システム面も文句なし エンディングも文句なし
蟹に嫌いになりたい人にも文句なし?
[蟹から人間まで、貴方が進化したい生物になって下さい]
1998年発売 ジャンル 生物進化論シミュレーション 参考価格350円
記事のネタバレ度 普通
ドリームキャストというのは、本当に面白いゲーム機でした。
あの当時は、
優等生のプレイステーション2を買うか、
暴れん坊のドリームキャストを買うか、
優等生のゲームキューブを買うかで、ゲームの天下を三分割していましたね。
結局は、全てのゲーム機を購入したのですが、
私が最初に購入したのが、ドリームキャストでしたね。
その頃は格闘ゲーム全盛の時代でしたので、
「ジョジョの奇妙な冒険」や「マーブルVSカプコン」、「燃えろジャスティス学園」など、
そんな、「格闘ゲーム専用機」になっていた人も多いかと思うのですが。
シミュレーションゲームもかなりの名作が多いので、
どうしてドリームキャストが売れなかったのが疑問ですよね?
まあライバルが異常に豪華すぎたのが敗因でしょうね。
そんな今回の、ドリームキャストの初期にでた名作シミュレーション
セブンスクロス感想です(*’▽’)
セブンスクロスってどんなレトロゲーム
このセブンスクロスというゲームですが、
1998年にNECから発売された、
ドリームキャスト専用の、シミュレーションゲーム作品でした。
ゲームの目的は、
アメーバの主人公を操りまして、
沢山の栄養素を食べながら、徐々に進化していき。
最終的には、その世界の覇者へと登りつめていく。
こんな目的でした。
ゲームのシステムは、オーソドックスなシミュレーションゲームで。
似たタイプのゲームで言いますと
「トーキョージャングル」や「46億年物語」が似ていましたね。
このセブンスクロスですが、海の中からいきなり始まります。
それは何故か?
主人公が海でしか生きられない、アメーバみたいな生物だからです。
「格好いい伝説の勇者様」でも無ければ、
「コミカルな髭の生えたおじさん」でもありません。
ただのアメーバです。
そもそも人ですらありません。
では、この主人公のアメーバですが、何をするのでしょうか?
ただ、海辺に浮いてる栄養を食べにいくだけです。
アメーバですから、食事が一番の幸せなんですね。
「この一杯の為に生きている!!」なんてビールをごくごく飲むのと一緒です。
そうこうしている内に、主人公が進化します。
「ヒル風のイモムシ」に劇的な大進化ですよ。
「今まではアメーバだったから、食事が唯一の楽しみだったけど」
「イモムシに進化したって事は、ここから大冒険が始まるのか!!」
そして、」このイモムシになって何をするのか?
- ······さっきと同じです。
栄養を求めて、海をゆらゆらさまよって下さい。
するとどうでしょうか、後ろから変な音が聞こえて来ます。
「カチ、カチ、カチ、カチカチカチカチカ·····」なんて音が、
すると、次の瞬間にはカニに食べられていました。
そしてまた、アメーバからの出直しで、
栄養を求めて海を行くのでした。
今度は、カニに食べられないように行きます。
カニに近づくと「カチカチ」という恐怖の音楽が鳴り響きますので、
その音が聞こえたら、すぐにでも逃げます。
そして音が聞こえなくなったら、また食事に向かう、
こんな繰り返しで、自分の体に栄養を貯めてください。
そうする事で、遂に生物に進化出来ます。
この生物になることで、
ようやくセブンスクロスの世界が始まるという訳です。
カニとタイマンを張れる様になり、
「この海では無敵の存在になったな…」こんな地味な展開が、
セブンスクロスという素晴らしすぎるゲームの、伝説的な始まりなのでした(^◇^)
セブンスクロスの感想
[進化という名の武器屋さん]
このセブンスクロスの世界のルールは至って単純です。
「弱肉強食の世界」たったのそれだけです。
アメーバはイモムシに食べられる運命ですし、
イモムシはカニに食べられる運命です。
そんな運命を変える能力が、主人公にだけは備わっているんです。
イモムシはカニには絶対に勝てません、
しかし、イモムシの口が鳥の口ならどうでしょうか?
イモムシの体がトカゲの体ならどうでしょうか?
イモムシの腕が恐竜の腕ならどうでしょうか?
