モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

プロ野球チームをつくろう DC版 最も濃厚で 最も印象的で 最も危険な作品

バグの多ささえなければ 史上最高のゲームだと思います

 

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[あまりにもやりこみすぎて 野球を最高に好きになる]

[プロ野球チームをつくろう  セガ  ドリームキャスト]

1999年発売  ジャンル 経営シミュレーション 参考価格300円

 

記事のネタバレ度  ガッツリ高め

攻略に必要なプレイ時間  30時間

このゲームに対する世間の評価  バグさえなければ一生遊べます

どんな人におすすめ?  全てのシミュレーション好きには遊んでほしいな

 

 

イチロー選手が、世界で最もヒットを打った選手として

ギネスブックに認定されるそうです。

 

そんなイチロー選手ですが

レトロゲームでの扱いが、どうだったのかと言いますと

 

全ての能力が完璧

バットを振ればヒットになる

イチローに打球が飛ぶと、ほぼアウトになる

 

こんな鬼神の様な存在でした。

 

イチローが9人いればリーグ戦を全勝できるのでは?

こんな凄さの選手でしたね。

 

そんな中でも、特に優遇されていたゲームと言えば

今回紹介するゲームだったのではないでしょうか。

 

書きたいことを書いていたら、7000文字を超えてしまったので

時間のある時にでもお読みください。

 

 

そんな今回の、イチロー選手をピッチャーとして育成するとどうなる?

プロ野球チームをつくろうへの7000文字のラブレターです。

 

 

 

プロ野球チームをつくろうとはどんなレトロゲーム

 

このプロ野球チームをつくろうですが

1999年にセガから発売された

ドリームキャスト用の経営シミュレーション作品でした。

 

ゲームの目的は

プロ野球チーム12球団の中から、好きなチームを選び

史上最高のチームを目指して行く

こんな壮大な目的でした。

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなシミュレーション作品で

 

好きなチームを選んで

好きな地域を選んで、ホームタウンにして

好きな選手と契約して

好きな専用スタッフを選んで

宇宙一の野球チームを目指して行く

こんなシステムでした。

 

新人の球団オーナーとなりまして

 

どうやったら最強のチームを作れるのか?

 

どうやったら赤字を出さないで経営できるのか?

 

こんな二つのシミュレーションを体験していく

何時間でも、何十時間でも、何百時間でも楽しめる

偉大過ぎる作品なのでした。

 

 

 

プロ野球チームをつくろうの感想でもあり レビューでもあり

 

[試合に勝つ チームの人気が上がる お金が入ってくる ああたのしい…]

 

このゲームの攻略法

 

それは、優秀な選手を、金の力を使って集めまくる事です。

 

FAという、他球団の選手を金の力で強奪するルールがあるので。

 

お金さえあれば、どんどん強くなって行くゲームでした。

(他球団の選手を引き抜くことで、そのチームをガタガタにする効果もありました)

 

しかし、そんな金満経営を行う為には

とにかくお金を貯める必要があった訳です。

 

 

ではどうやってお金を稼ぐのか?

 

試合に勝って球団の人気を上げて

 

観客動員アップ

グッズの売り上げアップ

優秀なテレビ局と契約する

 

こんな地道な努力が必要でした。

 

お金が無いと選手の給料も払えませんので

勝つことのみがお金を稼ぐ近道でしたね。

 

 

後半になると「サイドビジネス」という

効率的過ぎるお金稼ぎを出来るようになりますので。

この辺りからは、常に資金がカンストしていくのは残念でしたね。

 

ですので、サイドビジネス無しで遊ぶのも

このゲームを楽しむための方法なのでした。

 

「あの有名選手が欲しいな…金で買っちゃおうかな」

こんな豪快なゲームでもありました。

 

 

 

[メジャーの方が上だって? いやいや宇宙選抜の方が上でしょ]

 

このゲームの基本的な目標としては

 

リーグ戦を戦って優勝する

 

日本シリーズを優勝する

 

メジャーリーグ選抜と戦って勝ち越す

 

宇宙選抜と戦って勝ち越す

 

こんな壮大すぎる流れでした。

 

今までもメジャー選抜と戦う展開はあったと思いますが

まさかの、宇宙人と銀河一をかけて戦うとは思いませんでしたね。

 

そしてこの宇宙選抜の強いこと言ったらもう

何回跳ね返されたか分かりません。

 

挑戦できるのは何年かに一度だったので

その年に跳ね返されたら、またせっせと育成に励んでいましたね。

 

一応のご褒美として

 

このチームに勝利する事で

宇宙人選手と契約できる様になる

能力が飛躍的にアップする火星にキャンプに行けるようになる

こんな流れだったと思います。

 

