モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

天地を喰らう2・諸葛孔明伝 遊ばずに死ねない 超大作RPG

前作の荒々しい感じも好きですが 今作も文句なしで最高です

 

[三國志をそのままRPGにするという ありそうでなかった超大作]

[天地を喰らう2・諸葛孔明伝  カプコン  ファミコン]

1991年発売  ジャンル RPG  参考価格1150円

 

記事のネタバレ度  ガッツリ高め

攻略に必要なプレイ時間  15時間

このゲームに対する世間の評価  前作の仲間システムを削除したのは残念だけどね

どんな人におすすめ?  全てのRPG好きに遊んでほしい

バーチャルコンソールで配信無し

 

 

配信不可能と言われていた

ライブアライブ」が、バーチャルコンソールで配信されました。

 

その時は、涙を流して喜んだ人も多かったと思います。

 

私も、物凄く喜んだのですが

いかんせん、WiiUをもっていませんので、泣く泣く見送りました。

 

これがWiiで遊べるのならば

ゲームを持っているのに、もう一度プレイしたくて購入したと思います。

 

うちのライブアライブは、直ぐにデータが消えるので。

 

一旦遊び始めると、他のゲームをプレイ出来なくなるという、

呪いが掛かっています。

 

ですので、データが消えない、

バーチャルコンソールで遊べるのを待ち望んでいました。

 

 

ライブアライブというのは

沢山の漫画家さんが絡んでいましたので

権利関係で、絶対に配信不可能だと思っていました。

名探偵コナンおぼっちゃまくんなどなど…)

 

ですが、念願かなって

ようやく配信可能になったのですから、みんな喜んだ訳です。

 

そんな、ライブアライブがいけたのだから

今作も、バーチャルコンソールでお願いできませんか。

 

 

そんな今回の、配信されたら、WiiUを買ってでも絶対に遊ぶ 超大作RPG

天地を喰らう2・諸葛孔明の感想です。

 

 

 

天地を喰らう2・諸葛孔明伝とはどんなレトロゲーム

 

この天地を喰らう2・諸葛孔明伝ですが

1991年にカプコンから発売された

ファミコン専用のRPG作品でした。

 

前作の「天地を喰らう」は

「本宮ひろし」さん原作の、大人気三国志漫画をゲーム化した作品でした。

 

三國志という、シミュレーションゲームの王道だった作品を

「あれ、この世界感だったらRPGにしたほうが、面白いんじゃない」といった

目から鱗の発想で。

 

シミュレーションゲームでは無く、あえてRPGとして発売しました。

 

三国志のゲームでありながら

ドラクエタイプの、オーソドックスなRPGとして発売されたのですが。

 

意外や意外

三国志の世界を上手く表現していまして

最初から最後までお手軽に体験できました。

 

ですので、この作品を通じて

三国志にハマった人が多い、超名作RPGでしたね。

 

そんなゲームの

待望の続編として発売されたのが

今作の「天地を喰らう2・諸葛孔明伝」という作品でした。

 

 

ゲームの目的は

主人公の「劉備玄徳」となりまして

義兄弟の「関羽」や「張飛」と共に、中国統一を目的に大冒険していく…。

 

こんな目的でした。

 

本宮ひろしさんの

原作ストーリーを楽しむという意味では

殆ど関係が無い作品なのですが。

 

「もしも、劉備玄徳が最後まで活躍したらこうなるのでは?」といった

ファンタジー要素が強めの作品になっていますので。

 

三国志を知らなくても楽しめますし

 

三国志を知っていれば何倍も楽しめるという

 

どちらのプレイヤーにとっても、最高のストーリーだったと思います。

 

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなRPGなのですが

三国志の世界なりの特徴がありました。

 

最大ライフが、自分の軍が兵士を率いている数だったり

 

呪文では無く、「策略」と表現する等

 

RPGのシステムの中にも

戦略シミュレーションの様な、独特な雰囲気をプラスしていたのが

新鮮で良かったです。

 

 

自分たちのレベルが上がれば

率いられる兵士の数も上昇していきますので

 

最初は、数百人だけを任せられていたリーダーが

 

最後は、数千人を率いるまでに成長していく

 

三国志RPGだったからこそ得られた

他のRPGでは体験できない感動だったのかも知れません。

 

 

こんな、死ぬまでには必ず遊んでほしい

ファミコンを代表する、超大作なのでした。

 

 

 

天地を喰らう2・諸葛孔明伝の感想でもあり レビューでもあり

 

[前作からの変更点 そこを削っちゃうの?]

