金を稼いで、家を買って、結婚して、破産する…
[目指せ一億、たとえ病気になろうとも]
1988年発売 ジャンル シミュレーション 参考価格200円
記事のネタバレ度 普通
攻略に必要なプレイ時間 10時間
このゲームに対する世間の評価 最高のバカゲーがここにはある
どんな人におすすめ? ブラックなゲームが好きなら最高におすすめ
バーチャルコンソールで配信なし
バブル時代の話というのは、面白いですよね。
タクシーのドライバーさんへのチップが一万円だったとか
100万円で買った壺が、
向かいの店に持って行ったら150万円で売れたとか
夢の様な世界だったそうです。
そんな今回の、漫画の様な時代を体験できる ぶっ飛んだ株式シミュレーション
松本亨の株式必勝学の感想です。
松本亨の株式必勝学とはどんなレトロゲーム?
この松本亨の株式必勝学ですが
1988年にイマジニアから発売された
株式を学ぶシミュレーションゲームでした。
「松本亨さん」という株式のプロが
ゲームシナリオを書いた個性的な作品で。
元手の100万円を、たった2年間で一億円にするという
ぶっ飛んだ設定だったのですが
そんなぶっ飛んだ設定も大いにうけまして。
コアなゲーマーには広く知られる、
有名なバカゲー作品でもありました。
ゲームのシステムは、
そのものズバリ、株式を楽しむという物です。
今までの株式ゲームでは
架空の企業名で売買を楽しむ、曖昧なゲームだったのですが。
そんなお約束を破壊しまして
「東レ」や「キリン」などの、実名企業で株式を楽しむことができる作品でした。
株を安いところで買って、高くなったら売る
そんな繰り返しでお金を稼いで行きます。
株式の他にも、不動産を買えるシステムも斬新で
不動産を格安で買って、高い値段で売っていくのも現実的な作品でした。
自分には、体力と気力が設定されていまして
この数値が無くなってしまうとゲームオーバーというのも新鮮でした。
幾らお金をたくさん稼いでも
体を壊してしまっては何の意味も無い
こんなリアルを、小学生の時から叩き込もう
そんな意欲的なシステムでしたね。
お金の管理も大変ならば、
自分の健康状態の管理も大変。
そんな人生を丸ごと楽しめる
不思議な株式シミュレーションゲームなのでした。
松本亨の株式必勝学の感想でもあり レビューでもあり
[人生何が起こるか分からない]
このゲームの基本的な流としては
経済新聞や友達から情報を集める
その情報を元にして値上がりしそうな株を買う
株が値上がりしたら株を売る
また情報を集めて行く…
こんな感じでゲームは進んで行きます。
これだけでも、充分に楽しく遊べる作品だと思います。
しかし、こんなゲームの流れに
アクセントを加えるために搭載されていたのが
「イベントシステム」でした。
このゲームでは
イベントが強制的に起こる様に設定されています。
突然病気が見つかったり
突然結婚したり
突然泥棒に入られたりします。
そして、このイベントですが
自分の意志で絶対に確認しなければいけません。
自分が絶好調で
「もう少しでゲームがクリア出来るかも」と思っている時に
突如として、ビックリマークが出現します。
押せばイベントが発生するのですが、押さなくても構いません。
しかし、押さなければ次の日に進みませんので
ある程度の仕事が片付いてから
いったん息をふーっと吐いて
精神を落ち着かせて
ビックリマークをクリックする訳です。
このイベントが
泥棒イベントだったら、お金を盗まれて全てが終わりますし
臨時収入イベントだったら、
一気にエンディング画面まで突っ走れるという事です。
この、ハラハラドキドキのイベントシーンがあったからこそ
「単調な、株式シミュレーション」というゲームが
「とんでもなくヤバいゲーム」として、世間に知れ渡った理由なんですよね。
このゲームは、
株式シミュレーションとしても楽しめますし
お金持ちの転落人生を味わう
人生ゲームの様な感じで楽しむ事も出来ます。
さっきまでは、大金持ち
次の瞬間には、すっからかん
そんなバブル崩壊を体験するには
もってこいの作品なのでした。
松本亨の株式必勝学のまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
株式を学びながら
人生の理不尽を学ぶ
ああ怖い怖い。
なにがそんなに面白いのか?
本来ならばゲームイベントというのは
楽しいはずなのに
発生した瞬間に背筋が凍るほど恐怖する
そんなイカレタイベントを楽しんでください。
今急いで買う理由ってあるの?
ゲームのボリューム感でいうと……とんでもなくお腹いっぱい
ゲームの難易度でいうと……考えれば意外と簡単にクリア出来る
ゲームのイベントは…基本的にはマイナスイベントばっかり
本当のバカゲーは続編まで待って
ゲームとしては意外とマイルド
今日も
モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました
バブル崩壊の足音が聞こえる、少し前を描いた名作ゲーム
松本亨の株式必勝学
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