ラスボスがメジャー選抜なら

隠しボスが宇宙選抜

こんなおまけ要素が最高に楽しかった思い出です。

 

 

 

[過去の有名選手が どんどん自分のチームに入団してくる わくわく感]

 

このゲームの楽しみの一つが、ドラフト会議だと思います。

 

高校生、大学生がプロ野球界に入ってくる

こんな秋の風物詩が、このゲームにも搭載されていました。

 

 

ではなぜ、ドラフト会議が面白いのかと言いますと

「過去の伝説的な選手」や

プロ野球選手」が、高校生として登場するからです。

(現役選手に関して言えば、引退してから10年とかの時間が必要だったと思います)

 

王という超人的な選手が居るらしい?とか

 

野村克也という超人的な選手が居るらしい?とか

 

ニュース番組で紹介されまして。

 

そんな情報を掴んだら

せっせとスカウトを派遣して選手のご機嫌をとり

わがチームに入団してもらう

こんな流れが最高でした。

 

大学生の場合は、好感度をマックスまで上げると

逆指名という絶対に入団してもらう方法をとる事ができますので。

必死に頑張ったのを覚えています。

 

伝説的な選手ほど能力の伸びが半端ないので

とにかく毎年のドラフトを心待ちにしていましたね。

 

せっかくのスター選手たちが

クジ運だけで相手のチームに取られてしまう

こんなジレンマも楽しかったです。

(新人選手の場合は、トレードで無理やり強奪することがなかなかできませんでしたので、数年経ってから強奪するというのが基本でした)

 

そんな、毎年、毎年、違った伝説選手が生まれてくる

最高のシステムをお楽しみください。

 

 

 

[無名のカス選手が、実はゲーム内最強キャラクターかもしれない]

 

このゲームには、成長タイプというものが存在しまして

超早熟、早熟、普通、晩成、超晩成

こんなタイプに分かれていました。

 

そのプロ野球選手の人生とマッチさせていまして

 

プロデビューしてから数年だけ輝いた選手

超早熟

 

平均的に活躍した選手

普通

 

晩年にいぶし銀の活躍をした選手

晩成

 

最初から最後まで活躍した伝説的な選手

超晩成

 

こんな感じで、プロ野球が大好きな人にこそ

最高に楽しめるシステムが搭載されていました。

 

 

ここで問題になってくるのが

超晩成という成長タイプでした。

 

このゲームでは、他の育成シミュレーションに比べて

能力の伸びが高く

練習すればするほど、どんどん超人的な選手になっていきます。

 

そんなゲームなのに

超晩成という35歳から37歳くらいまで能力が伸び続ける

異質な成長タイプが存在していました。

(普通のタイプで言いますと、32歳くらいで能力が激減していきます)

 

そして、この成長タイプを持っている選手というのが

「無名のカス選手」に多かったんですよね。

 

他の選手の年俸が1500万円なのに

そのランクの選手は480万円とかで

「ゲームの序盤だけ使用して、後半は見向きもしない」こんなタイプです。

 

そんな選手を、丹精込めて育て上げる事で

伝説の野球選手よりも強くなってしまうんですよね。

 

攻略法を調べずに遊ぶのが基本でしたので

無名の選手を入団させては、成長タイプを調べて

ノートにメモをするのが当たり前でした。

 

数百人以上いる野球選手から

異質の成長タイプをピックアップして最強チームを目指す

こんな濃厚過ぎるやりこみ要素が大好きでした。

 

 

 

[イチロー選手 王選手をピッチャーとして育成するとゲームバランスがぶっ壊れる]

 

このゲームには面白いシステムが搭載されていまして

本来はバッターとして入団してきた選手を

ピッチャーにコンバートさせるという事ができました。

 

今では大谷選手という二刀流の選手も居ますが。

 

高校時代はピッチャーとして活躍しても

プロ野球ではバッターというのが当たり前だったと思います。

(どっちの能力が高いのかを見極めて、その道に専念する訳です)

 

世界のホームラン王である、王貞治選手もピッチャーでしたし

世界で最もヒットを売っている、イチロー選手もピッチャーでした。

 

そんな過去を持っている選手たちを

ピッチャーにコンバートする事で

ピッチャーとしての人生を歩ませることができました。

 

 

しかし、思う訳です。

 

イチロー選手も王選手も

バッターとして育てた方が何倍も大活躍します。

 

それこそ、王選手の868本のホームラン記録を更新できるのは

新人で入団してきた王選手だけなのではという凄さですし。

 

イチロー選手を新人から出場させたら

4000本安打も行けるのではという凄さです。

 