 

このゲームを一言で表すならば

「優等生のゲーム」といった感じです。

 

前作を表すのならば

「とんでもなく荒々しいゲーム」といった感じでした。

 

その理由が、大幅なシステムの変更にありました。

 

 

兵糧という概念が無くなった

 

この兵糧という概念は

歩くたびに減っていきまして

この兵糧が無くなってしまうと、どんどん兵士が減っていきます。

 

似たタイプのシステムで言いますと

女神転生」の「マグネタイト」のシステムと同じですね。

 

ダンジョンに行く

 

ダンジョンが複雑に入り組んでいて、兵糧が切れてしまう

 

だから、せっかく進んだのに、街に戻って補給しなければいけない

 

こんな、当時の状況を表すには

必要なシステムでした。

 

 

兵士になる理由が

「ご飯を食べられるから」だったそうですからね。

 

その重要なシステムが

今作ではきれいさっぱり無くなっていました。

 

 

おそらですが、不評だったのでしょうね

 

「レベルを上げて兵士を増やしたのに、維持費が上がるのは納得できない!!」

 

こんな不満が続出したのだと思います。

 

その結果が、削除だったのでしょうかね。

 

このシステムが無くなったおかげで

冒険の苦労はかなり減りました。

 

幾らでも、ダンジョンで迷子になっても良い訳ですから。

 

ですので、大正解だったと思います。

 

 

倒した武将を仲間に出来る 最高のシステムが削除された

 

このシステムだけは

本気で削除しないで欲しかったです。

 

このゲームでは、フィールドを歩いていると

そのエリアにゆかりのある、実在の武将が出てきます。

 

この武将は、その国を治めている武将たちで

言わば、その国の県知事みたいな武将ばかりでした。

 

この武将は、倒すと逃げていくのですが。

 

そのエリアのトップを倒して

一族を滅亡させることによって

山賊としてうろつくようになります。

 

今までは

県知事として、攻めてくる相手を迎撃していたのに

次の瞬間から、リストラされてしまう訳ですね。

 

その、フリーの状態になっている武将を倒すことで

自軍にスカウト出来るという

「人間ポケモン」の様なシステムが最高でした。

 

無双シリーズでお馴染の、有名な武将たちも

雇い主が滅亡してしまっては

「山賊になるしか道は無い」という事です。

 

そんなところに、颯爽と現れて

コテンパンに叩きのめして

「中国統一の夢を、一緒に見ようじゃないか」こんな感じで仲間にしていく訳です。

 

基本的には

拒否されるか

お金を要求されるか

名馬を要求されますので

その条件にピッタリ合えば

晴れて、自軍の武将になってくれる最高のシステムでした。

 

 

そんな最高のシステムが

今回からガッツリ削除されていましたね。

 

一応、敵のトップを倒すことで

敵の配下だった武将たちが認めてくれて

自分たちの仲間にはなってくれるのですが。

 

あくまでも

イベントの結果として、仲間になるので。

 

前作の様な

「ここに出てくる武将を、全部仲間にするまで、絶対に進まないぞ」という

あのドキドキ感が無かったのは、残念でしたね。

 

まあ、前作でも

仲間になる武将の数はとんでもなく多いけど

預り所の人数制限が少ないので

結局はコンプリート出来なかったのですが。

 

だからこそ

続編である今作では

全ての武将を集める様にして欲しかったなと、思いました。

 

 

ファミコンというデータの容量状

「この機能さえ削れば、沢山の容量を確保できるぞ」、となったと思います。

 

ですので

ゲームのボリューム感が、格段に増えたのだとは思いますが。

 

それでも、この人間ポケモンを楽しむ為に

未だに初代を遊んでしまいますね…。

 

 

この二つの要素を削ったおかげで

遊びやすさは、格段に上がったと思います。

 

ですので

荒々しさを求める人は 初代の天地を喰らうを。

 

しっかりとした、名作RPGを遊びたい人は

今作が最高にお勧めだと思います。

 

 

 

[今作からの新しい要素]

 

今作では

「訓練所システム」と、「陣形システム」が新たにプラスされました。

 

訓練所は

お金を払う事で自軍のレベルを上げてくれる

相当優しいシステムでした。

 

「レベルを速く上げて、次のボスに挑みたいのに…。」

 

こんなジレンマを

お金で解決しようではないか、こんなシステムでした。

 

その街ごとに

レベルが上がる上限は決まっているのですが

お金さえ払えば、一瞬でそのレベルまで上げてくれますので

RPGが苦手な人には、最高だったと思います。

 

この施設が結構強力でしたので

あえて利用しないで、きつめの設定で進むのも面白かったですね。

 

