何度データが消えようが 懲りずに遊びまくる
[一見するとポケモン風なのですが そこはドラクエです 全くちがいます]
[ドラクエモンスターズ テリーのワンダーランド エニックス ゲームボーイ]
1998年発売 ジャンル RPG 参考価格200円
記事のネタバレ度 ガッツリ高め
攻略に必要なプレイ時間 30時間
このゲームに対する世間の評価 ポケモンをドラクエに当てはめる…最高です
どんな人におすすめ? ドラクエ好きには絶対におすすめ
バーチャルコンソールで配信無し
ゲームボーイというジャンルで
絶対王者として君臨していたのが
「ポケットモンスター」という偉大な作品でした。
私はゲームの発売日に、
赤バージョンを購入しましたが
それから一年以上は遊んだでしょうかね。
そんなに遊んだのに、148種類までしか埋まらなかったのが
悲しかったです。
(全151種類を集めるゲームでした)
それこそ、クラスの半分以上が
ポケモンを遊んでいたのではないでしょうか。
まさにゲームの王様でした。
それからは
ポケットモンスターを倒せとばかりに
各メーカーから、どんどん刺客が送り込まれていくのですが
キズ1つ付けられなかったですね。
しかし、そんな絶対王者と
唯一対等に渡り合えた作品がありました。
そんな今回の、ゲームボーイの中で一番遊んだ作品
ドラクエモンスターズ テリーのワンダーランドの感想です。
テリーのワンダーランドとはどんなレトロゲーム?
このテリーのワンダーランドですが
1998年にエニックスから発売された
ゲームボーイ用のRPG作品でした。
ドラゴンクエストでありながら
ドラゴンクエストでは無い
そんな摩訶不思議な作品でした。
ゲームのあらすじは
主人公の「テリー」となりまして
行方不明になってしまった、お姉さんの「ミレーユ」を探すために
モンスターと共存している不思議な世界
「タイジュの国」へと大冒険に出かけて行く…。
こんなストーリーでしたね。
ゲームの目的は
テリーを操り、人びとの悩みを聞きながら
最強のモンスターマスターを目指していく。
こんなポケモン的な目的でした。
ゲームのシステムは
オーソドックスなRPGで
ドラクエでお馴染の
スライム、ドラゴン、はぐれメタル、ゴーレムなど
全215種類のモンスターを仲間にしながら
最強のパーティーを目指して行く。
まんまポケモンでしたね。
誰もが思ったはずです
基本的な流れも
フィールドに出てくるモンスターを倒して
モンスターを仲間にして
仲間にしたモンスターのレベルを上げて
最大の目標である「星降りの大会」を優勝する
こんなポケモン的な流れでした。
しかし、実際に遊んでみると
ポケモンとは、かなり違う事に気づかされまして
その圧倒的な面白さに何百時間も遊んでしまいましたね。
そんな、ゲームボーイの中でも、
唯一ポケモンに土をつけたであろう
大人気シリーズへとかけ上がっていくのでした。
テリーのワンダーランドの感想でもあり レビューでもあり
[ポケモンとの違いはどこかな?]
このテリーのワンダーランドですが
基本としましては、ドラクエをベースに進んで行きます。
ポケモンではタイマン勝負が基本ですが
テリーのワンダーランドでは、3対3のバトルが楽しめます。
ポケモンでは
モンスターボールで捕まえますが
肉を与えて、モンスターを捕まえます。
そして最も重要なのが、モンスター配合という
中毒性の高いシステムでした。
育て上げたスライム
育て上げたドラゴン
いつの日か成長の限界が来てしまいます。
いくら経験値を稼いでも、もはやレベルなんて上がりません。
そんな戦友たちを結婚させることで
新たなモンスターを誕生させていく訳です。
親の能力と、
特技をそのまま受け継ぎますので
まさに良い所取りのモンスターが仲間になる訳ですね。
このモンスター配合の面白さが、素晴らしく
わざわざノートにメモして、理想のモンスターを目指しました。
最初は頼りなかったスライムも
どんどん合成を繰り返していく事で
見たことも無い強力なモンスターへと進化していく
大河ドラマの様なシステムも最高でした。
モンスター図鑑の機能も有りましたので
スカスカの図鑑を埋めていく楽しさも、最高に中毒性がありました。
これってポケモンじゃないの?
一応、ドラクエだから買ってみようかな?
気づいたら10時間ノンストップで遊んでた!!