そんな偉大な選手たちを

わざわざ平凡なピッチャーとして育成するのは意味があるのか?と思ってしまいます。

 

 

実は意味があるんですよね。

 

このゲームでは、偉大な選手ほど能力の伸びが異常です。

 

それこそ、27歳くらいで全ての能力がカンストしてしまうほどの

異常さでした。

 

そんな選手をピッチャーにコンバートすることで

バッター能力マックスのピッチャーが生まれる訳です。

 

ここから5年ほど能力が伸びますので

その5年間をピッチャー能力の底上げに費やすわけです。

 

そうすることで

バッターとしては超一流

ピッチャーとしても一流

こんな奇跡の選手が誕生します。

 

こんな選手を9番バッターに置くことで

ゲームのバランスが崩壊します。

 

 

本来は、ほぼ100%アウトになってしまうはずのピッチャーの打席が

無くなってしまう訳です。

 

今までは10-0くらいで勝っていた試合が

37-3とか

45-2とか

58-0とか

急に狂い始めます。

 

打率、打点、ホームラン等

バッターのランキング全てが自分のチームで埋まりますし

勝敗が135勝0敗とか、絶対に負けなくなってしまいます。

 

パリーグにはDHと呼ばれる

「ピッチャーの代わりにバッターを一人加える事ができる」システムがあるのですが。

 

それでも、こんな大量得点を加えることは出来なかったと思いますので。

おそらく何らかの補正がかかっていたのかもしれません。

 

本来のピッチャーというのは最低の打力ですので

絶対にここでアウトになってしまいます。

 

しかし、現実世界では10打席に1度くらいはヒットが出ますので

ピッチャーの打順に関しては、少しだけヒットを出やすくなる

こんな補正があったのかもしれません。

 

そんな開発者の予想を

「だったらピッチャーも打力マックスの選手にすればいいんじゃん」と

何百時間もやりこんだプレイヤーは思ったのでしょう。

 

その結果が、イチロー選手や王選手をピッチャーとして育成するという

神をも恐れぬ行為になったのでした。

 

 

コンピュータ戦では無類の強さを誇るこの方法ですが

対人戦ではどうなのかと言いますと

それほど猛威を振るってはいなかったそうです。

 

なぜなら

超一流のバッターでもあり、一流のピッチャーよりも

超一流のピッチャーの方が完璧に抑えてくれたからです。

 

ですので

 

歴代記録を塗り替えたい時には、この神をも恐れぬ方法で

 

インターネットの公式戦に登録する時は、ガチのピッチャーで

 

こんな棲み分けが出来ていましたね。

(公式戦はDHありというのが多かったのもありましたが)

 

 

こんな情報を仕入れてからというもの

何十人もバッターを入団させては、ピッチャーにコンバートして

隠れた逸材を探すという遊びにハマって行くのでした…。

 

 

 

[こんなにも素晴らしかったのに バグの多さが致命的だったのかな]

 

このゲームですが、本当に評判が良いです。

 

それこそ、何百時間では飽き足らず何千時間でも遊べます。

 

どの編成が最強なのかを探すために、日夜努力する

こんな、飽くなき探求心が何千時間と遊んでしまう理由でした。

 

そんなゲームのたった一つの弱点

 

サイヤ人で言うとしっぽ

 

斬鉄剣で言うとこんにゃく

 

ラッキーマンで言うと曇り空

 

プロ野球チームをつくろうで言うと

バグの多さなんですね。

 

思いつくだけでも書き出してみます

 

 

最強のバッターが最弱選手に早変わり

 

バッター能力を全てマックスにしてしまうと

オーバーフローという逆転現象が起こってしまい

打率が最低になって、引退させるしか無くなる。

(チャンスの能力をBに抑えることで回避できます。)

 

エースが1人いれば他のピッチャーはいらない

 

前日投げたへろへろのピッチャーを

次の日に無理やり登板させると

なぜかスタミナが減らなくなってしまい

135試合連続で登板させることができる。

(この方法で、最多勝首位打者イチローという怪物が誕生しました)

 

効率的過ぎるトレーニングがヤバい

 

本来はキャンプの時期しか選択できない

「とことん」という極限のトレーニングが

バグによってシーズン中でも選択できる。

(この方法によって、カス選手だったとしても最強のパラメーターを手に入れる事ができました。今までの、伝説的な選手ばかりの編成というマンネリ感を、このバグのおかげで破壊できたのは良かったですね。)

 

負の連鎖が起こると強制的にゲームオーバー

 