苦手な人は使用する、RPGが得意な人は制限する

こんな遊び方も出来ました。

 

まあ、訓練所でお金を使ってしまって

次の街で、装備を購入できない等ありましたので

結局は、お金を稼ぐ為に戦いまくるのですが。

 

それでも、レベルが上がった方が絶対的に有利でしたので

訓練所を利用するのが、良かったのですがね…。

 

 

次は陣形のシステムです。

 

今でも、「背水の陣」という言葉を目にしますが

 

「後ろに水を置いて、乗って来た船を破壊して、もう進むしか生きる道は無い!!」

こんな、生死を掛けた、一世一代の最高の陣形という訳です。

 

そんな陣形たちを

このゲームでは使用することが出来ました。

 

攻撃力が大幅に上がるけど、防御力がガッツリ下がる 

背水の陣 

 

防御力が下がるけど、攻撃力があがる 

鶴翼の陣 

 

敵の前から姿を消して、防御力と回避率を大幅に上げるけど

一切の回復の策略を使用できなくなる 

静寂の陣

 

こんな、得手不得手がある陣形を

その場の状況に応じて選んでいくのが、面白いシステムでした…。

 

 

この二つのシステムが加わった事によって

ゲームのクオリティが相当上がりましたね。

 

陣形のシステムは

ロマンシングサガ2」で大ヒットしましたが

 

ファミコン時代にも楽しむことが出来たのは驚きでしたね…。

 

 

お金を払ってレベルを買うシステム、

 

陣形をその場の状況に応じて変え、相手より弱くても撃破するシステム

 

こんな、ファミコン時代の作品とは思えない、

斬新で濃厚なシステムに酔いしれて下さい。

 

 

 

[トーリーに関していえば 今作の方が圧倒的に上]

 

このゲームですが

三国志という壮大なストーリーを楽しむには

持って来いの作品でした。

 

前作も、かなり面白かったのですが

トーリーが、割と駆け足で進んで行きますので

端折られている部分が、数多くあったと思います。

 

ですので、前作はストーリーよりも

「仲間集め」

三国志RPGを楽しむ事」に、重点を置いていた気がします。

 

 

しかし、今作はと言いますと

「ストーリーを、思う存分楽しんでください」という

サービス精神の塊でした。

 

正直言いまして

原作漫画の「天地を喰らう」も全巻持っているほど好きなのですが。

 

原作漫画は

明らかに打ち切りエンドだったので

ゲームの製作者も、ストーリーに重点を置くのが

無理だとは分かっていたと思います。

 

ですので、ストーリーに関していえば

横山光輝版・三国志」だと思っていただければ、分かりやすいです。

 

キャラクターのイラストは、バリバリの本宮ひろしなのに

トーリーは横山光輝でしたので

トーリーに関していえば、文句なしだと思えます。

 

ドラゴンクエスト4」の様に

キャラクターのメインイベントが終われば

次のキャラクターに移り変わって

違う目線で物語が進んで行きますので

新たな気持ちで遊べたのは最高でした。

 

劉備玄徳の物語かと思いきや

どんどん物語のバトンが渡されていくのは

前作でも、勿論素晴らしかったのですが。

 

今作では、それ以上に大幅に超えてきますので。

 

三国志を知らない人は

この作品から入ってみてはいかがでしょうか。

 

きっと、ゲームをクリアした頃には

横山光輝三国志を全巻購入している事でしょう。

 

 

本家の天地を喰らうでは無くね。

 

 

 

天地を喰らう2・諸葛孔明伝のまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

このゲームですが

ファミコンRPGなんて、古臭いんじゃない?」

と思っている人にこそ、お勧めします。

 

豪快なゲームが好きで

人間をポケモンの様に扱いたいのならば

初代天地を喰らう

 

三国志が好きで、RPGが好きで、感動を味わいたいならば、

諸葛孔明伝をお勧めします。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

三国志RPGを楽しめる

これだけでもご飯を何倍でもおかわりできる

そんな発想の勝利なのでした。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

こんなにも素晴らしい作品だったのに、

正式な続編が発売されなかったのが、本当に悔やまれる作品でした。

(後に、アクションゲームに移り変わって行きました。)

 

カプコンさん、バーチャルコンソールで出してください。

出してくれたら、WiiUでもなんでも買います。

 

 

中途半端なゲームを遊ぶなら 

 

このゲームを今すぐ買った方が良い

 

そんな偉大なRPG

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

やらずに死ねない 超大作RPG

天地を喰らう2・諸葛孔明

 

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