モノノフ的ゲーム紹介

モノノフ的にいろいろなゲームを解釈して行きます

ファミコン版 インドラの光の感想 作者の熱意を感じる危険なRPG

広大な世界をひたすらに歩く  その最後に待ち受けていたものとは

 

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[こんなにもスケールがでかいなんて…正直面倒くさい]

[インドラの光   ケムコ  ファミコン]

1987年発売  ジャンル RPG  参考価格400円

 

記事のネタバレ度  最高に高め   

攻略に必要なプレイ時間  15時間

このゲームに対する世間の評価  イカレタドラクエ2とお呼びください

どんな人におすすめ?  狂ったゲームが大好物ならお勧めです

バーチャルコンソールで配信無し

 

 

ゲームの疑問として

なぜみんな言葉が通じるのだろう?

というものがあると思います。

 

だって、あきらかに違う世界の住人なのに

不思議と会話ができるのですからね。

 

こっちは船を使って

何日間も冒険しながら、ようやく新大陸にたどり着いたのに

言葉は同じ…不思議ですよね。

 

しかし、そんなゲームの疑問に

真っ向勝負したRPGがあったんです。

 

 

そんな今回の、王道のRPGに物足りなさを感じている人にこそお勧め

インドラの光の感想です(*’▽’)

 

 

 

インドラの光とはどんなレトロゲーム

 

このインドラの光ですが

1986年にケムコから発売された

ファミコン用のRPG作品でした。

 

ゲームの目的は

さまざまな情報、さまざまな仲間を集めて

その王国の悩みを解決していき

魔物に盗まれてしまった

「インドラの光」を取り戻しに向かうといったあらすじで

中世ヨーロッパの雰囲気が漂うゲームでした。

 

ゲームのシステムも

オーソドックスなコマンド選択式のRPGで

敵の姿が見えるという、シンボルエンカウントのシステムが

ロマンシングサガ」みたいなだったのも斬新でした。

 

このゲームを数年前に購入したのですが

バックアップの電池が生きていることもあり

無事に最後までプレイしましたが

本当に変なRPGだったなというのが最終的な印象でしたね。

 

 

最初の宝箱に

お金が1000ゴールド入っていたり

 

フィールドの大きな岩を、怪力で動かして隠し部屋を探したり

 

危ない薬が普通に売っていたりと

 

とにかく変なゲームという印象でしたね。

 

特に斬新だと思ったのが

「言葉の意味を教えて貰わないと、重要なヒントが聞けない」という

斬新なシステムでした。

 

最初は

「なにかぶつぶつ言っている」としか表示されないのに。

その言葉を覚えてから

再度その人物をたずねると、言葉の意味が分かるというのも斬新でした。

 

今までの、「どうして言葉が、世界共通なんだよ」という

ひねくれたプレイヤーの心を代弁してくれたのかしれません。

 

尖っているRPGなのか?と聞かれると

上手い具合に王道の展開も用意されていますので。

 

王道を求めるプレイヤーにも満足は出来ると思います。

 

まあ、基本的には

尖ったプレイヤーの為のRPGだったでしょうかね。

 

普通のRPGでは、物足りなくなった

ナイフの様な尖った人にお勧めなゲームなのでした。

 

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インドラの光のレビューでもあり 感想でもある

 

[こんな濃厚なRPG初めて!!  ゲームのネタバレを含みます ご注意ください]

 

このゲームですが

最初はファンタジーRPGだと思って進んでいました。

 

光の勇者とか、魔物が住み着いてしまったなど

いわゆる胸がわくわくする

王道のファンタジーゲームで進んで行くんです。

 

最初の展開が

「ドラゴンを倒して、牙を取ってきてくれ」ですからね。

まさに、ファンタジー満載でした。

(ドラゴンを倒せと命令しておきながら、ナイフと皮の盾しかくれませんので、どんな酷い王様なのかは、ご理解いただけると思います。)

 

 

しかし、そんな世界感でありながらも

不穏な感じがする街も大変多く。

 

街の住人の、「ほぼ全員が酒に溺れている」アル中の街とか

それこそ、危ない薬が「ヤクソウ」という名前で格安で売っていたりとか

(やくそうでも無く、薬草でもなく、ヤクソウです。)

 

なぜか、「警察密着24時」的なイベントが、ちらほらありまして

「インドラの光って、変なRPGだなと」思っていました。

 

 

そして、遂に迎えたエンディングなのですが

まさかの「王道ファンタジー」…ではなく

「バリバリのSF」のストーリーだったんです。

 

苦労して取り返した

インドラの光という聖なるアイテムは

世界のエネルギー維持装置みたいな、「最新の機械」だった訳です。

 

中世ヨーロッパを冒険しているつもりが

実は、最新の世界だったという訳ですね。

 

この、最後の最後で分かる

「王道のRPGは絶対に作らないぜ」的な作者の熱意に、痺れましたね。

 

こんな展開だったからこそ

「インドラの光は、普通のゲームでは無い」という印象が

今でも脳みそに焼き付いているのでした。

 

 

 

[スケールが大きすぎて面倒くさい]

 

このインドラの光というゲームは

とんでもなくスケールの大きなRPGでした。

 

まず、街がとにかく大きいんです。

 

普通のゲームなら

街に居る住人の数というのは、せいぜい7―8人だと思います。

 

しかし、インドラの光は凄いんです。

20人くらいの住人が、大きな街の中に散らばっています。

 

そんな人たちに

毎回情報を聞き込みしなければいけないのが

とにかく面倒でした。

 

しかも、キャラクターの正面から話しかけなければ

会話ができませんでしたので

ものすごく大変でした。

 

そして、街の大きさでいうと

普通のゲームの6倍くらいの、圧倒的な大きさで。

 

そんな大きな街に

武器屋

道具屋

薬屋

教会

宿屋が散らばっています。

 

しかも、使用頻度が多い武器屋が

ものすごい街はずれにあったりするので

「お願いだから勘弁してよ」と毎回思うのでした。

 

この「大きな街」という部分は

一見するとセールスポイントになると思うのですが。

 

あまりにも大きくしすぎると

「こんなにもマイナスポイントになるんだな」と思ったのが

正直な感想ですね。

 

 

 

どんなゲームが好きな人にお勧め

 

エンディングが最高に深いゲームといえば

今回の「インドラの光」か

 

ドリームキャストで一番好きなゲーム

「セブンスクロス」でしょうね。

 

この二本は、エンディングが最高なゲームの中でも

特にお勧めです。

 

 

 

インドラの光のまとめ

 

こちらから購入できます

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

最初は普通のRPGだと思っていたのに

世界に流れている雰囲気は、どことなく不穏な空気。

 

そんなモヤモヤ感を、最後の最後で解決する

こんな素晴らしさがありました。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

RPGとしては普通なのですが

ゲームのイベントが本当に狂っていまして

バカゲーマニアには是非とも遊んでほしい作品です。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

このインドラの光は

のちに携帯電話のアプリで発売されたそうなのですが。

 

危ないイベントが、全て修正されているそうなので

ヒリヒリ感満載のゲームが好きなら、今回のファミコン版をお勧めします。

 

ゲームの出来としましては

やりたいことを詰め込み過ぎて、中途半端になったのは認めますが。

 

それでも結末を知りたくて

遊びなくなってしまう魅力はありますので

興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

今日も

モノノフ的ゲーム紹介をお読みくださりありがとうございました

 

王道のRPGは絶対に作らないぞ!!という意気込みは褒めたい

それこそが、今急いで400円で買う理由です