選手が「試合に出られない」などの不満で退団してしまう。

その結果、周りのチームメイトの不満が少し上がる。

その少しの不満が、次の選手の退団に繋がる。

その負の連鎖が、全員の退団という最悪の結末を招く。

(このバグのせいで、何百時間かけたデータが一瞬にして消し飛びます。そのタイミングでセーブしようものなら、もはやデータを消すしか無くなります。ですので、選手の不満を貯めない様に、年俸は高めに払うというのが定石でした。)

 

理不尽なバグと言えばこれでしょうね

 

優勝セールを行いますか?という選択に

行いませんと言うと、完全にフリーズする。

(デパートを持っていると、優勝する度にこの選択肢が出ます。最初は、行いますと選択していたのですが。面倒になってきたので、行いませんにしたんですよね。そうしたら、ある程度の時間が経過した瞬間に画面が動かなくなりました。おそらく優勝セールのイベントが発生する時期に、バグるのだと思います。その結果79年かけて育成した、わがダイナマイツが、完全に死にデータとなり。消すしか無くなった訳です。)

 

 

こんな感じで、思い付いただけでもこれほどのバグがありまして。

知っていればゲームを有利に進めることができる

知らないと数百時間が水の泡と化してしまう

とんでもないバグゲームだったんですよね。

 

超名作ソフトだったのに

バグという最大の弱点で、寿命を縮めてしまった。

そんな悲しいゲームなのでした。

 

 

 

[このゲーム内で 最強の選手は誰なのか?]

 

このゲームは本当に遊びまくりまして

インターネットで遊べる、公式大会にも何度か出場しました。

 

今では珍しいと思うのですが

大会に出場するにはお金がかかるシステムでして。

けっこうドキドキしながら登録させていたのを覚えています。

(ゲームソフトには、数試合だけ無料で出場できるチケットがありまして。このチケットを使い切ってしまうと、5試合で500円とかの出場チケットを買うシステムでした。)

 

そんな公式大会で

ほぼ間違いなく使用されていた選手が居ました。

 

数百人という野球選手が居る中で

この選手の人気は圧倒的でした。

 

 

そんな、異常なまでに愛されていた選手が

あのぼやき解説でお馴染の「野村克也」選手だったんですね。

 

キャッチャーというポジションは

本当にとても大事なポジションでして。

守りの要がぼろぼろだと、どんなチームでも勝つことはできません。

 

そんな大事なポジションの中で

最強の選手を決めるとするならば、野村克也選手以外にはあり得ない訳です。

 

ノムさんは成長タイプが超晩成でしたので

能力マックスになってから、10年以上は活躍できました。

この長く活躍できるという条件そこが

最強のチームを育成する時に、大変役に立ってくれました。

 

アダムスキー」という

全ての能力がマックスになる数少ない天才ピッチャーが居たのですが。

このアダムスキーの能力をマックスにしたとしても

そこから活躍できる期間が物凄く短かったので。

長年活躍できる、ノムさんという相棒の存在が大事だったんですね。

 

アダムスキーのピークに

「全ての野手が能力マックス」という奇跡の状況にもっていかなければならず

大変だった訳です。

 

しかしながら、このノムさんの出現する確率の低さと言ったらもう

泣きたくなるほどの低確率でした。

 

それこそ150年ほどプレイして、初めて出会いましたからね。

累計で300年ほど遊んだと思いますが

3回しか出会うことは出来ませんでした。

 

レアモンスター並みのノムさんを入団させてからが

最強チーム育成の始まりだったんですね。

 

それからというもの、テレビでノムさんを見るたびに

尊敬する様になってしまいましたとさ。

 

 

対戦するチーム、対戦するチーム

アダムスキー野村克也の名前がある

偉大な選手をお楽しみください。

 

 

 

プロ野球チームをつくろうのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

プロ野球チームをつくろうという作品は

色々な機種でも発売されていますし

今ではスマホのオンラインゲームでも遊ぶ事が出来ます。

 

そんな作品の中でも

最も濃厚で

最も印象的で

最も危険な作品

 

そんな、やきゅつく伝説をお楽しみください。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

このゲームを表すならば

ゲームクリアまでが5%

ゲームをクリアしてからが95%

こんなやりこみ要素満載の作品でしたね。

 

一日に10時間も遊んでしまったことがある

時間の概念を無視してしまう作品なのでした。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

ドリームキャストの作品なので

「お手軽に遊んでください」というのはなかなか大変だと思います。

 

しかし、ドリームキャストの作品には

まだまだ名作ソフトが盛りだくさんですので

この機会にドリームキャストと一緒に購入して下さい。

 

きっと満足してくれると思います。

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

イチロー選手をピッチャーとして育成するのが本当に楽しい

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