こんな、ポケモンと人気を二分した
ゲームボーイを代表する、偉大なRPGなのでした。
[ドラクエ好きにはたまらない展開が あなたを待っています]
このゲームですが
旅の扉とよばれる、ワープを経由してフィールドに行きます。
この旅の扉には、階数が設定されていまして。
3階フロアをクリアしたら、ボスが待ち受けている
7階フロアをクリアしたら、ボスが待ち受けている
こんな感じでした。
そして、この待ち受けているボスこそが
ドラクエシリーズでお馴染のモンスターなんですよね。
ドラゴンが居たり
ゴーレムが居たり
ホイミスライムが居たり
キラーパンサーが居たり
こんな感じで、
懐かしのキャラクターとして出てくるのですが。
ドラクエシリーズのイベントも
同時に体験できる
こんな素晴らしさがありました。
ですので、ドラクエを遊んでいる人ほど
ゲームに熱中出来ます。
「あ、このイベントはドラクエ4じゃん」とか
「あ、このイベントはドラクエ5じゃん」とか
懐かしいイベントの連続でした。
ボスを倒すことで、
そのまま仲間にすることができますので
キラーパンサーを倒して、ゲレゲレを仲間にしたり
「次のボスは、どのシリーズなのかな?」こんなドキドキがあった訳です。
「ダンジョンを進むのが、こんなにも楽しいのか」と思わせてくれる
まさにドラクエ好きの為の作品でした。
後半になりますと
ボスの強さが、どんどん上がっていきますので。
そんな強敵を倒すために、必死にレベル上げに励む。
「次はどの扉に挑もうかな」
こんなワクワクが、最後の最後まで続くのでした。
[ラスボス達が仲間にならない だったら作っちゃいましょう]
このゲームですが
エンディングを見るまでに30時間ほど掛かったでしょうか。
そして、このエンディングを見てからが
このゲームの始まりです。
30時間は言わばチュートリアルです。
ドラクエモンスターズの基礎を学びましたか?
ここからが本番ですよ。
こんな感じです。
ゲームをクリアする事で
今までは行けなかった、特殊な旅の扉が解禁されます。
そして、この扉に待ち受けているのが
ドラクエシリーズのラスボス達でした。
なんて感じで
圧倒的な強さを持っているラスボス達が
ステージの最後に待ち受けています。
はじめの頃は、最高に興奮しました。
ラスボスと戦えることもさることながら
倒せば仲間になる訳ですからね。
「これは、とんでもないご褒美じゃん」と思いました。
しかし、ラスボス達を倒しても
特に仲間になるわけでは無く
そのままクリアになってしまいました。
しかし、ボスが居るという事は
「そのモンスターは絶対に作れる」という事です。
ここからが、本当のテリーのワンダーランドでしたね。
[パズルを解くように ラスボスの配合方法を考えていく]
このゲームを
発売日に買った人と
発売日の少し後に買った人との、最大の違いは
情報量の多さにありました。
このゲームは、あまりの大人気さ故に
発売から1年以上たっても、
ゲーム雑誌で攻略が取り上げられていた
別次元の作品でした。
ですので、魔王と呼ばれるラスボス達の作り方も
バンバン公開されていました。
つまり
問題の答えを知らないで遊ぶのか
問題の答えを知って遊ぶのかに分かれました。
そして、どちらの方が面白いのかは
一目瞭然ですよね。
魔王という未知の存在を
沢山の友達たちと共有しながら、少しずつ埋めていく
こんな最高の楽しさがあった訳です。
正直言いまして
かなり意地悪な配合も多かったと思います。
「そんなのどうやって分かるんだよ」的な感じです。
しかし、そこには天才が居るもので
そんな配合すらも、発見してしまうんですよね。
当時は、放課後の校庭で
ゲームボーイを遊ぶ時代でした。
一旦家に帰って、ゲームボーイをもって集合
こんな感じでした。
ですので、皆で情報を共有していましたね。
友達のお兄ちゃんが情報を仕入れる
友達に教える
教えられた友達から、皆に教えられていく
こんな伝言ゲームが、そこかしこで行われていました。
魔王の配合が正解すると???みたいな感じで
結果の部分が不明になります。
この???を観たくて
配合のパズルに取り組むのでした。
結局は、雑誌の情報で解いていくしかありませんので
後から買った人達と、同じことにはなるのですが。
あの貴重な、数週間を忘れる事ができませんでしたね。
「○○くん天才じゃん」とか
「○○ちゃん、その配合良く分かったね」など
性別の垣根を超えて、皆で楽しんだ瞬間でもありました。
校庭でもテリーのワンダー
駄菓子屋の前でもテリーのワンダーランド
公園のなかでもテリーのワンダーランド
そんな奇跡の作品なのでした。
[ゴールデンスライムを合成しまくる メタル化という究極のやりこみ]
初心者と上級者の違い
それこそがメタル化という要素でした。
基本的に魔王系を育てるのが王道でした。
パラメータの伸びもさることながら
即死魔法が一切効かないなど
ラスボス特有の素晴らしさがあった訳です。
ですので、友達と戦うと
ラスボスが三人いるのが普通でした。
しかし、ここからがプロとアマの違いでした。
魔王というのは
どんなモンスターと合成しても変わりません。
特殊な相手だと、
新たな魔王に進化するのですが
それ以外のモンスターでは
元の魔王のまま能力だけを引き継いで生まれ変わります。