そんな極端な進化をしていくのが、
このセブンスクロスの面白さなんですね。
キリンという動物は、高い所にある草を食べるために進化して、
生き延びたそうですね。
ラクダという動物は、水分の一切ない砂漠を生き抜くために、
体に貯蔵庫を作って、50リットル以上の余裕を持てるように進化しました。
そんな様々な動物たちが、数千年の進化をへて生き伸びてきた能力を。
このゲームの主人公は、たった数秒で行う事が出来る訳です。
他のゲームで言う「武器や防具」の役割が、各生物のパーツなんですね。
敵を捕食する事に、経験値を貰う事が出来まして、
その経験値を使用して、各生物のパーツをゲットしていきます。
さっきまでは、へなちょこパンチしか繰り出せなかったのに、
次の瞬間には、圧倒的な剛力でねじ伏せます。
さっきまでは、触れただけでボロボロになってしまう様な紙装甲だったのに、
次の瞬間にが、どんな攻撃でもびくともしない鉄壁になれます。
さっきまでは、ノロノロを歩いていたのに、
次の瞬間には、相手がどんなに逃げようとも、直ぐに追いつける神速になれます。
生物の進化を、装備の概念にした発想力に最大の拍手を送りたい、
素晴らしすぎるシステムなのでした(*´з`)
[エリアのボスが普通の生き物]
このゲームのボスは、魔王でもなんでもありません。
ただの生き物です。
しかし、このボス達がとにかく強い。
もうビックリする位の圧倒的な戦力差でした。
そんな時に思うんですよね。
「カエルにすら勝てない主人公って、よしキャラクターを強くしよう!!」と。
この、「まだ自分は生態系の最下層に居るんだ」という感じが、
とんでもなく熱くさせてくれますので。
「次こそは頑張るぞ!!」という感じで、
何十時間でも無限に遊んでしまう魔力があったのでした( ゚Д゚)
[ビジュアルメモリを全部使う]
このゲームですが本当に大好きです。
このゲームを遊ぶために、いまさらドリームキャストを買っても、
まったく損をしないくらいの名作ゲームだと思います。
そんな最高のゲームなのですが、
当時は友達にお勧める事が出来ませんでした。
このセブンスクロスなのですが、
ゲームをプレイするには、莫大な量のデータを使用します。
ですので、大抵はビジュアルメモリのデータを全部消さないといけません。
つまり、セブンスクロスをクリアするまでは、
他のドリームキャストのゲームは完全にお預けです。
これが地味にキツいんですよね。
プレイをする為に他のデータを全部消す…。
数十時間は他のゲームが出来ない…。
面白いゲームが続々と発売される…。
でもゲームをクリアするまで一切出来ない····。
そんな、ビジュアルメモリが一個しか無い学生時代でしたね。
今では格安で購入出来ますので、そんな心配はないのかも知れませんが。
当時はビジュアルメモリを買う余裕が無かったので、相当な辛さを感じましたね。
(その反動で、今では家にビジュアルメモリが四個有ります。)
当時の風潮としましては、
「ゲームが面白くなれば、容量なんて無限に使っていいんだ」こんな殿様商売でした。
プレイヤーとしては、せめて半分にしてくださいと常に思っていましたね。
まあ、その結果が素晴らしい作品になったのですから、
しょうがないのですがね(/・ω・)/
セブンスクロスの効率的な使用方法
ガンダムのプラモデルが好きな人は、
沢山のガンプラで、一つのオリジナルガンプラを作成するそうです。
そんな感覚を、生物で楽しみたいという、
とても危ない思想の人も、この世には数多く存在すると思います。
そんな危険人物の為に開発されたのが、
このセブンスクロスという訳です。
生物版の、オリジナルガンプラが楽しめる、
セブンスクロスという危ないゲームなのでした(/ω\)
セブンスクロスのまとめ
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私がセブンスクロスを購入したのは、ドリームキャストの後半でした。
この圧倒的な面白さ故に、どのドリームキャストのゲームよりも好きになりましたね。
特に、エンディングに向かうまでの、映画的な演出が最高で、
何度でも繰り返しプレイしたくなる、名作でした。
ちなみにマルチエンディングのシステムなので、
一度だけで終わらせている方は、新たなエンディングを目指してみてはいかがでしょうか。
まだ遊んだ事が無い人は、この機会に遊んでみて下さい。
「ドリキャスと言えば、やっぱりセブンスクロスだよね」と思っていただけると
信じてます。
そんな今回の、
ゲームシステム最高
ゲームの展開も最高
セーブデータの容量だけが最低
偉大な作品 セブンスクロスの感想でした(*^▽^*)