵を得られるという裏技も存在しました。

 

相手のゴールキーパーが弾いたボールを、

相手のディフェンスがそのままゴールしてしまうのを狙う、

こんな戦術までが考慮される、奥深いゲームだったのです!

 

最初はシンプルなサッカーゲームだと思っていたのに、

遊べば遊ぶほど、どんどん面白くなっていく。

 

やはり「ドラッキー」シリーズはプレイヤーの期待を裏切りませんでしたね!

 

 

シリーズ第2弾!「ドラッキー」ワールドの奥深さ

 

この「ドラッキーのAリーグさっかー」は、

実は「ドラッキー」シリーズの第2作目にあたります。

 

初代の「ドラッキーの草やきう」もかなりの名作だそうで、

いつかぜひチャレンジしてみたいと思っています。

 

スーパーファミコンの野球ゲームを遊ぶならば、絶対に避けては通れない、

面白すぎるゲームらしいので、今から楽しみですね!

 

暴力サッカーも楽しいけれど、それなりの代償も用意されている。

 

そんな駆け引きの妙が光る「ドラッキーのAリーグさっかー」。

シンプルながらも、その奥深い戦略性にあなたはきっと夢中になるはずです。

 

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