ここに着目したのがメタル化という技でした。
はぐれメタルというモンスターが居ます。
全ての攻撃呪文を無効化してしまう
とんでもないモンスターなのですが、
HPが少ないので、ガチの戦闘には不向きなモンスターでした。
そんなはぐれメタルを
モンスターの結婚相手に選ぶことで
少しではありますが、その無効化能力を受け継ぐことができます。
これが一回や二回なら、あまり変化はありません。
しかし、20回、30回と合成する事で
徐々にはぐれメタルの様な体に変化していきます。
これこそがメタル化という
育成方法でした。
ただでさえ強力な魔王たちが
はぐれメタルの様な特殊能力を兼ね備えている。
この方法に気づいてしまうと
今までの育成がお遊びだった様な感覚になるほどの
辛い時間が訪れます。
はぐれメタルの上には
更に完璧なモンスターが居まして。
この2種類を配合した方が、
効率的に上がって行きます。
しかし、このモンスターを仲間にするのが
かなり大変なので、
当時ははぐれメタルで妥協していた人も多かったですね。
ただ延々と
はぐれメタルを仲間にしに行き
魔王とはぐれメタルを合成させて
またはぐれメタルを仲間にしに行く
それを究極まで繰り返す
こんな、知ると知らないでは大違いだけど
知らない方が楽しめる
魔性の育成方法もこのゲームの魅力でしたね。
はぐれメタルを数十回配合して
プラスの数値を99にして
そこから、
ゴールデンスライムを完璧になるまで配合して
最強のモンスターを作り上げる
その行為をモンスター3体分繰り返す
そんな苦行をお楽しみください。
遊んでいて起こった悲劇
このゲームですが、とにかくデータが消えました。
初めにデータが消えたのが
セーブをしている最中に「電池切れ」を起こして消えました。
セーブをするのはせいぜい2.3秒だと思います。
つまり、セーブを選ぶ前に、電池が切れてもセーフです。
セーブが終った後に、電池が切れてもセーフです。
しかし、この2,3秒の間に
ベストタイミングで、電池が切れる事で
セーブデータを破壊してしまう訳ですね。
セーブ中が最も繊細ですから。
これで、20時間ほど遊んだデータを失いました。
次に最も、悲しかったのが
「ダークドレアム」という最強のモンスターを作って
30秒でデータが消えました。
このダークドレアムですが
魔王の中でも、
最後にしか作り出せない究極のモンスターで
このモンスターを作って、図鑑を完成させるのが王道でした。
そんなモンスターでしたので、作った瞬間に
友達に自慢をした訳です。
「やっとダークドレアム作ったよ、みてみて!!」と。
その時に、あまりのハイテンションで
そのままゲームボーイを落としまして
セーブデータが消えましたね…。
この時のショックは、今でも覚えています。
ダークドレアムを作るのに、70時間ほど掛かったでしょうか
それがたったの30秒ほどで消えましたからね。
泣きはしませんでしたが、頭が真っ白になったのを覚えています。
その後は、友達の強力なモンスターを貰いまして
その日の内に、エンディングまで復帰することが出来たのですが。
まさに悲劇以外のなにものでも無かったですね。
ドラクエのデータは消えやすいという、
都市伝説がありますが
まさにそんな都市伝説を、リアルに食らったのでした。
テリーのワンダーランドのまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
数多くのドラクエモンスターズが発売される中で
私が最も熱中したのが
初代である、テリーのワンダーランドでした。
そんな思い出の作品を
皆さんに体験して欲しいと思うのは必然ですよね。
なにがそんなに面白いのか?
どんなモンスターでも
最強のモンスターになる可能性がある
こんな素晴らしさが、
何百時間もゲームボーイを遊ばせる理由なのでした。
ダークドレアムとスライムボーグ
そんな、ガチのパーティには必ずはいっていた
2対の最強モンスターを育成してみてはいかがでしょうか。
今急いで買う理由ってあるの?
このゲームですが
本家のゲームボーイ版のみならず
プレイステーションの1・2同時収録版
3DSのリメイク版
こんな感じで、沢山の機種で楽しむことができました。
プレイステーション版は、
続編も同時に楽しめて
メモリーカードにセーブをするから、悲劇も起こらない
そんな名作でした。
3DS版は、
「ドラクエモンスターズジョーカー」のシステムに変更されているらしく
ゲームボーイ版を
そのまま遊べるわけではないのですが
それでも最新のゲーム機である、
3DS遊べるのですから
完璧だったのではないでしょうかね。
(モンスターの種類が500種類以上にパワーアップしています)
入り口は、ポケモンのパクリなのでは?と思われがちですが
ドラクエの世界を上手く表現して
新たなゲームジャンルを開拓していく
そして未だに続編が発売され続ける
やっぱり
テリーのワンダーランドは偉大だったんだな。
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
電池代だけでも数千円は遊びまくった 偉大な作品
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