モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

真説 夢見館とはどんなゲーム ストーリーを楽しむ、そして困惑する

なんだろ…このもやもやする気持ちは 本当になんだろう

 

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[久しぶりにプレイして気づいたこと…これって引きこもり?] 

[真説夢見館 扉の奥に誰かが  セガ  セガサターン] 

1994年発売  ジャンル 探索型アドベンチャーゲーム  参考価格200円

 

記事のネタバレ度  高め  

攻略に必要なプレイ時間 3時間

このゲームに対する世間の評価  外に出たいけど出たくない…引きこもりかな?

どんな人におすすめ?  サクッと終わるアドベンチャーをお探しならどうぞ

アーカイブス配信無し

 

 

初めの印象はホラーゲーム

 

次の印象はヒューマンドラマ

 

最後の印象は、やっぱりホラーゲーム?

 

そんな今回の、引きこもりの住人達が織りなす不思議な物語

真説夢見館の感想です。

 

 

 

真説夢見館ってどんなレトロゲーム

 

この真説夢見館ですが

1993年にメガCD用に発売された、「夢見館の物語」の続編で

1994年にセガサターン用のゲームとして、セガから発売されました。

 

ゲームのストーリーは

「幼い兄弟が、館に迷い込んだら蝶になってしまった…」という

前作の物語のその後を描いた作品で。

 

館に居る他の住人たち(他の住人も蝶)との

ちょっとしたいざこざが

夢見館の崩壊するきっかけになっていく…という

前作をプレイしていないと、序盤は全く理解できないゲームでしたね。

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなアドベンチャーゲーム

似たタイプのゲームで言いますと

エコーナイト」や「バイオハザード」から

戦闘のシーンを排除したシステムでした。

(コアなゲームで言いますと、金田一少年の事件簿やミストなどが似ていましたね。)

 

どうして蝶になったのか?

 

主人公の存在は何者なのか?

 

そんな謎を求めて

ポリゴンで表現されたリアルな館を、自分自身で探索していく

セガサターンを代表する、アドベンチャーゲームなのでした。

 

 

 

真説夢見館の感想でもあり レビューでもあり

                                            

[昔プレイしていた頃は全く気づかなかった 物語の闇]

 

このゲームを初めてプレイした時は

完全にホラーゲームだと思っていました。

 

パッケージの薄暗い不気味さ

 

物凄くダークな雰囲気が醸し出されている、館のデザイン

 

序盤に女の子が教えてくれる、心臓が止まるかと思う様な童話

 

そんな、全ての要素が最高に怖かったゲームです。

 

なので、クロックタワーバイオハザードの様な

ホラーゲームだとばかり思っていました。

 

 

しかし、ゲームを進めていくと分かってくる

住人達はどうしてこの館に居るのか?という謎が解けていく度に

ホラーゲームから、ヒューマンドラマへと、変化していくんですよね。

 

得体のしれない住人達の、心の闇に触れて行きながら

住人達との距離を縮めて行く…。

 

こんなストーリーが、最高に面白かった作品でしたね。

 

 

そして、最近プレイして分かった事があるんです。

 

それは、「引きこもりを裏テーマにしていたのでは?」という事です。

 

住人達は、心に闇を抱えてこの館に流れ着いて来ました。

 

永遠の命を貰う代わりに

蝶に姿を変えられて、一切の自由を奪われるという展開でした。

 

この物語を初めて体験した時は

特に、気にもとめなかったと思います。

「ありがちな設定なのかな?」こんな感じでした。

 

しかし、最近プレイして

「これって、引きこもりがテーマなのでは?」と思った訳ですね。

 

安全は約束されているけど

自由を完全に奪われる。

 

自由を得たい場合は

危険な外の世界に出なくてはならない

 

こんな、状況になっていました。

 

 

1994年に、引きこもり問題が存在していたのかは分かりませんが

 

今現在の社会の状況を

20年以上前に予言していたとしたら…とんでもないゲームですよね。

 

そんな、ストーリーがかなり深いゲームなのでした。

 

 

 

[住人達と同様、ゲームに自由なんて殆ど無い]

 

このゲームでは

住人達のお使いを聞きながら、物語が進んで行くシステムでした。

 

そんなゲームだったので

「さぞかし色々な場所を冒険が出来るのだろうな…」なんて思っていたのに。

 

まさかの3時間程度で、直ぐに終ってしまうんですよね。

 

「この選択肢が、後の物語の伏線になるのでは…」なんて事も無く

殆ど一本道で、ゲームが進んで行くのがとても残念でした。

 

プレイ時間を延ばすために

「様々なゲームオーバーの仕方」が存在するのですが。

 

ハラハラドキドキの展開なのか?というとそんな事は無く

「あ!死んじゃった…」位でしかないんですよね。

 

なので、ゲームで一番ビックリするポイントが

開始5分で発生する、女の子のグロテスクな童話というのが

少しだけ残念な所でしたね。

 

もう少しボリューム感があれば

きっと名作ホラーになれたかもしれない。

 

本当に惜しいな。

 

 

 

真説夢見館のまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

この真説夢見館は、賛否がはっきりと分かれる作品でした。

 

前作をプレイした人には

「完全なる蛇足のゲーム」

 

今作からプレイした人には

セガサターンのアドベンチャーは凄い」

 

そんな、評価が二分するゲームでした。

 

しかし、もう一度プレイしてみて下さい。

きっとあの頃よりも、格段に楽しめると思います。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

やっぱりキャラクターたちの闇でしょうかね。

 

どうしてこの屋敷に来てしまったのか

こんな謎を解いていきながら、物語を進めていく。

 

こんなシンプルな部分も

サクッと遊ぶには良かったのではないでしょうか。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

徐々にですが

セガサターンのソフトが高騰してきています。

 

この作品が高くなるのは、だいぶ先になると思いますが

それでも格安の内に購入するのが正解でしょうね。

 

僅か3時間で終ってしまう

それくらいの短さが好きなら、最高だよね…ね!!

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

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